成果が出せず「何者にもなれない焦り」▶︎半年でMVP獲得したGOAL設定とは

「いよいよこの感情、まずいな」「やばいな」と思うようになって。23歳でMVP獲得、セールスリーダー、上場企業やSaaS系HR企業の営業代表──。

今回お話を伺った佐藤さんが手にした成功は、わずか半年前には想像もできなかったものばかりだ。

しかし、その半年前、彼は広告代理店で「このままじゃ何者にもなれない」という焦りを抱えながら、完全に他人軸で生きていた。

なぜ、地方出身の23歳が「何者にもなれない」という不安から抜け出し、主体的に動けるようになったのか。

そして、どのようにして「楽しい」「充実感がある」と心から語れる毎日を手に入れたのか。
4畳半の部屋で先が見えない中でも諦めなかった彼の、他人軸から自分軸へのシフトの軌跡をお聞きしました。

BEFORE

やりたいことも目標もなく
「何者にもなれないんじゃないか」
と不安に押しつぶされそうだった

AFTER

未経験への転職を決断して
セールスリーダーへ、MVPも獲得

自分の可能性に気づき成長を実感

想像を超えた現実を作るなら

強引な勧誘は一切ありません

目次
松田 皓太 株式会社ミズカラ CEO

経営・マーケ戦略の専門家。銀行、Salesforce社にて従事した後、起業・メディア売却。その後株式会社ミズカラに参画し、CEOとして戦略立案や組織設計を担う。

「何者にもなれない」地方出身者の焦り

ー佐藤さん、本日はありがとうございます。まず、キャリアコーチングを受ける前の状況について教えてください。

広告代理店でカスタマーサクセスとして働いていました。「この会社にいて、このままずっと続けたら自分はどうなるんだろう」という焦りみたいなものを感じていました。

僕は元々地方の出身で、やりたいことが特になかった状態で東京に出てきたんです。

そのまま何もないまま時が過ぎてしまうんじゃないか、何者にもなれないんじゃないか、という不安がすごく強くて。

とにかく大きなことをしたい、とにかく何かをしたい、ということだけを考えていました。

ー当時働いていた会社では、そうした想いを実現することは難しかったんでしょうか?

業界的に役職が上がりにくいという部分もありましたし、業務内容も新しく何かを作るというより、既存のお客様をフォローするアップセル中心の仕事でした。

業務的にもそこまで難しくなくて、自分のスキルが上がるような仕事じゃなかったんです。

だから「飽きてた」というか、自分の成長に繋がっていないと感じていました。

ーそうした感情はどのくらい続いていたんですか?

その時期は自分の未来にあまり期待できなかったですね。周りからも見られているような気がしていて、それも辛かった。

ー「周りから見られている」というのは?

友達や同じ会社の人、クライアントからどう思われているかを気にしすぎていました。

どうやったら怒られないようにやるか、どうやったら期待を裏切らないようにするか、そういうことばかり意識していて。

完全に他人軸になってしまっていたんです。

土日の昼に始まった変化の物語

ーそんな状況の中で、キャリアコーチングと出会われたきっかけは?

YouTubeでたまたま御社の動画を見つけたんです。

他の会社のように「こういう実績があります」みたいな話じゃなくて、本当にそのYouTubeを見たままの状態で、その人たちがとにかく楽しそうに仕事をしているってことでした。

「こんなふうに仕事やりたいな」「この人たちと話を聞いてみたい」と思ったんです。

本当に勢いでそのまま申し込みボタンを押しました。

「ここでやらないと変われない」ー決断の瞬間

ー実際に体験セッションを受けてみていかがでしたか?

一言で言うと、自分の壁を超えた瞬間でした。

その時のコーチに言われたことは、「やっぱりここでやらないと変わらないぞ」という言葉。それが一番僕に刺さりました。

一番大事なのは行動することなんだ、ということをその時実感して。

とにかく自分が行動して、どうやって現状を変えるか、そこにフォーカスしていくしかない、と。

ーその言葉を聞いた時の感情はどうでしたか?

「これはやるしかない」と思いました。

僕はもともと若い時期に自分なりに大きなことを成し遂げておきたいという気持ちがすごく強かったんです。

周りを見ていると「若い頃にもっとやっておけばよかった」「もうちょっと楽しんでおけばよかった」って言ってる人が結構多くて。

そういう大人にはなりたくないなと思っていました。早い段階で自分がやってやるっていう気持ちが強かった。

ーかなり強い決意を感じますが、一方で不安もあったんじゃないですか?

怖かったです。

でも僕はまだ若い部類に入ると思うので、これを自分の正解にしていけばいいし、逆にこれがダメだったとしても盛り返すだろう、と思って押し切りました。

「点が線になった」──体が動く領域の発見

ーコーチングが始まって、最初はどんなことから取り組んだんですか?

岡本コーチから最初のリクエストが来たのは、「毎日、自分の行動計画を立ててみよう」ということでした。

正直、最初は意味がわからなかったんです。「そもそも、GOALって何だろう?」って。

ーGOALが見えていなかった?

