
プロフィール
山本大地さん(37歳)
慶應義塾大学を卒業後、投資銀行、戦略コンサルティングファームを経て、株式会社Oh my teeth 取締役COO。代表と2人で経営を担い、正社員約150名・7期目の組織を率いる。
学歴社会と能力主義の中で結果を出し続けてきた山本大地さん。仕事で結果を出すことが全てだと信じ、頑張らない人が理解できなかったといいます。その物差しは自分自身にも向いていて、成果を出さない自分に価値はないという前提が、メンバーとの間に距離をつくっていました。コーチングは以前から受けていたものの、自分の内側を探しに行くプログラムだけは数年間避け続けたそうです。REBOOST、セルフコア、そしてTHE VISIONを経て、存在しているだけで価値があると思えるようになるまで。何が変わり、周りとの関係がどう動いたのかを語っていただきました。


頑張らない人が、理解できなかった
REBOOSTを受ける前は、どんな考え方で仕事をされていたんですか?
大学を出たあと投資銀行に入り、そこから戦略コンサルティングファームに移って、今は代表と2人で会社を経営しています。正社員は約150名、7期目の会社です。学歴社会、能力主義、資本主義。そういう世界でずっと生きてきたので、当時は目つきまで変わっていたと思います。
仕事で結果を出すのが全てでしょう。それ以外にないでしょう。本気でそう思っていました。それが正しいと信じていたというより、そのモード以外の生き方が、選択肢として自分の中に存在していなかったんです。
だから、頑張らない人を見ても理解できませんでした。何をしに生まれてきたんだろう、とまで思っていました。エニアグラムを受けたときも、1つ目に正論の伝道師、2つ目に努力中毒と出て、まさにそれだなと自分でも思ったくらいです。
そのあり方は、周りの方にはどう映っていたんでしょうか?
今から思えば、私のあり方はメンバーとの間に距離をつくっていました。何を考えているかわからない、少し怖い。そう受け取られていたようです。
根っこにあったのは、成果を出さない自分に価値はない、という前提です。愛される資格もない。そこまで言葉にできていたわけではありませんが、全ての土台がそこにありました。自分をその物差しで測っていたから、同じ物差しを人にも当てていたのだと思います。
コーチングは受けられたのに、「自分を探しに行く」ことだけは避けていた
実は以前からコーチングは受けられていたそうですね。
ミズカラのYouTubeを拝見したのがきっかけで、まず個人コーチングを半年ほど受けました。そのあと組織コーチングも入れています。そこまでは自分の中で「オッケー」でした。機能やスキルの話として受け取れましたから。
それでも、すぐには受けようと思えなかった。
そうなんです。存在は知っていました。受けているメンバーも社内にいました。でも、自分を探しに行くようなプログラムに行くのは「だいぶヤバい」と思っていたんです。
そこから数年は空いています。知っていたのに、無意識に無きものとして扱っていました。今振り返ると、外側を整える話は受け取れても、自分の内側を見る話にだけはブロッキングがかかっていたのだと思います。
ひっくり返った人を見て、行くと決めた。終わった後、雰囲気が解けていると言われた
避けていたのに、参加を決めたきっかけは何だったんですか?
ミズカラのYouTubeで、受講された方がひっくり返っている様子を見たんです。その方も元々は行きたくなかったと話していて、そこが自分に重なりました。この人がここまで言うのなら、相当なものなんじゃないか、と。
それでセルフコアに行けないかと思って調べたら、先にREBOOSTを受ける必要があるとわかりました。順番としては完全に逆算です。セルフコアに行くために、まずこれを受けなければいけないんだな、と。
REBOOSTを受けてみて、最初に起きた変化はどんなことでしたか?
結論から言うと、受けてよかったと思っています。これ以外の世界もあるじゃないか。本当は自分は違うものを求めているじゃないか。そういうことを感じ始めました。
面白かったのは、終わった直後にメンバーから言われたことです。雰囲気が解けている、と。それまでは何を考えているかわからないと思われていた相手が、先に気づいてくれた。自分の内側の実感より、他人から見た自分の変化のほうが早かったんです。
「存在しているだけで価値がある」が、スンと入ってきた
そのあと受けたセルフコアは、どんな体験でしたか?
