従業員エンゲージメントを高めるには?
従業員エンゲージメントを高めるメリットは?
従業員エンゲージメントの高い企業事例を踏まえて解説します。
「従業員エンゲージメントを高めるにはどうする?」
「従業員エンゲージメントの高い企業事例を知りたい」
「従業員エンゲージメントを高めるにはどこに相談すれば良い?」
業績向上や従業員のモチベーションに効果的だと話題の従業員エンゲージメント。
株式会社リンクアンドモチベーションの調査によると、以下の結果が出ています。
- 従業員エンゲージメントが高いと営業利益率が高まる
- 従業員エンゲージメントが高いと労働生産性も高まる
一方で、日本は従業員エンゲージメントが低い国。

ギャラップ社の調査では、従業員エンゲージメント率はたったの6%。

139か国中132位の数値です。
この記事では従業員エンゲージメントを高める方法や、実際に高い企業事例を紹介。
この記事を最後まで読めば、従業員のモチベが高く、成果を出せる企業の作り方が分かります。
従業員エンゲージメントを高めるには、従業員の帰属意識向上が必要。
仕事を自分事と捉えて働ける社員に育成するマネジメント手法を学びましょう。
エンゲージメントを高めるマネジメント手法を動画にしたので、ぜひご覧ください。

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、従業員の会社への想いを測る指標。
- 愛着
- 共感
- 情熱

会社に対する帰属意識を数値化した指標のことです。
従業員エンゲージメントが高いほど、企業のことを信頼しています。
モチベーションの高さや、仕事へのやりがいがあるかにもつながるでしょう。
従業員エンゲージメントと従業員満足度の違い

従業員満足度は、居心地の良い場所か、働きやすい会社かを示した言葉です。

従業員満足度が高いほど、不満なく仕事をしています。
ただし、企業への愛着など、帰属意識を示す指標ではありません。
- 仕事や給料への不満がない
- 人間関係に問題がない
- 残業などの労働環境に満足している
あくまでも、不満がないかどうかを示す指標です。
従業員エンゲージメントとモチベーションの違い

モチベーションとは、動機づけのこと。

何かをするための「原動力」です。
一方で、従業員エンゲージメントは、愛着や共感などの感情。
「会社に対してどう思っているか」を測る指標になります。
従業員エンゲージメントを高めることが必要な3つの理由

従業員エンゲージメントを高めることが必要な理由には、以下の理由があります。
- 終身雇用の考えではなくなっているから
- 働き方が大きく変わっているから
- 非対面のコミュニケーションが増えているから
終身雇用の考えではなくなっているから
従業員エンゲージメントが大事なのは、終身雇用の意識が減っているからです。

転職が当たり前になりました。
昔の日本といえば、新卒の企業で退職まで勤め上げるのが当たり前。
転職や退職を悪だと考える人もいたレベルです。

しかし、今の日本は転職が当たり前の世界。
合わない企業なら、転職しようと考える人が増えています。
従業員エンゲージメントが低い企業は、人材が流出するように。
「長く働きたい」と思ってもらえるかどうかは大事でしょう。
働き方が大きく変わっているから
働き方の変化があることも、従業員エンゲージメントが大事な理由です。

オフィスにいないことも増えました。
現代では、テレワークを導入する企業が増えました。
同僚と顔を合わせることが、当たり前ではなくなっているのです。
また、フレックスタイム制を導入し、自由に働ける企業も増えています。
出社したけど人が少ない、時間が合わない人もいるでしょう。
同僚とのコミュニケーションが減ると、会社への帰属意識も減るように。

「この会社の一員だ」と思えなくなってしまいます。
だからこそ、従業員エンゲージメントが重要。
エンゲージメントを高めることで、会社の一員だと思ってもらうことが大事なのです。
非対面のコミュニケーションが増えているから
非対面のコミュニケーションが増えていることも、意識しないといけません。

