やる気のない社員は放置すべきだろうか?部下との接し方はどうする?
部下のやる気を上げるため、今すぐできる対処法を解説
「やる気のない社員を放置して良いものか悩む」
「やる気を出させたいが対処法がわからない」
「会社全体の生産性やモチベーションにも影響する」
やる気のない社員への対処法は悩むもの。
指導をしても、改善されないことも多いですよね。
下手に指導をすると、パワハラだといわれる時代。

部下との接し方は難しくなっています。
しかし、放置していると会社全体に悪影響が起こりがち。
やる気のない社員を変えるための、行動を起こす必要があります。
この記事では、やる気のない社員への対処法を解説。
この記事を読むことで今後の方向性が明確となり、より強固な組織を作れるようになります。
やる気のない社員は放置せず、組織全体の雰囲気やコミュニケーションから変えていく必要があります。
従業員の意識を変え、主体性をもたらすマネジメント方法を学びましょう。
マネジメントを学べる講座の動画をプレゼントするので、ぜひご覧ください。

やる気のない社員をどうする?放置すべきか対処すべきかを解説

やる気のない社員を放置するのは、好ましくありません。
本人だけの問題ではなく、会社全体に負の影響を与えてしまうからです。
しかし、どの企業にもやる気のない社員はいるもの。


「262の法則」と呼ばれます。
2:優秀な社員
6:普通の社員
2:やる気のない社員
やる気のない社員の存在は、どの組織においても課題です。
やる気のない社員を放置すると悪影響を及ぼす
やる気のない社員を放置すると困るのが、周囲への悪影響。
- モチベーションを下げる
- 不平不満を言う
- 生産性を下げる
- 成果を下げる
努力している社員まで悪影響を及ぼすのは大問題。

放置するのは得策ではなく、対処が欠かせません。
やる気のない社員ばかり出てきてしまう3つの理由

やる気のない社員がいる場合、組織に問題がある可能性も。
確認したい組織の問題点について解説します。
社員が萎縮する組織風土ができているから

まずは社員が萎縮する組織風土になっていないか考えましょう。
- 風通しが悪く意見を言えない
- 実力を発揮できる仕事に就いていない
- 経営陣や上司の力が強すぎる
発言できない、能力も発揮できない環境では、社員は萎縮します。
その状況が続くと、「何も変わらない」とやる気をなくすことに。

人は認められるからこそ、やる気をもって行動できます。
周囲の顔色をうかがう環境では、やる気が出ることはないでしょう。
正当な評価が受けられていないから
正当な評価をしているかも、確認したい項目です。

人は評価されていないと、やる気をなくします。
- 仕事内容や成果に対する給与が低い
- 自分の能力を発揮できる環境ではない
- 成果を出しても上司の評価になる
評価されない日々が続くと、「もういいや」と諦める状況に。
頑張っても無駄だと感じ、やる気のない社員へと変わってしまうのです。
コミュニケーションのとり方が悪いから
上司などのコミュニケーションが適切かも、確認すべき内容です。
株式会社キュービックの調査によると、3人に1人が「職場の人間関係」がやる気に影響を与えると答えました。
また、「やる気を与えてくれる人はどんな人?」の質問には、「コミュニケーションが上手な人」との回答が最多。
周囲の人間がどうコミュニケーションをとるかは、やる気に多大な影響を与えています。
そこで見直すべきは、会社全体のコミュニケーション。
- 信頼関係が築けているか?
- 萎縮させる話し方をしていないか?
- 部下の話を聞けているか?

やる気のない社員だけの問題ではありません。
「会社全体で対処すべき問題だ」という意識を持ってください。
やる気のない社員によくある4つの特徴

やる気のない社員によくある特徴は以下の通りです。
ネガティブ発言が多い
やる気のない社員は、ネガティブ発言が増えます。
- できない
- 無理だ
- 意味がない
- 失敗する
ネガティブ発言を繰り返していると、周囲のモチベーションは下がります。
チームで頑張ろうとしているときに、ネガティブな発言をする。

水を差されてしまうはずです。
社員本人の問題だけではなく、周囲への影響にも気をつけなければなりません。
チャレンジ精神がない

やる気がなくなると、チャレンジ精神もなくなります。
- 成果を出す必要がない
- 新しい仕事を始める必要がない
- どうせ誰かがやるはず

やる気のない社員は主体性がなく、現状維持を求めます。
「今のままで良い」と考え、チャレンジする意欲をなくしてしまうのです。
言い訳が多い
言い訳が多くなるのも、やる気のない社員の特徴。