2泊3日の合宿でした。正直に言うと、とんでもない体験です。きつかった分、得られたものは一番大きかったと感じています。でも、もう一度行きたいかと聞かれると、気軽に「YES」とはいえないかも。自分を見るのが、それくらいしんどいんです。
涙が出ることもありましたし、感情が体ごと出てしまうこともありました。普段の生活では求められないことを求められます。私は最初、まったく入れませんでした。何をしに来たのかと厳しく問い返される場面もありました。
ご自身の中で、何が変わった瞬間だったんでしょうか?
自分自身に「許可出し」ができたことです。頑張らなくていい。愛していい。愛されていい。
それまで私の信念の側は、愛は手に入らない、成果を出さないと価値がない、というエラーを起こしていました。そのことに、そこで初めて自覚が及んだんです。ずっとその前提で生きてきたのに、前提そのものを疑ったことが一度もありませんでした。
そこに、存在しているだけで価値があるじゃないか、という実感がスンと入ってきました。頭で納得したのではありません。理屈を挟まずに、本当に自分の中に入ってきたんです。
成果を出さなくても、自分には価値がある。その前提の上で、それでも成果を追いたいなら追えばいい。どちらかを手放す必要がないとわかったとき、こうなったら最強じゃないか、と思いました。今もそう思えています。
合宿の途中で外に出たときのことも覚えています。自然豊かな場所だったのですが、景色の見え方が明らかに違っていました。あれ、と思うくらい違って見えた。認知が変わるというのはこういうことかと、そこで実感しました。
そして、自分に許可を出せるようになると、他人にも許可を出せるようになります。頑張らない人が理解できなかった私が、その人のあり方をそのまま認められるようになりました。
150名の前で洗いざらい話したら、10人が後に続いた
戻ってから、周りの方との関係はどう変わりましたか?
帰ってきた翌々日に、全社集会がありました。月に1回、正社員150名がリアルに集まる場です。そこに私が話す時間があるので、洗いざらい話しました。声はガラガラのままでした。
プログラムの中身は話していません。自分がどんなエラーを出していたのか、どんなモードで生きていたのか、本当はどうだったのか。自分の話だけをしました。そうしたら、みんなが私に自分を投影しながら聞いてくれているように感じたんです。終わってからも、良かったですと直接言いに来てくれる人がいました。
そこからメンバーが10人ほど、後に続いて受けています。
ご自身の変化が、組織にも波及していったんですね。
自分のあり方ひとつが、メンバーの心理的安全性に影響していたと気づきました。今のほうがいいです、と言ってもらえることも増えています。裏を返せば、以前は自分が悪い方向に影響を与えていたということです。そこは反省でもありました。
新入社員の研修も変えました。毎年20名ほど入ってくるのですが、これまでは座学でインプットさせる形でした。うちの会社はこうだ、こういうものがいい、と伝える研修です。それを全部やめて、全編を体感型に組み替えました。先に体験してもらって、後から「今のがうちのバリューのこれです」と名前をつける。受け取り方がまったく違いました。
血反吐を吐く自分も、そうでない自分も、選べる
今、ご自身のことをどう捉えていますか?
一番しっくりくるのは、ひっくり返った、という言葉です。パラダイムが塗り替わって、選べる状態になりました。血反吐を吐いてでも成果を追う、これまで選びがちだった自分も、ちゃんと認めた上で選べます。同時に、みんな価値があるじゃないか、という世界も選べる。どちらかを捨てたわけではありません。
感性やセンス、感情、非言語といったものを、私はずっと否定してきました。言語化しろ、言えないことは認識していないということだ、この世に存在していない。そこまで思っていたんです。今は、直感やインスピレーションが先にあって、ロジックはその後付けだと感じています。
セルフコアのあとはTHE VISIONも受けました。そこでこれから向かいたい方向もはっきりしています。今月の勝ち負け、今期の勝ち負けというより、長期で会社が広がっていって、関わる人みんなが幸せになっている状態を見ています。
同じような状態にいる方に、伝えたいことはありますか?
自分の世界がいかに狭かったか。それに気づけます。まだ知らないフィールドが、いくらでもあるんです。そこに興味がある方は、来てみたらいいと思います。
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