キャリアコーチになる方法は?キャリアコーチの資格ってあるの?
この記事ではキャリアコーチのなり方や資格について、わかりやすく解説します。
「キャリアコーチはどうやったらなれるの?」
「キャリアコーチに必要な資格は?」
「キャリアコーチは副業でもできる?」
続々と利用者が増えてきているコーチング。
コーチングを受けた結果、「自分もコーチになりたい」と目指す人も増えています。

多いのが、「どうしたらコーチになれる?」という疑問です。
この記事では、キャリアコーチの育成も行う株式会社ミズカラが、キャリアコーチになる方法を解説。
キャリアコーチに必要な資格やスキルもあわせて解説します。
この記事を最後まで読めば、キャリアコーチとして活躍できるようになるはずです。
本気で人と関わり、誰かの人生の分岐点に立ちたい人はキャリアコーチになることをおすすめします。
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キャリアコーチとは?

キャリアコーチとは、キャリアに悩む人の人生を変革させる影の立役者です。
「自分らしさを最大限活かし仕事に取り組む」
「毎日自分の100%を出し切る最高の人生を送る」
このような状態にクライアントを導くことが、コーチの使命です。
具体的には、以下のようなプロセスで理想のキャリアを築くサポートをします。
- キャリアの見直し
- 目標の設定
- 行動の促進

コーチングでは指導やアドバイスはしません。
あくまで、クライアントの中にある答えを引き出すスタンスを取ります。
クライアント自身が答えを出し、現実の行動レベルに落とし込む。
そのプロセスをサポートするのが、具体的なコーチの役割です。
また、キャリアコーチに求められることは「自らが体現する」こと。
理論を知っているだけではなく、理論を自分の生き方に反映していること。
自らの生き様で、クライアントに変化を生みだすのがキャリアコーチです。
クライアントの人生を支える最高のコーチを目指すなら、必ず視聴してみてください。
今の日本にキャリアコーチが必要な理由

今の日本では、キャリアに悩む人が絶えないからです。
厚生労働省の労働力調査によると、転職等希望者数は1007万人でした。
この数は、過去15年間で最大。
15年前の転職希望者は700万人程度でした。

つまり、転職希望者数は上がっている状態。
「自分の仕事を何とかしたい」と思っている人が増えています。
しかし、理想の転職が実現できたかといえば、転職希望者の70%は転職できていません。
3人に1人しか、理想を実現できていないのです。
キャリアコーチを目指すなら、なぜ必要とされているかの理解も必須。
コーチとしてクライアントに必要とされるように、ぜひご覧ください。
理想の転職を実現できていない理由
理想の転職を実現できていない理由は、大きく分けて2つです。
- やりたいことがわからない
- 理想の働き方がわからない
世の中の考えとして、「良い」とされているものは数多くあります。
- 大企業が良いよね
- 有名な企業が良いよね
- 安定した企業が良いよね

しかし、世の中の正解が自分の正解とは限りません。
大企業でも仕事内容が合わない。
安定した企業でもキャリアの先が見えてこない。
やりがいをもって働いている人を見て、羨ましいと感じる。
その羨ましさやモヤモヤは誰が解消してくれるのか。

そこで必要なのが、キャリアコーチの存在です。
実際にキャリアの正解がわからず、苦しんでいた方のインタビューを下記の動画で紹介しています。
利用者のリアルな悩みがここにあるので、ぜひご覧ください。
既存のシステムではキャリアを変えられない
キャリアコーチでなくても、キャリアに関する仕事は複数あります。
- 転職エージェント
- 人材紹介
- 人材派遣
- ハローワーク
- キャリアカウンセラー
- キャリアコンサルタント
しかし、これらの職種が10年以上も前からあるのに、キャリアの悩みは解決していません。


むしろ、転職希望者は増えています。
理想のキャリアを実現する人を増やすために、コーチの力が必要です。
なぜ転職エージェントではなくキャリアコーチなのか

キャリアの悩みを相談すると言えば、候補に挙がるのが転職エージェント。
しかし、転職エージェントとキャリアコーチーングは役割が違います。
転職エージェントは、転職のスペシャリスト。