自分を守るための言い訳を多発します。
- 忙しいから
- 目標が高すぎるから
- 自分のスキルと合っていないから
やる気のない社員は、「どうやって成功させるか」で考えていません。
「普通にやってできるか」で考えてしまいます。
高い目標を与えられると、難しいから無理だと考え、失敗の言い訳をしてしまうのです。
仕事が雑でミスが多い
やる気のない社員は、雑な仕事とミスも多くなります。

「仕事をやらされている」感覚です。
モチベーションのある社員は、より高い成果を求めます。

自ら考え、実行し、成果を追い続けられる状況。
一方で、やる気のない社員は成果に興味がなく、仕事に手を抜きがち。
「とりあえず形になれば良い」で行動し、ミスが多くなります。
やる気のない社員に対してやってはいけな3つの対処法

やる気のない社員には、以下の3つの対処法は避けてください。
自分の考えや価値観を押し付ける

やる気のない社員に対して、価値観を押し付けるのは危険。

反発を受けます。
やる気のない社員は、会社や上司を信頼していないことも。
信頼していない人の言葉は、素直に受け入れられません。
たとえあなたが正しいことを言っていても、理解してもらえない。
むしろ、正論で責められていると感じ、反発を受けます。
余計にやる気を下げるリスクがあるので、価値観の押し付けはやめておきましょう。
インセンティブでやる気を管理する

インセンティブでやる気を与えるのは、注意してください。

「一時的なやる気」にしかなりません。
社員のやる気を出すため、インセンティブを与えるのはよくある施策。
最初は良いものの、物に釣られたやる気はいつか限界がきます。
- 先月十分稼いだから今月は良いや
- 目標到達したし、今月残りはサボるか
- 頑張っても対してもらえないな

人間に大切なのは、「内発的な動機」
自分から「やりたい」と思えるやる気が、長続きするやる気です。
インセンティブのように、外部から与えられるやる気は、リスクも考えておかねばなりません。
参照:厚生労働省「リーダーシップを発揮しよう」
仕事を与えずに放置する
仕事を与えずに放置するのも止めておきましょう。

サボっても大丈夫だと認識します。
社員によっては「自分は必要とされていない」と落ち込むことも。

さらにやる気を失う原因になりかねません。
放置することで、現状が良くなることはないでしょう。
やる気を出させるための対処は、必ず行う必要があります。
やる気のない社員を変える3つの対処法

やる気のない社員を変えるために、以下の3つを実施しましょう。
明確な目標を決める

社員のやる気を引き出すため、目標を決めるのが有効です。

目標があるからこそ、行動できます。
目標がない状況だと、そもそも何をすべきかわかりません。
会社が売上目標や計画を立てるように、社員にも目標が必要です。
理想は会社が与える目標ではなく、社員自身が決める目標です。
「自分で決めた」という事実があるからこそ、人は実行しようと思えます。
責任のある仕事を与える

責任ある仕事や、重要な役割を与えるのも一つ。
- 任された
- 期待されている
- 信頼されている
自分が必要とされていると感じれば、やる気も出てきます。

ポイントは、ちゃんと社員に任せること。
上司や会社から指図を受ける状況では、やる気は下がる一方です。
仕事を与えられ、任せられるからこそ「やってやろう」と感じます。
任せる側も腰を据えて、社員の頑張りを信じましょう。
マネジメント手法を学ぶ
やる気のない社員を変えるために、マネジメントを学ぶのも一つです。

管理職側が変わることも必要でしょう。
社員のやる気がないのは、社員が悪いとは限りません。
管理職側の働きかけが良くない場合もあります。
マネジメントを学ぶことにより、働きかけが変わるように。

社員のやる気が出るように、アプローチができるようになります。
社員のやる気を引き出すマネジメントを学ぶなら、講座を受講するのがおすすめ。
認知科学に基づいた、JCCキャリアコーチ養成講座で学んでみましょう。
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やる気のない社員を放置せず対処できた企業の体験談