そうなんです。GOALがないから、行き当たりばったりになる。その場しのぎの行動しかできていなかった。

でも、セッションを重ねるうちに、少しずつ見えてきたんです。

自分が本当にやりたいことは何か。自分はどう生きていきたいのか。どんな仕事をしている時に、心が動くのか。

そして、ある時──「あ、そういうことか」って腑に落ちた瞬間があったんです。

ーそれはどんな気づきだったんですか?

自分が輝くのは、誰かをサポートする時。仕組みを作る時。人を押し上げる時。

「引っ張る」より「支える」役割──それが、自分の体が自然と動く領域だったんです。

GOALが定まった瞬間、点だった行動が、線になりました。何をやるべきか、明確になったんです。

意味のないアクションではなく、目的のあるアクションへ。自分がどこに向かっているのか、何のために動いているのか──全てが繋がった。

自分が輝く領域が分かったから、そこに合う仕事を自分で探しに行けたんです。

帰り道で決めた──その場で上司に電話

ーGOALが見えてきて、次のステップは転職だったわけですね。

そうです。でも、GOALが見えたからといって、すぐに動けるわけではありませんでした。

転職──その二文字が、重くのしかかったんです。

怖かった。寂しかった。何を言われるんだろう。怒られるんじゃないか。呆れられるんじゃないか。

仲良くしてくれたお客さんとも、もう会えなくなる。楽しかった部分もあったから、それを手放す寂しさもありました。

ーそんな中で、決断できた理由は?

岡本コーチの言葉が頭をよぎったんです。

「今の会社の延長線上に、本当に手に入れたい未来はあるのか?」って。

ない。明らかに、ない。

そして、「東京に、俺がいるぞ」──コーチのその言葉が、背中を押してくれました。

ーそこから実際に退職を上司に告げた時のことを教えてください。

帰りながら、もうずっと考えてたんです。

今の痛みを避けて、このままでいるのか。それとも、今の痛みを引き受けて、手に入れたい未来に進むのか。

歩きながら「今すぐやらないとダメだ」と思って、パッと決めて、そのまま携帯電話を取り出して上司に電話したんです。

「やめます」って。

ーその場で電話を?

はい。メールにしようかとも思ったんですけど、もう「やるしかない」という気持ちで、本当にそれだけでした。

電話で言うのも怖かったはずなんです。でも、もうやるしかなかった。

セーフティーネットギリギリの転職初期

ー実際に転職されて、新しい仕事に就かれた時の最初はどうでしたか?

最初は本当に大変でした。

まず、仙台から東京に出てきて一人暮らしを始めたこと。それまで経験のないSaaS業界のHR系企業での営業代行業務。しかも初めての新規開拓の電話営業。

この3つ全部が新しいことばかりで、真夜中までずっと仕事をしたり、朝早く行って準備したりインプットしたりしていたんですが、本当に成果が出なくて。

ーその時の感情はどうでしたか?

率直に言うと「まずい」って感じでした。

仙台から東京に越してきたので、住む場所も、日々の生活費も、すべて本当にギリギリでした。

「本当になんでできないんだろう」という自己嫌悪もありました。

ーかなり厳しい状況だったんですね。それでも続けられた理由は?

自分にはこういう目標があって、やめるわけにはいかない、という気持ちでした。

GOALがあったから。自分が目指す場所、自分が手に入れたい未来──それが、明確にあった。

だから、やるしかなかった。とにかくなんとかしてやるしかない。本当にそれだけで動いていましたね。

失敗の意味が変わった──3ヶ月目の転換

ーその時期、コーチからはどんなサポートを受けていましたか?

その時に大切だったのは、数字ばかり追いかけるのではなく、「この数字を取ることで、自分の人生がどんな風に満たされる方向に進んでいくのか」を常に意識することでした。

目先の成果に一喜一憂するのではなく、その先にある自分の人生を見る。

そして、岡本コーチに問いかけられたんです──「失敗って、何だと思う?」って。

ー答えられましたか?

答えられませんでした。

そしたらコーチが「失敗は、成功のための経験値だよ」と言ってくれて。

その言葉で、何かがストンと落ちたんです。

うまくいかない2ヶ月も、未来の成功のために必要なプロセスだったんだ、と。

それまでは失敗したら怒られる、失敗したら馬鹿にされる、人からどう見られるんだろう、という思いが強かったんですが、「失敗というのは成功する上での経験値なんだ」という認識に変わりました。


ー失敗に対する捉え方が変わったんですね。

そうです。失敗を恐れなくなった。失敗すること自体が、前に進むための材料になる。

そう思えた瞬間、肩の力が抜けました。

ー目標設定の仕方も変わったということですね。

はい。マインド的には常に変わり続けている感じがありました。

その中で「自分はどういう人間であるべきなのか」を考えるようになって。

一般的な社員なのか、それとも上場企業の社長と関わっている人間なのか、自分がリーダーとして活動している人間なのか。

「俺はもうやれる人間だぞ」と思いながらやっていこう、というマインドに変わりました。

失敗が怖くて成果0→入社半年でMVP獲得への変化

ー最初の2ヶ月を乗り越えた後、どんなブレイクスルーがありましたか?