転職を前提とした相談です。
一方で、キャリアコーチングは人生のGOAL設定をサポート。
転職だけではなく、人生全体のサポートを受けられます。
キャリアコーチが必要なのは、自分の方向性を決められない人が多いから。
「転職したいから転職しよう」ではなく、「とりあえず転職しよう」にあふれているからです。
- 自分のことがわからない
- やりたいことがわからない
- 将来の目標がない
この状態を解決するのは、転職だけでは難しい。
だからこそ、キャリアコーチの存在が悩みを解決するために欠かせないのです。
転職エージェントと差別化し、コーチとしての役割を果たすためにもぜひご覧ください。
キャリアコーチに不可欠な4つの観点

キャリアコーチには、以下の観点が不可欠です。
- 「現状の外のGOAL」に生きているか
- GOALに決断しているか
- エフィカシーを持っているか
- アンセルフィッシュか
「現状の外のGOAL」に生きているか

コーチは「現状の外のGOAL」に生きているかが重要です。
「現状の外のGOAL」とは、今の自分では達成できない目標のこと。

GOALを実現するためには、変化が必要です。
GOALを持っていないと、現状維持がGOALになります。
「変わるきっかけ」を創るコーチが現状維持ばかりしていたら、クライアントも変りたいとは思わないでしょう。
だからこそ、「現状の外のGOAL」に生きていることを体現しなければなりません。
GOALに決断しているか

GOALに対して、本当に決断できているかも重要です。
たとえば、「多くの人の笑顔を作る」というGOAL。
「多くの人」とは、どれくらいの規模感でしょうか。
その規模を具体的に想像した際に、ヒリヒリとする臨場感があるか。

自分の命をどのくらいの人に使うのか。
この姿勢を体現することで、やっとクライアントに影響を与えます。
GOALに臨場感があり、そのGOALに向けて生きようと決断する。
この観点も、キャリアコーチには不可欠です。
エフィカシーを持っているか

エフィカシーとは根拠なき自信のこと。
- 自分ならできる
- 〇〇を達成できる

理屈どうこうではなく、自信を持つことです。
クライアントの変わるきっかけとして大事なのがエフィカシー。
「自分ならできる」のエフィカシーがあるから、現状の外のGOALを実現しようと動き出します。
エフィカシーをあげる方法は大きくわけて3つ。
- エフィカシーが圧倒的に高い人と話す
- エフィカシーの高い環境にいる
- 自分のエフィカシーの高い領域を開放する

このために必要なのが、コーチの存在です。
コーチのエフィカシーが高いから、エフィカシーが高い人と話せる。
エフィカシーが高いコーチがいるから、エフィカシーの高い環境になる。
クライアントのエフィカシーの高い領域に、コーチが気付く。
これらを実現するために、まずはコーチ自身のエフィカシーが必要なのです。
アンセルフィッシュか
アンセルフィッシュであることも、コーチには求められます。
アンセルフィッシュとは、「利己的ではない」状態。
- 他人の利益や幸福を自分よりも優先できる
- 見返りを期待せずに他人を助けられる

このような状態です。
自分の命以上の対象に、自分の命を使えているか。
自分自身はすでに満たされており、他者のために命を使い果たせる。
コーチは常に、アンセルフィッシュの状態が求められます。
養成講座のコーチである島田自らお伝えしているので、ぜひご覧ください。
キャリアコーチになるには?方法を解説

キャリアコーチという概念に、明確な線引きはありません。
キャリアコーチと名乗り、キャリアの悩みを解決する活動をした時点でキャリアコーチです。
ここでは、キャリアコーチになるべきに何をすればいいのかを解説します。
- コーチングに関する基礎知識を学ぶ
- コーチングスクールに通う
- キャリアコーチとして就職する
- 個人で起業する
コーチングに関する基礎知識を学ぶ
キャリアコーチになるために、まずは基礎知識を学びましょう。
- 書籍を読む
- YouTubeを見る
- オンラインコースを受講する
- ワークショップに参加する

コーチングにも理論はあります。
まずはどのような仕組みなのか、勉強することが大事です。
コーチングスクールに通う
理論を勉強するだけでは、キャリアコーチにはなりません。

