プレイングマネジャーはなぜ時間が足りない?原因と対処法をわかりやすく解説

この記事のまとめ

プレイングマネジャーが時間を作るには?

プレイングマネジャーで時間が足りない状態を解消するには?

プレイングマネジャーの時間管理術について、わかりやすく解説します。

「プレイングマネジャーになって時間が足りない…」

「プレイングマネジャーの動き方がわからない」

「部下に仕事を任せるためにはどうすれば良い…」

業務とマネジメントの両方を担うのがプレイングマネジャー。

部下への対応、会議、自分のタスク。

気づけば1日が終わっているという人も多いでしょう。

島田隆則

時間の確保は大きな課題です。

時間が足りないプレイングマネジャーに必要なのは、マネジメントを変えること。

正しいマネジメントを学び、自分が動く状況から脱する必要があります。

この記事では、時間が足りないプレイングマネジャーがやるべきことを解説。

最後まで読めば、マネジメントを改善でき、自走する組織を実現できるはずです。

時間が足りないプレイングマネジャーに必要なのは、正しいマネジメントを学ぶこと。

マネジメントの仕方を変えることで、自分の時間を創り出すことができます。

今日から使えるマネジメントの手法を動画にまとめたので、ぜひご覧ください。

目次
村岡 大樹 株式会社ミズカラ CEO

株式会社ミズカラのCEO。自身が経営する株式会社ミズカラで、累計2000人超が受講したキャリアコーチングサービス「キャリスピ」を提供。累計3社のM&Aを行い、グループ会社として事業拡大中。2025年4月には著書「自分の変え方」を出版。

松田 皓太 株式会社ミズカラ CSO

経営・マーケ戦略の専門家。銀行、Salesforce社にて従事した後、起業・売却。その後株式会社ミズカラに参画し、CSOとして戦略立案や組織設計を担う。

プレイングマネジャーが時間が足りないと感じる5つの理由

プレイングマネジャーが時間が足りないと感じる背景には、以下のような理由があります。

プレイングマネジャーが時間が足りないと感じる理由
  • 自分と部下のタスクを抱えるから
  • 部下の相談に対応する時間があるから
  • なんでも自分でやろうとするから
  • トラブルの対応に追われるから
  • マネジメント経験がなく苦戦するから

自分と部下のタスクを抱えるから

時間が足りないと感じるのは、自分と部下のタスクを抱えるからです。

島田隆則

今まで以上にタスクが増えます。

プレイヤー時代は自分のことだけやっていれば問題ありませんでした。

マネージャーになると部下のサポートもしなければなりません。

島田隆則

部下が増えれば増えるほど多くなるでしょう。

自分だけの仕事ではなくなり、時間が足りなくなるのです。

部下の相談に対応する時間があるから

部下の相談に乗る機会が増えるのも、時間が足りなくなる要因です。

島田隆則

重要な業務であり、減らすことはできません。

部下のサポートやメンタル管理も上司の仕事です。

上司が支えられるかどうかによって、部下の成果も変わってきます。

部下からの信頼を勝ち取るためにも、相談に乗る機会は大切です。

ただし、相談に乗る機会が増えると、時間が少なくは感じるでしょう。

なんでも自分でやろうとするから

何でも自分でやろうとすると時間は足りなくなります。

島田隆則

部下に任せることも大切です。

上司として、部下の仕事が物足りない時もあるでしょう。

自分がやったほうが早いと感じるかもしれません。

なんでも自分でやっていると、当然時間は足りなくなります。

自分でやろうとせず、部下に任せることも大切なのです。

トラブルの対応に追われるから

トラブル対応も上司の仕事です。

島田隆則

対応に時間かかることも多いでしょう。

部下に仕事を任せると、トラブルが起こる場合もあります。

部下だけで対応できないなら、上司が対応することになるでしょう。

トラブルの数が多いと、その分上司の対応が必要です。

仕事以外の対応が増え、時間が足りなくなります。

マネジメント経験がなく苦戦するから

マネジメント経験のなさも時間が足りなくなる要因です。

島田隆則

何をしていいかわからず、戸惑います。

経験がないと、どのように動いていかが分かりません。

試行錯誤の結果、うまくいかないことも多いでしょう。

いろいろ試していると、時間は早く過ぎていきます。

やるべきことが多く、時間が足りなくなるのです。

プレイングマネジャーの時間が足りない本当の原因5選

プレイングマネジャーの時間が足りない本当の原因は、以下の通りです。

プレイングマネジャーの時間が足りない本当の原因
  • 必要なタスクを整理できていない
  • 部下とのコミュニケーションが不足している
  • 部下に仕事を任せられていない
  • チームの役割分担ができていない
  • 適材適所の配置ができていない

