キャリアコーチングを受講する人の経験社数は?|約40%が転職未経験

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株式会社ミズカラ(本社:東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー 23F、代表取締役社長:村岡 大樹)が運営するキャリアコーチングに関する研究機関『キャリアコーチング研究所』は、幅広い年齢の方を対象にWEB調査によるアンケートから「キャリアコーチングを受ける人の経験社数の調査」を行いました。

【調査方法】

WEB調査

  • 調査期間:2024年1月9日〜10月29日
  • 調査パネル:アンケートパネルと定性調査を使用

(株式会社ミズカラ調べ Googleフォーム利用の調査)

  • 居住地:全国
  • 年齢:19~66歳
  • 対象:株式会社ミズカラが提供するキャリアコーチングサービスに申し込んだ人
  • 回答者数:1,419名

※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。

※公開データの引用・転載の際は『Career Coaching Lab』のデータであることを明記いただきますようお願い申し上げます。

【運営者情報】

村岡 大樹(Muraoka Daiki)

  • 株式会社ミズカラ CEO。
  • 合同会社LIMITを立ち上げ、2024年1月に売却。
  • 創業より、ミズカラパーソナルコーチングを運営。
  • 累計2000人が受講したキャリアコーチングサービス「キャリスピ」を運営している。
  • 累計3社のM&Aを行い、グループ会社として事業拡大中。
  • YouTube:アマテラス村岡のCEOラジオ

キャリアコーチングセッションを受講する人々の経験社数|転職経験が3社以内の人が全体の約81%

株式会社ミズカラが提供するキャリアコーチングセッションに申し込んだ人を対象に「これまでの経験社数」について調査を行った。

その結果、経験社数が少ない人ほどキャリアコーチングセッションへの申し込みが多く、逆に経験社数が多い人ほど申し込みが少ない傾向が明らかになった。

経験社数人数割合
157240.31%
236825.93%
321214.94%
41218.53%
5624.37%
6302.11%
7181.27%
8100.70%
950.35%
10211.48%

さらに深ぼってみていくと、キャリアコーチングセッションに申し込んだ人のうち、3社以下の人が全体の約81.2%を占めていることがわかった。

一方で4〜6社の人は約15%、7〜10社の人は約3.8%と、経験社数が少ない人が中心であることが明らかである。

さらに、経験社数が1社のみの人は全体の約40%を占めていた。

このことから「初めての転職を成功させたい」という考えから、キャリアコーチングを頼りにしている様子が伺える。

具体的な声では「自分の強みを明確に把握した上で転職活動に臨みたい」「want toに基づいた転職をしたい」などが挙げられていた。

経験社数が比較的少ない人は、慣れない転職活動をサポートしてもらうためにキャリアコーチングセッションを申し込んでいると推察できる。

経験社数が4〜6社の人は約15%|ある程度転職経験がある人にもキャリアコーチングは必要とされている

キャリアコーチングセッションを申し込んだ人のうち、経験社数が4〜6社の人は全体の15%を占めていた。それぞれの内訳をみると、経験社数が4社の人が約8.5%、5社の人が約4.4%、6社の人が約2.1%だった。経験社数が増えるごとに人数が概ね半減していることがわかる。

具体的な声として「自己理解と今後のゴールを明確にするため」「現状に満足しない日々が続いていたため」があった。ある程度転職の経験がある人でも現在のキャリアに不満を抱いており、今までとは異なる角度から自分のキャリアを見直すために、キャリアコーチングセッションを申し込んでいると考えられる。

また、転職が当たり前になり、転職経験者の増加が見込まれているため、転職経験者からのキャリアコーチングセッションの需要は今後増加していくと思われる。

7社以上転職経験がある人もキャリアコーチングを受講|全体の約3.8%

キャリアコーチングセッションに申し込んだ人のうち、経験社数が7社以上の人は全体の約3.8%で、経験社数が多い人でもキャリアコーチングを必要としていることが確認できた。

具体的な声では「自分が本当にやりたいことを見つけたい」「本当の理想と向き合い現実化するため」という声が挙がっていた。単純に転職の回数を重ねるだけでは、キャリアの悩みを解消できないことがわかる。

むしろ、転職回数が多いことでさまざまな選択肢が目に入り、自分が本当にやりたいことを見失っていると推察できる。

多すぎる選択肢に惑わされることなく、自分が本当にやりたいことを見つけるために、キャリアコーチングセッションが必要とされていることが伺えた。

まとめ

キャリアコーチングセッションを申し込んだ人のうち、経験社数が1〜3社の人は全体の約81.2%という結果だった。

経験社数が3社以下で転職に慣れていない人は、転職のサポートを求めてキャリアコーチングセッションに申し込んでいることがわかった。

また、経験社数が7社以上で転職経験が豊富な人は、さまざまな選択肢を知ったうえで本当に自分がやりたいことを明確にするために、キャリアコーチングセッションに申し込んだのだと思われる。

今回の調査から、キャリアの浅い人ほどコーチングを通じて将来への不安を解消したいと考える可能性が高いことがわかった。一方で、経験豊富な人の利用は少ないものの、自分のキャリアを再定義する目的でキャリアコーチングを求めている人もいることがわかった。