学んだ理論を体現する場所が必要です。
理論を学ぶのと、実際にやるのは別物。
野球やサッカーの動画を見るだけではプロにはなれないように、コーチングも同じです。
理論を体現するために通うのがコーチングスクール。
実際に自分で行動することにより、コーチングを習得していきます。
コーチングスクールには色々ありますが、おすすめはJCC認定 キャリアコーチ養成講座。
認知科学に基づいた、理論的なコーチングを学べます。
JCC認定 キャリアコーチ養成講座については、下記の記事を読んでみてください。

キャリアコーチとして就職する
コーチングスクールでコーチングを学んだら、コーチとして働く場所を探します。
コーチングスクールで紹介してもらえる場合もあれば、自分で探す場合もあるでしょう。
求人サイトで募集している企業もあるので、探してみるのがおすすめです。
個人で起業する
個人で起業し、集客を行う方法もあります。

現代は様々な方法で集客が実現できるでしょう。
- ココナラなどのサイト
- SNS
- YouTube
実績ができれば、口コミで評判が広がる可能性もあります。
集客に自信がある場合は、個人で起業することも選択肢です。
キャリアコーチに必要な資格は?

キャリアコーチに資格は必須ではありません。
とはいえ、資格により、わかりやすく信頼性を示すメリットがあります。
資格取得のための学習・実践トレーニングを通して、コーチングの質も上げられるでしょう。

基本的には資格を取得するのがベターです。
ここではキャリアコーチングに関連する、代表的な9つの資格を紹介します。
民間資格
民間資格の場合、以下の3つが認知度の高い認定資格になります。
- 国際コーチング連盟(ICF)
- 日本コーチ連盟(JCF)
- 生涯学習開発財団認定コーチ資格
これらの資格を、認定スクールを通して取得するのが一般的な流れです。
もしくは、スクールが独自認定している資格を取得すること。

以上が王道ルートと言えるでしょう。
スクールの独自認定資格は、以下のようなものがあります。
講座 | 取得可能資格 |
---|---|
JCC認定キャリアコーチ養成講座 | JCC認定キャリアコーチ資格 |
CAM Japan(CCAP) | CCAP認定資格 ICF認定コーチ資格(ACC) |
ライフコーチワールド(LCW) | LCW認定ライフコーチ ICF認定コーチ資格(ACC) |
銀座コーチングスクール(GCS) | GCSコーチング認定資格 ICF認定コーチ資格(ACC) |
国家資格
キャリアコーチに関する国家資格は、以下の2つが代表的です。
- キャリアコンサルタント
- キャリアコンサルティング技能士
キャリアコンサルティング技能士の資格取得には、まずキャリアコンサルタントの資格が必要。
両者の違いは、以下のようにあらわすことができます。
キャリアコンサルタント | コンサルティングが“できる”ことの証明 |
キャリアコンサルティング技能士 | コンサルティングが技術・知識共に“優れている”ことの証明 |
これら2つの資格は、実務経験がある方でなければ受験資格が与えられません。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(4を参照)を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
キャリアコンサルタントになりたい方へ|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
また、キャリアコンサルタントとコーチングとは性質が異なるので気をつけましょう。
キャリアコーチは、目標達成・自己成長を目指すもの。
キャリアコンサルタントは、目の前にあるキャリアの課題を解決するものです。

見据えるゴールが違います。
他にも、キャリアに関連する国家資格として産業カウンセラーも存在します。
しかし、産業カウンセラーもキャリアコーチの業務とは性質がかなり異なるもの。

コーチングに直接的に役に立つとは言い難いです。
- 「コンサルティングではなくコーチングがしたい」
- 「一流のキャリアコーチになりたい」
- 「キャリアに悩む人の人生を変革したい」
そう思う方は、キャリアコンサルタントを取得しても遠回りになってしまう可能性があります。
素直にキャリアコーチの資格を取得し、実践経験を積むのが最短距離です。
資格を取得するメリット
資格を取得するメリットは、以下の2点です。
- 信頼性の証明
- 知識・スキルの向上
資格を保有することは、何より客観的な「知識の証明」になります。