必要なタスクを整理できていない

時間が足りなくなるのは、タスク整理ができていないからです。

島田隆則

何をすべきか明確にしましょう。

プレイヤーとマネージャーの兼任は、仕事が多くなります。

タスクが多すぎて、見落としてしまうことも多いでしょう。

毎日タスクを整理し、優先順位をつけることが大切です。

自分がどのようなタスクを抱えているのか、整理してみてもいいでしょう。

部下とのコミュニケーションが不足している

部下とのコミュニケーション不足も、時間がない要因になります。

島田隆則

意思疎通をしっかりとしておきましょう。

コミュニケーションが足りないと指示がうまく通りません。

言った言わないが発生し、トラブルも増えるでしょう。

意思疎通ができていれば、ミスを減らすことができます。

自分が対応しなければならない場面が減り、時間を多く使えるでしょう。

部下に仕事を任せられていない

部下に仕事を任せていないことも、時間が足りなくなる原因です。

島田隆則

任せられる仕事は任せましょう。

プレイングマネジャーに多いのが、自分で何でもしようとすること。

部下に任せず、自分がやろうと思ってしまいます。

すべて自分でやると、当然ですが時間は足りません。

島田隆則

任せられる仕事は任せることが必要になります。

チームの役割分担ができていない

役割分担ができていないことも、チームがうまく回らない原因です。

島田隆則

それぞれの役割を明確にしましょう。

役割がわからないと、部下はどのように動いていいかわかりません。

上司に相談したり、指示を仰いだりする機会が増えるでしょう。

部下への対応をしていると、自分の時間は減っていきます。

部下と話している時間が多く、仕事をする時間が減っているのです。

適材適所の配置ができていない

適材適所の配置ができていないことも、時間が足りない要因です。

島田隆則

ミスやトラブルが増えます。

適材適所とは、強みを生かした配置をすること。

部下の能力を生かした配置をすることです。

島田隆則

強みを生かせれば、自然と成果が出ます。

得意なことなので、ミスやトラブルも減っていくでしょう。

部下が動きやすい環境は、上司が動きやすい環境でもあります。

適材適所の配置することで、自分の時間を作りやすくなるでしょう。

時間が足りないプレイングマネジャーに起こる3つの問題

時間が足りないプレイングマネジャーには、以下のような問題が起きます。

時間が足りないプレイングマネジャーに起こる問題
  • 無理に仕事を進めて成果が出ない
  • 地獄の激務が続き限界を迎える
  • 仕事が辛いと退職を決める

無理に仕事を進めて成果が出ない

時間が足りなくなると、無理に仕事を進めようとしがちです。

島田隆則

成果を出すため無茶をしてしまいます。

多くの仕事では、目標までの期限が決まっています。

例えば、営業であれば、月末までに売り上げを上げなければなりません。

プロジェクトであれば、期日までにタスクを完成させなければならないでしょう。

時間が足りないと、期日に間に合わせるために無理をします。

しかし、急いで仕事をしているため、クオリティは上がりません。

ミスやトラブルも増え、成果が出ない状況ができてしまいます。

地獄の激務が続き限界を迎える

仕事が忙しく限界を迎えるマネジャーもいます。

島田隆則

残業が続くと体が耐えられません。

プレイングマネージャーは、業務と管理の両方を行います。

マネジメントだけではなく、自分でも成果を出さなければなりません。

人より働くことになり、業務は苦しくなるでしょう。

労働時間が伸び、限界を迎えてしまう可能性もあります。

仕事が辛いと退職を決める

仕事が辛すぎて、退職を選ぶ人もいます。

島田隆則

対処できず、限界を迎えてしまうのです。

プレイヤーとマネージャーでは大きく役割が違います。

プレイヤーで成果を出しても、マネージャーで成果を出せるとは限りません。

激務が続いて、体力が厳しい。

忙しすぎて、精神的な余裕もなくなる。

仕事を続けることができなくなり、退職を決めてしまいます。

プレイングマネジャーの「時間が足りない」を解消する方法4選

プレイングマネジャーの時間が足りないを解消する方法は以下の通りです。

プレイングマネジャーの時間が足りないを解消する方法
  • タスクを可視化して優先順位を作る
  • 会議の時間は短くする
  • 積極的に部下へ仕事を任せる
  • タイムブロッキングで時間を管理する