まず3ヶ月目で初めてKPIを達成した時に、「あれ、行けるんじゃね」「やれるやん」という感覚になりました。

これで一つ自信がついたんです。

捨てきった結果、成果が出た。他人からどう見られるかじゃなくて、自分がやりたいことにフォーカスした。そうしたら、結果がついてきたんです。

そして、自分が設定した目標を超えた時に「もう行ける」という確信に変わったんです。

ーその後、半年でMVPを獲得されたということですが、その時の気持ちは?

確信に変わりました。

自分がしっかりアクションすれば、こういう結果が返ってくるんだ、結果の出し方が分かってきた、という感覚でした。

そして、自分がやりたいことに対してやりがいが生まれてきたので、それをもっとどんどんアクションしていって、さらに大きなものを取りに行こうと思いました。

正直、MVPを意識していたわけではないんです。ただ自分のやりたいことにフォーカスした結果、気づいたらMVPになっていました。

現在の充実した働き方

ー現在はどのような働き方をされているんですか?

現在はセールスのリーダーとして、組織のマネジメントやプロジェクトのマネジメントを担当しています。

お客様で言うと、上場企業様やSaaS系のHR企業様と一緒に営業代表として働いています。営業代行ではなく営業代表として、その会社の社員として働くという形です。

ー仕事の感覚はどう変わりましたか?

率直に言って、楽しいです。

何が楽しいかというと、自分が主体となって動かしていけることです。

マネジメントの立場で社員の教育をしたり、仕組みを作ったり、そういった構築の部分を自分が主体となってやることが楽しいです。

それに、営業代表として多くの企業様、大きい企業様とやれるというのは、前職では想像しえなかった経験で、すごく充実感があります。

ー前職との違いを感じる部分はありますか?

前職では他人軸で「どうやったら怒られないか」「どうやったら期待を裏切らないか」ということを考えていましたが、今は自分にフォーカスを向けて、自分のやりたいことだから自分で責任を持ってやる、という感覚です。

規模感の大きい仕事にも携わっているので、できない経験をたくさんさせてもらっています。

「最強のナンバー2」として目指す未来

ーこれからやっていきたいことについて教えてください。

今はセールスのリーダーとして、初めてのマネジメントを経験しているんですが、その中でしっかりと仕組みを構築していったり、育成をしていったり、そういったところに全力を尽くして企業の成長にコミットしていきたいと考えています。

弊社は営業を代表する会社なので、その営業代表をどれだけ作れるか、そこにコミットしていきたいです。

ーご自身の強みや役割をどう捉えていますか?

もともとは「引っ張る」ということに楽しさを感じていたんですが、今はマネジメントをしていく上で「押し上げる」ことに楽しさを感じるようになりました。

最強のナンバー2という形で、チームを支える存在として成長していきたいと考えています。

ー現在進行形で挑戦していることはありますか?

メンバーの教育や、チームが成長していく瞬間を見ることが、今一番のやりがいです。

仕組みを作って、人が成長していく、その過程に関われることが本当に楽しいんです。

それを通じて、もっと大きなことに挑戦していけるチームを作っていきたいと思っています。

迷っているあなたへ

ー最後に、この記事を読んで迷っている方にメッセージをお願いします。

キャリアコーチングを受けるかどうか迷われている方がいらっしゃると思うんですが、この決断、そしてアクションするだけで、まず自分の成長を感じることができます。

「何者にもなれない自分」が「何かになりたい」と思った時、そのきっかけを作れる場だと私は思っています。

迷われている方は、ぜひ体験セッションを受けてみてください。

私も土日の昼にYouTubeを見ていた時は、まさか半年後にこんな風に働いているとは思ってもいませんでした。

でも、あの時の「やるしかない」という決断が、今の充実した毎日に繋がっています。

あなたも、今の状況を変える第一歩を踏み出してみませんか?

「このままじゃ何も変わらない」という思いを抱えているなら、それはきっと変化への準備ができているサインかもしれません。

佐藤さんのように、土日のリラックスした時間から始まった小さなきっかけが、人生を大きく変える可能性を秘めています。

まずは体験セッションで、あなたの可能性を確認してみてください。



想像を超えた現実を作るなら

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この記事を書いた人

島田隆則のアバター
島田隆則 株式会社ミズカラ CBDO

キャリアと組織開発の専門家。人材広告会社→株式会社リクルートキャリアを経て独立、現株式会社ミズカラ執行役員CBDO、日本認知科学コーチング協会理事、パーソナルジム「B_e Fitness」代表。ベストボディジャパン初出場にして日本一・元日本代表の実績を誇る。「キャリアの概念を変える」を掲げ、自身のYouTubeチャンネルでは本音のキャリア論を発信。

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