わかりやすい「看板」と言えるでしょう。
コーチとして独立した際、集客を手助けする要素のひとつです。
当然、企業に雇用されコーチングを提供する場合にも有利に働くでしょう。
それだけでなく、自身の知識・コーチングスキルの向上にも役立ちます。
キャリアコーチの資格を取得する際には、基本的にスクールに通うことが必須。
- 体系的な知識の学習
- コーチングの技術の実践トレーニング
これらスクールのカリキュラムを受講することで、コーチングのスキルが上がります。

知識や経験値は自信につながります。
知識・スキルは本質ではないものの、重要な要素であることに変わりはありません。
資格取得は、よりキャリアコーチとしてのキャリアに磨きがかかるメリットがあります。
JCC認定キャリアコーチ養成講座など、資格取得を目指すと良いでしょう。
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キャリアコーチになるためにかかる費用は?

キャリアコーチになること自体に費用は掛かりません。
しかし、資格を取得する場合には費用が発生します。
発生する費用には、以下のようなものが含まれます。
- スクール費用
- 受験費用
- 会費
これら費用の金額・時間的なコストの相場を解説します。
資格取得に必要な金額

相場には大きな開きがあります。
基本的に、認定コーチの資格を得るには認定スクールの受講が必要。
スクールの講習過程を修了していることが、受験資格を得る条件となります。

国家資格キャリアコンサルタントも同様に講習が必須です。
資格取得に必要な時間
資格取得に必要な時間は以下のとおり。
- 受講期間:約3か月~1年半
- 講座の時間:トータル約40~60時間
取得難易度が上がるほど、受講期間が長くなる傾向があります。

取得する資格によって階級が存在するものも。
どの階級の資格を取得するかによっても、かかる時間は変化します。
階級 | 受講期間 | |
---|---|---|
ICF | ACC | ・60時間以上のコーチング教育 ・100時間以上のコーチング経験 |
PCC | ・125時間以上のコーチング教育 ・500時間以上のコーチング経験 | |
MCC | ・200時間以上のコーチング教育 ・2,500時間以上のコーチング経験 | |
生涯学習開発財団 認定コーチ資格 | 認定コーチ (初級者向け) | モジュール01~08の履修 (50分×8講義=400分) |
認定プロフェッショナルコーチ (中級者向け) | モジュール01~20を受講 (50分×20講義=1,000分) | |
認定マスターコーチ (上級者向け) | モジュール01~30を受講 (50分×30講義=1,500分) |
キャリアコーチングの仕事内容

キャリアコーチの仕事内容は、大きく分けると以下の4つ。
- 自己理解のサポート
- GOAL設定
- アクションプランの設計
- アクションのサポート
基本はこの大枠の流れに沿って、コーチングを進めていくことになります。
自己理解のサポート
まずは、クライアントの自己理解をサポートします。

自己理解が全ての土台です。
自己理解でフォーカスするのは、以下の2点。
- 強み(want to)の特定
- どんな人生を生きたいか
Want toとは?
Want toとは、自分が「ついついやってしまうこと」
食欲などの3大欲求と同じレベルで出現する、その人特有のクセ。
キャリアに悩む人は、基本的に「自分」に対する解像度が低い状態。
- 親から求められる姿
- 世間から評価される仕事
- 他人から賞賛される在り方
こういった周囲から見た評価の影響で、がんじがらめになっています。
「やらなきゃ」「こうあるべき」といった、圧力に苦しめられている状態。
これを丁寧に解き、クライアントの「自分らしさ」を解放させるのが第一段階です。
GOAL設定

自己理解で特定した「強み・生きたい人生」を元にGOALを定めます。

GOAL=理想の人生像のこと。
これが理想のGOALです。
GOALを鮮明に解像度高くイメージし、そのビジョンをしっかりと握ってもらうこと。

解像度が高いほど、臨場感が生まれます。
臨場感とは、自分が今、そのシーンを本当に体感しているかのような状態になること。
クライアントが、心からその状態を手にしたいと思わなければ、行動が鈍ってしまいます。
結果として、現実がなかなか変化しません。
脳内で想像が膨らみ、つい顔がほころんでしまうレベルの臨場感が理想。
そんな心から求めるGOALを、しっかりと握りしめてもらうことが重要です。
アクションプランの設計
GOALが設定できたら、いよいよ具体的なアクションプランを設計していきます。