タスクを可視化して優先順位を作る

時間を作るために、まずはタスクを可視化しましょう。

島田隆則

優先順位を決めて下さい。

やるべきことが多いと、整理することが大切です。

まずは自分が抱えていることを見える化しましょう。

タスクを一覧にすることで、自分がどのような仕事をしているかわかります。

優先順位が決まれば、仕事も進めやすくなるでしょう。

会議の時間は短くする

会議を行う場合は、時間を短くしましょう。

島田隆則

簡潔に議論を進めてください。

マネージャーになると会議に出る機会も増えます。

1つの会議に何時間もかけていれば、時間は足りなくなるでしょう。

会議の時間が短くなるように効率よく進めることが大切です。

何のために会議を行うのか、事前に共有しておくなどしておきましょう。

積極的に部下へ仕事を任せる

部下に仕事を任せることも、時間を作るために大切です。

島田隆則

自分1人で抱えないようにしましょう。

チーム全体の仕事を自分1人で行うのは不可能です。

部下に任せられる分は、任せることが必要となります。

部下の可能性を信じ、仕事を与えることが大切。

何でも自分でやらないように気をつけてください。

タイムブロッキングで時間を管理する

タイムブロッキングを使い時間管理をするのもおすすめです。

タイムブロッキングとは、時間をあらかじめ区切っておくこと。

例えば、以下のように区切ります。

  • 9:00-9:30メール対応
  • 9:30-10:00 部下との1on1
  • 10:00-11:00 全体ミーティング
島田隆則

タイムブロッキングのメリットは集中しやすいことです。

時間が決められているので、この作業をすべきだと意識できます。

また、タスクが多いプレイングマネージャーは、タスク管理も同時にできます。

時間が足りないと苦しむ場合は、タイムブロッキングを使ってみましょう。

時間が足りないを脱却したプレイングマネジャーの成功事例

時間が足りないを脱却したプレイングマネジャーの成功事例

時間が足りないを脱却したプレイングマネジャーの成功事例を紹介します。

時間が足りないを脱却したプレイングマネジャーの成功事例
  • 「本当の意味で」部下に任せることで成功した事例
  • 部下の主体性を奪っていることに気付けた事例