Web会議も当たり前になりました。
対面と非対面のコミュニケーションは、どうしても違うもの。
やはり対面の方が、相手との関係性を築きやすいといえます。
非対面のコミュニケーションはしているけど、何か違うと感じる人も多いでしょう。
また、非対面で仕事していると、企業としての一体感を感じられない場合も。

孤独を感じ、企業への帰属意識が下がる場合もあります。
非対面が当たり前になってきたからこそ、非対面でも仲間意識を持てる環境づくりが大切なのです。
従業員エンゲージメントを高める3つのメリット

従業員エンゲージメントを高めるメリットには、次のようなものがあります。
従業員のモチベーションがあがる
従業員エンゲージメントを高めることで、モチベーションがあがります。

帰属意識や愛着が、やる気につながるからです。
- 会社のために頑張ろう
- 会社が好きだから頑張ろう
- 会社の一員としてふさわしい働きをしよう
エンゲージメントは、モチベーションになります。
そして、モチベーションが仕事などの行動につながるのです。
生産性や成果向上につながる

従業員エンゲージメントは、生産性や成果向上にもつながります。

会社のために、「もっと成果を出そう」と意識するからです。
会社に愛着があるので、社員は自主的に努力します。
成果を出すため、業績を上げるために主体性を持つのです。
株式会社リンクアンドモチベーションの調査によると、以下の結果が出ました。
エンゲージメントスコアが1ポイントあがると、翌四半期の営業利益率が0.38%上昇する
従業員エンゲージメント向上は、成果向上に効果的です。
離職率低下につながる
従業員エンゲージメントは、離職率も低下させます。
会社への帰属意識が高まり、退職しようと思いにくくなるからです。

帰属意識や愛着のある会社には、長くいたいと思うもの。
仕事へのやりがいも感じており、環境にも満足しています。
また、会社や仕事を自分事として捉えているのも特徴。
組織を離れることなく、長く貢献してもらえる人材が増加します。
従業員エンゲージメントを高める7つの取り組み

従業員エンゲージメントを高めるために、次のようなことを試してみましょう。
企業理念を明確にする
従業員エンゲージメントを高めるため、企業理念を明確にしましょう。

企業への理解度が影響するためです。
企業理念と従業員の思想が一致していると、エンゲージメントは高まります。
理念が曖昧だと、価値観が一緒なのかが判断できません。
自社への愛着が増すのは、企業を理解し、同じ方向を向いていると感じるから。
曖昧な理念では方向性がわからず、エンゲージメントは高まりません。
まずは従業員が内容を理解し、共感できる理念を作りましょう。
公平な評価制度を採用する
評価制度は公平なほど、エンゲージメントは高まります。
不公平だと評価されていないと感じ、企業への愛着が減るからです。
正当に評価されている場合、「貢献したい」という想いも生まれます。

誰もが納得できるような、評価制度を採用してください。
不要な組織習慣をなくす
必要のない組織習慣はなくしていきましょう。

違和感や不満の原因になります。
たとえば、古くからある意味のない習慣。
新しく入った社員からすると、不満の原因となります。
時代が変わったり、組織が大きくなったりすれば、変わることも大事。
不要な習慣は見直し、今必要な習慣に変えていくことが大切です。
発言しやすい環境を作る
発言しやすい環境を作ると、帰属意識につながります。

コミュニケーションがとりやすい環境にしましょう。
コミュニケーションが自由な環境は、支えやすい環境。
困ったときに自然と助け合える組織になります。
従業員エンゲージメントを高めるには、居心地の良さも欠かせません。
- 同僚と助け合える
- 何でも言える環境がある
- この会社で必要とされてる
「この会社に居たい」と思えることが、従業員エンゲージメントには欠かせません。
ライフワークバランスを整える
ライフワークバランスを整えることも、エンゲージメントには大切です。

健康に働けることは大事です。
心身の健康は、従業員の考えに大きな影響をもたらします。
ストレスでボロボロの状態で、仕事を頑張りたいとは思わないでしょう。
ストレスが重なると、企業に対して負の感情を持つように。