ここが最も難関。
なぜなら、クライアントが現実に立ち向かうフェーズだからです。
具体性が増せば増すほど、現実とGOALのギャップを直視しなくてはいけません。
不安や恐怖から、クライアントはGOALから目をそらそうとします。

「変化したくない」という人間の本能が現れます。
- 妥協
- 逃避
- 保留
上記のように、いろんな反応がクライアントに現れます。
クライアントをサポートしつつも、凛とした態度で接しなくてはいけません。

とはいえ、非現実的な目標を立てても挫折するだけ。
クライアントを挫折させないためにも、コーチは適切な目標の調整を行う必要があるのです。
ここまでのクライアントとの対話から、絶妙なさじ加減でアクションプランを設計していきます。
アクションのサポート

アクションプランを設計した後、定期的にクライアントと進捗状況を確認します。
アクションにさらなるスピード感を持たせ、より大きな進歩をもたらすことが目的です。
- できたこと、よかったこと
- もっとうまくできること

Good & Moreをしっかりと認識してもらいます。
よかった点をクライアントにきちんと認識させ、前進感をもってもらうことがポイントです。
そのうえで、より高みを目指すよう促します。
いたずらにクライアントの前進感、自己効力感を削ぐ行為はNG。

そこに“反省”は不要。
ただシンプルに、GOALに必要な行動を洗い出し、実行する。
これさえフラットにできていれば、必然的にネガティブ要素は消えていきます。
進み具合が悪いなら改善し、また実行する。
そこに解釈は一切必要ありません。
ただ、そのサイクルを回せば良いのです。

コーチ自身も、その思考が必要。
フラットな姿勢で、クライアントのアクションをサポートする必要があります。
キャリアコーチに求められる6つの知識・スキル

キャリアコーチには6つの知識・スキルが求められます。
それは以下の6つ。
- 観察力
- 受容力
- 質問力
- フィードバック力
- 人間の原理原則の理解
- 生き様そのもの
観察力

観察力は、クライアントの話を真剣に聞き、理解する能力です。
- 伝えたい趣旨がハッキリしない
- 話がまとまっていない
- 質問と回答にズレがある
このような状況でも、しっかりと最後まで聞くことが要求されます。
話をさえぎっては、不快感や不信感を与えてしまうでしょう。

もちろん、ただ聞けばいいわけではありません。
最後までしっかり聞き、理解するのは当然のこと
- 言葉の核にある伝えたいこと
- 背景にある本心
これらを汲み取る必要があります。
- 相手が気持ちよく話せる
- 安心して本心を口に出せる
そんな場を作り本心を引き出す、総合的な意味合いでの「傾聴力」が必要になります。
受容力

受容力は、クライアントの考えや感情を否定せずに受け止める能力です。
クライアントが安心して本心を表現するために必要不可欠なもの。

信頼関係を構築するための基礎です。
どんな相談、どんな内容でも、自分の価値基準で判断することは許されません。
たった一回の否定が、信頼関係に軋轢を生んでしまいます。
- 否定・批判をしない
- 相手を評価しない
- 自分の物差しを勝手にあてがわない
常にフラットに接し、クライアントの「鏡」に徹することが求められます。
この“受け止める力”がコーチには必要です。
質問力

質問力は、クライアントの自己理解を深め、問題解決を促すための重要なスキルです。
クライアントは、受けた質問に回答することで、内省を深めていきます。
質問に答えるためには、理屈を考え明確な言葉にしなくてはいけません。
クライアントにとって、その思考→言語化→解答のプロセスに大きな価値があるのです。

クライアントが気付きを得る貴重な瞬間。
気付きを促すためには、正しい質問でクライアントの感情を深堀する必要があります。
- 的確な質問
- 多角的な質問
こういった質問力が、コーチには問われるのです。
フィードバック力

フィードバック力は、クライアントの行動や考え方に対する建設的な意見を提供する能力です。
人は起こった事実に対して、フラットに正しく認識することが難しい生き物です。

勝手に解釈を入れ込み、認知を歪ませてしまいます。
- 極端な自己否定
- 極端な悲観的思考
- 過剰な自信
- 過剰な自尊心
解釈を歪めてしまうと、正しく現実を受け取れません。
クライアントに正しく現実を把握してもらうためには、正確なフィードバックが不可欠です。
正確なフィードバックには、クライアントが「どう認識しているか」を理解している前提が必要。