やる気のない社員を放置せず対処できた企業の体験談を紹介します。
- 離職ばかりの組織を主体的に動く組織に変革できた菅野さん
- 主体性を経営者自身が奪っていたことに気づいた宮川さん
離職ばかりの組織を主体的に動く組織に変革できた菅野さん
離職ばかりの組織に苦しんでいたのが菅野さん。
営業職であり、組織全体が数字に追われている状況でした。
成果に追われ、部下が疲弊する毎日。
プレッシャーでうまくいかず、営業成績は達成できない。
1カ月で3名の退職が発生し、退職希望も多発していました。
菅野さんは教育指導という形で関わっていましたが、うまくいかない。
やり方を教えるけど効果がない。
部下のやる気は下がり、動けないし成果が出ない。
このような時に、コーチングというものを知った菅野さん。
JCCキャリアコーチ養成講座で学ぶことを決意しました。
コーチングを学んで大きく変わったのが、「数字=価値」を脱却したこと。
「自分の当たり前」を変えることで、部下への接し方が変わっていきました。
今までは数字にとらわれており、数字ありきの考えしかできていなかった。
「数字ではなく、部下のためにどうするか」を考えられるようになったのです。
接し方を変えることで、部下の主体性が出てくるように。
成果も以前の186%と大きく成長することができました。
菅野さんの企業の変化の様子は、下記の動画もぜひご覧ください。
主体性を経営者自身が奪っていたことに気づいた宮川さん
自身が従業員のやる気を奪っていたことに気づけたのが宮川さん。
会計事務所の代表として活動しています。
宮川さんが悩んでいたのは、以下の2つ。
- メンバーが動かない
- 目標売上が達成できない
そんな時に知ったのがコーチング。
マネジメントに活かしたいと考え、JCCキャリアコーチ養成講座を受講しました。
コーチングを学んで気づいたのが、トップダウンで動いていたということ。
自分自身がメンバーのやる気や可能性を奪っていたことに気づきました。
「メンバーの主体性なんて出てこない」
「だからトップダウンのマネジメントが正しいんだ」
このことが、実は間違いだったことに気づけたのです。
コーチングを学んでからは、まず「言葉を変える」ように。
前向きな言葉を使い、フィードフォワードを意識する。
接し方を変えることで、メンバーの主体性も見えてきました。
売上に関しても、前年と比べてどの月も倍以上に。
メンバーのやる気を伸ばし、成果も出せるようになりました。
宮川さんにインタビューを行ったので、その様子もぜひご覧ください。
やる気のない社員を放置するか対処するかでよくある質問

やる気のない社員を放置するか対処するか迷う場合によくある質問に回答します。
- やる気のない社員にイライラしたらどうすべき?
- やる気のない部下と面談するコツは?
- やる気がない社員をクビにすることはできますか?
- やる気のない社員にイライラしたらどうすべき?
-
やる気のない社員にイライラしたら、以下の2つを試してみてください。
る気のない社員にイライラしたときの対象法- 部下の立場で考える
- コミュニケーションの取り方を変える
怒ったり、注意したりするのは逆効果。
やる気を下げるどころか、反発されるリスクもあります。
自分のコミュニケーションに問題はないか?と自責するのも大切です。
- やる気のない部下と面談するコツは?
-
やる気のない部下と面談する場合、接し方を振り返りましょう。
- すぐに否定していないか
- 正当な評価をしているか
- モチベの下がる言葉選びをしていないか
部下のやる気の無さは、本人だけの問題とは限りません。
自分のコミュニケーションに問題はないかも考えてみましょう。
- やる気がない社員をクビにすることはできますか?
-
やる気のない社員をクビにするのは難しいといえます。
不当解雇になる恐れがあるからです。
クビにする際は、以下のような解雇事由が定められています。
「業務能率又は就業状況が著しく不良で就業に適しないとき」
やる気がないだけでクビにすると、不当解雇で訴えられるリスクがあるのです。
やる気のない社員はどうする?放置せずに対処する方法を解説!

やる気のない社員に対しては、接し方を変えるのが大事。
社員のせいにするのではなく、管理職側が変わっていきましょう。

その時に大事なのがマネジメント手法。
部下との接し方を学び、実践することが大切です。
社員のやる気を出すマネジメントを学ぶ際におすすめなのがJCCキャリアコーチ養成講座。
認知科学に基づいているので、どのような組織でも効果を発揮します。
JCCで学び、成果を出した方の体験談を紹介するので、こちらもぜひご覧ください。