「この企業ではダメだ」と感じてしまうのです。
従業員がストレスを減らして働けるためにも、ライフワークバランスを整えましょう。
社員が成長できる機会を作る
社員が成長できる機会があるかも考えましょう。

成長しないと飽きが来ます。
仕事へのやりがいを持つために、成長を実感するのは大切です。
成長がないと同じことの繰り返しで、仕事に飽きてくるでしょう。
仕事に飽きてくると、会社にいようとする意欲も下がります。

転職をして、新しい仕事を始めようとするのです。
社員が仕事を楽しめ続ける環境を作るためにも、成長できる機会は重要です。
管理職がマネジメントを学ぶ

管理職がマネジメントを学び、社員との接し方を変えることも大切です。

人の環境もエンゲージメントに影響します。
信頼できる上司であれば、会社に対する信頼も高まるでしょう。
一方で、嫌な上司であれば会社への不信感にもつながります。
従業員エンゲージメントを高めるのは、マネジメントも大事。
管理職がマネジメントを学び、社員に信頼してもらうことも大事なのです。
認知科学に基づいた、科学的なマネジメントを学べます。
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従業員エンゲージメントの高い企業の事例

従業員エンゲージメントが高い企業の事例を紹介します。
- 株式会社BUDDICA
- 小松製作所
- 株式会社ユーザベース
株式会社BUDDICA

転職会議のやりがいランキングにて、1位を獲得したのがBUDDICA。

19万社中の1位です。
BUDDICAがまず行ったことは、行動指針の明確化。
抽象的だった価値観を具体的にし、従業員の理解を進めました。
また、全社集会も行い、指針や方向性を全従業員に共有。
従業員がBUDDICA(会社)と一体化できるように施策を実施しています。
BUDDICAの変化については、下記の動画もご覧ください。
小松製作所
小松製作所も、従業員エンゲージメントを高めた企業。
まずは「コマツウェイ」と呼ばれる企業の価値観を明示。

従業員への浸透を実施しました。
価値観を明示したことで得たのは、従業員からの共感。
従業員が共感し、理念を実践することで、従業員エンゲージメントが高まりました。
参照:コマツウェイ
株式会社ユーザベース
社員の「エンゲージメント」が高い企業ランキングで首位を獲得したのがユーザーベース。

メディア「NewsPicks」を運営している企業です。
ユーザーベースの転機は、マネジメントが追い付かないという問題。
事業拡大と人材増加により、必要な支援ができていませんでした。
そのため、2015年に「カルチャーチーム」という新規部署を設立。
- 社内アンケートの実施
- 社内冊子の作成
- 改善点の分析と実行
専任の部署が行うことで、エンゲージメントの増加に成功しました。
参照:「やらないこと」の徹底でつくられる、勝てる組織。組織偏差値70越え 株式会社ユーザベース
従業員エンゲージメントを高めるためによくある質問

従業員エンゲージメントを高めるためによくある質問は以下の通りです。
- 従業員エンゲージメントの高い企業の特徴は?
- 従業員エンゲージメントを高める施策の一覧は?
- 厚生労働省が唱える従業員エンゲージメントとは?
まとめ:従業員エンゲージメントを高めるためにマネジメントを学ぼう

従業員エンゲージメントを高めるためには、以下のような施策が効果的です。
- 企業理念を明確にする
- 公平な評価制度を採用する
- 不要な組織習慣をなくす
- 発言しやすい環境を作る
- ライフワークバランスを整える
- 社員が成長できる機械を作る
- 管理職がマネジメントを学ぶ
なかでも大切なのが、管理職がマネジメントを学ぶこと。
どれだけ施策を設けても、適切に運用されなければ効果は出ません。

仕事をする中で、「誰とどのように働くか」はとても大事。
制度がよくても、人が悪ければ従業員エンゲージメントは高まらないでしょう。
認知科学に基づいており、受講生が多くの組織や企業で成果を出しています。
JCCキャリアコーチ養成講座で学び、企業が変わった代表の事例を紹介するのでぜひご覧ください。