時に、コーチ自身が素直に思ったことを口にすることも重要です。
コーチ自身が持つ本能的な洞察力すらも、時には重要なフィードバックとして機能します。
フィードバックの際には、以下の点が重要。
- できたこと、よかったことを認識させる
- もっとうまくできることを示す
Good & Moreの両面を、フラットに認識させることが不可欠です。
クライアントの認知の歪みを取り、自己効力感を高めることにも寄与します。
人間の原理原則の理解

コーチは人間の原理原則を理解していることも大事。

人間の原理原則とは、人間の持つパターンのこと。
- 人間は現状に戻りたがる
- 脳はイメージの強い方に引っ張られる
- 脳の活動の95%が無意識に行われる
人間の原理原則を把握すれば、クライアントの心理状態を把握できます。
また、何が起こっているのかを説明し、クライアントに納得してもらうことも可能です。
- 言葉のトーン
- 表情
- 仕草
このような表に現れるパターンを繊細にくみ取り、心理・思考を読み解く必要があります。

「究極の人間理解」と言っても良いでしょう。
クライアントの行動変容を起こすためにも、人間の原理原則の理解は必須なのです。
生き様そのもの
残念ながら、人は話の「内容そのもの」を聞いていません。
「何を言うか」より「誰が言うか」を重視するからです。
話す前に、「受け入れるかどうか」はおおよそ決まってしまっています。
- 相手のバックグラウンド
- 相手の肩書
- 相手の言行一致の状況
どんなに内容が正しかろうと、「聞くに値しない」と判断されてしまえばそれまでです。
たとえば、「ダイエットは簡単だ。」と言う人が、太っていたら?
「まずは鏡を見たら?」と辛辣な意見が出てくるでしょう。

納得させようと思うなら「説得力」が必要なのです。
「生き様・姿勢」という骨格が無ければ、説得力は生まれません。
つまり、説得力を持たせるためには、自分自身が体現し続けなくてはいけません。
コーチとしてクライアントを導くには、生き様を体現し続けることが責務。
その覚悟が無ければ、到底人を変えることなど不可能なのです。
キャリアコーチに向いている人が持つ4つの特徴

キャリアコーチも、他の職業のように向き不向きが存在します。

誰にでもこなせるものではありません。
キャリアコーチに向いてる人には、以下のような特徴があります。
- コミュニケーション能力がある
- 人の成長を喜べる
- 忍耐力がある
- 主体的に生きている
コミュニケーション能力がある
コーチは円滑にコミュニケーションができるだけでは不十分。
クライアントの心理、思考を読み取ることを求められます。

コーチは、感情・思考の言語化が役目です。
あらゆる言語・非言語情報から、クライアントの思考を読み解く必要があります。
- 言葉のトーン
- 表情
- 仕草
コーチは人と接し続けるため、コミュニケーション能力は不可欠。
以下のような特徴を持っている方は、コーチに向いています。
- 人とのコミュニケーションが得意
- 人の心理に興味がある
- 自然と相手について知りたくなる
人の成長を喜べる
キャリアコーチは、常に100%クライアントのために在らなければいけません。
- 自分の主張を通したい
- 自分が目立ちたい
- 自分が主役になりたい

このような人に、キャリアコーチは向きません。
逆に、以下のように本心で思える人にはコーチは最高の仕事になります。
- 人の成長が見れるだけで楽しい
- 人生の変化に立ち合えるだけで嬉しい
心の底から相手のことを想い、本気で人の成長に歓喜できる。
これがキャリアコーチに向いている人の特徴です。
忍耐力がある
コーチには忍耐力が必要です。
それは「相手を信じて待つ」という意味での耐える力。
コーチングセッション中、全サポート期間、耐える力が必要になります。

焦ってしまえば、クライアントに不信感を与えてしまいます。
【コーチングセッション中】
「クライアントが言いたいことをまとめようと、じっくり考えている」
→焦って解答を早く引き出そうとするあまり、強引な決めつけで話を進めてしまう
【サポート期間中】
「クライアントの変化がなかなか見えない」
→成果を焦るあまり、追い詰めるようなコミュニケーションを取ってしまう
これでは、クライアントを間違った方向に導いてしまう可能性すらあります。