「本当の意味で」部下に任せることで成功した事例

部下に任せているつもりが、任せられていなかった。

本当の意味で部下に任せることで成功した事例を紹介します。

時間が足りないを脱却できたのが溝口さん。

メンバーに任せきれない状況に困っていました。

チームとして目標は達成しているが、結局自分が動いている。

メンバーは指示待ちで動けていない状態だったのです。

そこで行ったのが、マネジメントを学ぶこと。

キャリアコーチ養成講座JCCを受講しました。

受講して大きく変わったのは、自分の状況に客観的に気づけたこと。

自分の組織の問題は、自分が作り出していることに気付きました。

無意識で、「メンバーができないのが問題」と思ってしまっていた。

その姿勢から変えなければならないと気付いたのです。

受講によってマネジメントを変えることができ、メンバーの主体性が向上。

仕事もメンバーに任せることができるようになりました。

溝口さん自身も、マネジャーとしてMVPを受賞。

マネジメントを学ぶことで、組織を大きく変えることができたのです。

溝口さんにインタビューを行ったので、その様子もぜひご覧ください。

部下の主体性を奪っていることに気付けた事例

部下の主体性が出てこないのは、自分が原因だった。

部下の主体性を奪っていることに気付けた事例を紹介します。

「主体性って出てこないのでは?」と感じていたのが宮川さん。

会計事務所の代表を務めています。

代表として課題に感じていたのが、メンバーが動かないこと。

目標売上が達成できない悩みも抱えていました。

自分と組織をもっと成長させるために選んだのが、講座の受講。

コーチングを学び、組織を発展できればいいと感じたのです。

学ぶ中で感じたのは、自分がトップマネジメントだったこと。

メンバーの主体性を自分で奪っていたことです。

このことに気づき、「自分を変えなければ」と思いました。

そこからは、部下に対する言葉のかけ方を変えたり。

フィードフォワードの関わり方を実践したり。

講座を通して学んだことをマネジメントに反映しました。

その結果、メンバーの主体性が伸び、組織も成長。

すべての月において、前年比で倍の売り上げを達成するようになりました。

宮川さんにインタビューした動画もぜひご覧ください。

時間が足りないプレイングマネジャーからよくある質問

よくある質問

時間が足りないプレイングマネジャーからよくある質問は以下の通りです。

  • プレイングマネージャーの欠点は何ですか?
  • 時間管理能力が低いとどうなる?
  • プレイングマネージャーはどのくらい多いですか?
  • 時間管理ができないとどうなる?
プレイングマネージャーの欠点は何ですか?

プレイングマネージャーは、時間が足りないのが欠点です。

プレイヤー業務とマネジメント業務を同時に行い、時間が足りなくなります。

以下のような問題点が起こりやすいことも知っておきましょう。

プレイングマネージャーの問題点
  • 部下とのコミュニケーションが疎かになる
  • 育成や戦略的な判断が後回しになる
  • 自分の業務も中途半端になる
時間管理能力が低いとどうなる?

時間管理ができないと、以下のような問題が起こります。

時間管理能力が低い問題点
  • 常にバタバタして余裕がなくなる
  • 緊急対応ばかりで本質的な改善ができない
  • 部下のフォローや育成に時間を割けなくなる

タスクの優先順位がつけられず、重要な仕事が後回しになるリスクも。

チーム全体のパフォーマンスにも悪影響が出るのです。

プレイングマネージャーはどのくらい多いですか?

産業能率大学総合研究所の調査によると、

「9割以上がプレイングマネジャーをしている」

との回答がありました。

時間管理ができないとどうなる?

時間管理ができないと、以下のようなリスクがあります。

時間管理ができないリスク
  • 締め切りに追われてストレスが増える
  • 部下へのフォローが不足しチーム力が低下する
  • 自分の業務も中途半端になるリスクが高まる

重要なタスクが後回しになり、仕事の効率が下がる。

成果を出すために空回りするといった悪循環にも陥りやすくなります。

まとめ:時間が足りないプレイングマネジャーはマネジメントを学ぼう

プレイングマネジャーに多い悩みが、時間が足りないこと。

時間が足りなくなる理由には、以下のような物があります。

プレイングマネジャーの時間が足りなくなる理由
  • 自分と部下のタスクを抱えるから
  • 部下の相談に対応する時間があるから
  • なんでも自分でやろうとするから
  • トラブルの対応に追われるから
  • マネジメント経験がなく苦戦するから
島田隆則

時間を作るために最も大切なのが、マネジメントを学ぶこと。

マネジメント方法を理解すれば、メンバーを最大限活かす方法に気付けます。

マネジメントを学ぶのにおすすめなのが、キャリアコーチ養成講座JCC

知識だけではなく、知識を体現できるまで徹底的に学べます。

島田隆則

知識だけを詰め込んでも、なかなか実践はできないもの。

野球観戦をしても、自分がホームランを打てるわけではありません。

知識を実践して学ぶことで、ようやく会得できるのです。

JCCで学ぶことで、会社全体を変化させた代表の事例もぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

島田隆則のアバター
島田隆則 株式会社ミズカラ CBP

キャリアと組織開発の専門家。人材広告会社→株式会社リクルートキャリアを経て独立、現株式会社ミズカラ執行役員CBP(チーフビジネスプロデューサー)、日本認知科学コーチング協会理事、パーソナルジム「B_e Fitness」代表。ベストボディジャパン初出場にして日本一・元日本代表の実績を誇る。「キャリアの概念を変える」を掲げ、自身のYouTubeチャンネルでは本音のキャリア論を発信。

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