そうなってはコーチ失格です。
クライアントの主体的な成長を邪魔しないためにも、忍耐力が必要なのです。
主体的に生きている
「言われたことをやる」
「マニュアルに従ったコーチングしかできない」
このような思考であれば、コーチには向いていません。
自ら考え、いついかなる時も主体的に生きている姿勢が求められます。
- 思考のクセ
- 価値観
- バックグラウンド
コーチはクライアントに合わせて、最善のアプローチをしなくてはいけません。

考え続けなくてはいけないのです。
もちろん、適切な知識・テクニックは必要。
しかし、それも使いこなせなければ何の意味もありません。

使いこなすためには、人としての器が必要です。
どんなに優れた道具も、使い手次第で凶器にもなり得るもの。
知識を使いこなせる器を持つには、まずは自らが主体的に生きている必要があるのです。
そして、何より自分の人生を主体的に生きている姿は、クライアントにも伝わります。
言葉に説得力を持たせるためにも、コーチ自ら主体的に生きることは必須です。
「キャリアコーチになるにはどうしたらいい?」と考える人によくある質問

キャリアコーチになろうと考える方によくある質問に回答します。
- キャリアコーチの年収はどれくらい?
- キャリアコーチに学歴は必要?
- キャリアコーチとキャリアカウンセラーの違いは?
- 副業でキャリアコーチは可能?
キャリアコーチの年収はどれくらい?
活動の規模、働き方、クライアント数、単価によって大きく異なります。
以下、一般的なキャリアコーチの年収の目安です。
- 初年度が300万〜500万
- 経験と実績を積んで600万以上
フリーランスの場合、実績次第で、1000万円を越えることも可能。
参考までに、以下がキャリスピで活躍するコーチのデータです。
- 平均顧客数:25名/月
- 平均報酬:30万円/月
キャリアコーチに学歴は必要?
キャリアコーチに特定の学歴は必要ありません。
知識やコミュニケーションスキルが有効なのは間違いないこと。
しかし、コーチングにおいて最も重要なのは、コーチ自身の生き様です。
どんなに立派な学歴があろうと、自分らしい人生を生きていない人間にコーチは務まりません。
コーチには、総合的な”人間力”が求められます。

学歴は必ずしも含まれません。
キャリアコーチとキャリアカウンセラーの違いは?
両者の違いは以下の通りです。
キャリアコーチ | 『目標達成』が目的 |
キャリアカウンセラー | 『問題解決』が目的 |
キャリアコーチは、達成したい目標、つまり未来にフォーカスを当てます。
それに対し、キャリアカウンセラーは問題解決、過去~現在にフォーカスを当てます。
どちらの方が良い悪いということはなく、どちらも状況に応じた役割を持っています。
副業でキャリアコーチは可能?
副業でキャリアコーチを行うことも可能です。
むしろ、集客が安定するまでは副業でも良いでしょう。
コーチとしての能力があっても、集客できるかどうかは別の話。
副業でキャリアコーチを目指す方は、下記の記事もぜひ読んでみてください。

まとめ:キャリアコーチになるには?キャリアコーチングに必要な資格を解説!

キャリアコーチになる方法、必要な資格を解説しました。
キャリアコーチになるには、以下のステップが一般的です。
- コーチングに関する基礎知識の習得
- トレーニングプログラムの受講
- 実践経験の積み重ね
- 継続的な学習と自己成長
キャリアコーチになるために、資格は必須ではありません。
しかし、資格を持つことによるメリットは存在します。
- 信頼性の証明
- 知識・スキルの向上
クライアントの人生を扱うコーチにとって、資格よりも自身の生き様・姿勢が重要。

言葉に説得力を持たせるために必須です。
「本質的なコーチングで、クライアントに人生に貢献したい」
JCC認定コーチ養成講座は、本気でその思いを強く抱く方をお待ちしています。
以下のボタンからのLINE追加で、講座の詳細情報をお伝えします。
キャリアコーチになって、キャリアに悩む方を救いたいなら、ぜひお申し込みください。
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