1on1ミーティングの目的は?
1on1ミーティングのやり方は?
1on1ミーティングを行う理由について、わかりやすく解説します。
「1on1ミーティングの目的は?」
「1on1ミーティングはどう進めればいい?」
「1on1ミーティングの効果を発揮させるには?」
1on1ミーティングを実施したいけど、目的がわからない人もいるでしょう。
とりあえずで導入しても成果は出ません。
1on1ミーティングの目的は、部下の成長促進。
スキルアップや主体性向上などの役割があります。
この記事では、1on1ミーティングの目的や実施方法を解説。
最後まで読めば1on1ミーティングをどうすれば良いかわかり、組織の成長につながるはずです。
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1on1ミーティングとは?
1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で行う面談のこと。
部下の成長促進が大きな目的です。
1対1で話すメリットは、より深い内容まで話しやすいこと。
大人数だと話せないことも、1対1なら話しやすくなります。
一方で、1対1だからこそ、部下が緊張してしまう恐れもあります。
腹を割って話せるように、上司のコミュニケーションのとり方が大切です。
1on1と評価面談(MBO面談)との違い
1on1と評価面談は目的が違うので気をつけましょう。
評価面談は評価を伝える目的で実施する面談です。
上司が話すことがメインとなり、部下は評価を聴く側に回るでしょう。
一方で、1on1は部下の成長促進がメイン。
今後の目標を決めたり、現状確認をしたりします。
成長するために大切なのは、目標を明確にすること。
部下の目標を一緒に考え、決めてもらうことが大切です。
そのため、1on1では双方向のコミュニケーションが求められることは覚えておいてください。
1on1ミーティングを行う5つの目的
1on1ミーティングを行う5つの目的は以下の通りです。
- 部下の成長を促進する
- 目標を明確にする
- モチベーションを向上させる
- 部下の意見を聴く
- 部下と信頼関係を築く
部下の成長を促進する
1on1ミーティングの大きな目的は、部下の成長促進です。
どのように成長するかを一緒に考えます。
1人で勝手に成長することは、正直難しいものです。
上司がサポートし、一緒に成長していくことが求められます。
そのために、1on1でこれからどうしていくのかが大事。
- どのように成長したいのか
- どのような取り組みを実施するか
- いつまでに何を行うのか
これらを1on1ミーティングを通して考えていきましょう。
目標を明確にする
1on1ミーティングを通して、目標も明確にしましょう。
目標があるからこそ行動につながります。
成長するためには、目標に向けて努力することが不可欠。
目標がないとどうしていいかわからず、チャレンジも生まれません。
しかし、1人で適切な目標を考えるのは難しいものです。
高すぎる目標も、低すぎる目標も成長にはつながりません。
目標を決める時は、上司目線で「相当頑張らないと難しい」レベルの目標が大事。
簡単に達成できてしまう目標は、今の実力で達成してしまいます。
そのため、今のままだと達成できない目標を立てた方が良いのです。
部下と一緒に、成長につながる目標を考えましょう。
モチベーションを向上させる
モチベーションの上がるコミュニケーションを取るのも1on1です。
上司の接し方でモチベは変わります。
例えば、1on1で期待されていることに部下が気づいたら。
モチベーションがあがり、仕事にも力が入るでしょう。
また、目標を決めることにより、モチベーションが上がる場合もあります。
1on1の内容次第で、部下のモチベーションを大きく上げることは可能です。
未来に向けて頑張ろうと思える時間にしましょう。
部下の意見を聴く
上司が話すだけではなく、部下の意見を聴くことも大事です。
一方的に話す場ではありません。
1on1の目的は、部下の成長促進です。
そのためには、部下の意見も聞くことが大事になります。
上司が一方的に話していても、部下の成長にはつながりません。
上司に勝手に決められた目標では、モチベーションが上がらないからです。
1on1で大事なことは、部下が「どうしたいのか」を引き出すこと。
- どのように成長したいのか
- どのようなキャリアを築きたいのか
- どのような成果を残したいのか
まずは聴くことが大事です。
自分で決めた目標だからこそ、「達成しよう」と思えるようになります。
1on1ミーティングでは部下の話を聴き、一緒に目標を決めることも大切です。
部下と信頼関係を築く
1on1ミーティングは部下と信頼関係を築く場にしましょう。
叱責する場ではありません。
日々の業務だけでは、信頼関係が築けていないことも多いでしょう。
しっかりと話す時間がなく、ただ指示を出すだけになっている上司もいます。
ときには1on1で時間を作り、じっくりと部下と話すことも大切です。
- どのような状況か
- 仕事の様子はどうか
- 不満や悩みはないか
話を聞き、しっかりと対応することで信頼関係も深まっていきます。
1on1でどのように接するかわからない上司は、マネジメントを学ぶことが大切。
正しいコミュニケーションの取り方を学ぶことで、1on1の効果も増します。
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1on1ミーティングを行う4つのメリット
1on1ミーティングを行う4つのメリットは以下の通りです。
- コミュニケーションをとる機会になる
- 部下に対する理解を深められる
- 部下の成長をサポートできる
- 本音で話す機会になる
コミュニケーションをとる機会になる
1on1ミーティングは、コミュニケーションの機会になります。
じっくりと話す時間が取れるでしょう。
部下と話す時間がなく、コミニケーションを取れていない上司もいます。
話す機会が少ないせいで、信頼関係を築けていないことも多いでしょう。
意図的に時間を作ることで、しっかりと話し合う機会になります。
月に1度など、定期的に取り入れると良いでしょう。
部下に対する理解を深められる
1対1で話し合うことにより、部下の理解を深められます。
部下のことを理解するのは大事です。
仕事でのやりとりだけだと、部下の考えていることがわからない場合もあります。
- どのような仕事をしたいのか?
- どのように成長していきたいのか?
- どのようなキャリアを歩んでいきたいのか?
部下の考えについて、答えられない人も多いでしょう。
ミーティングの時間を作ることで、部下についての理解を深められます。
仕事に対してどのように考えているのか尋ねてみましょう。
部下の成長をサポートできる
1on1は部下の成長をサポートできる機会にもなります。
どのように成長するのか一緒に考えましょう。
成長するためには、今後について一緒に考えるのが大事。
上司の考えを押し付けても、なかなか成長につながりません。
部下が成長していくのは、成長へのモチベーションがあるから。
自分がなりたい姿を目指すからこそ、成長につながります。
1対1で話すことにより、部下がどのように考えているのかを知りましょう。
どのような取り組みをすれば実現できるか考え、サポートするのが上司の仕事です。
本音で話す機会になる
本音で話し合う機会としても活用してみましょう。
1対1だからこそ話せることもあります。
大人数だと話しにくいこともあるでしょう。
特に悩みや不安などは、他の人の前では話しにくいものです。
普段の仕事の中で、1対1で話す機会はなかなか作れないもの。
個別に時間を作ることにより、本音で話す機会を作ってください.。
1on1ミーティングの進め方
1on1ミーティングの進め方は以下の流れになります。
- 1on1ミーティングの目的を共有する
- これから話す内容を伝える
- 現状について話し合う
- 今後の目標を決める
- 定期的な開催日を決める
- 2回目以降は前回の内容を振り返る
1on1ミーティングの目的を共有する
まずはなぜ実施するのか、目的を共有しましょう。
認識のすり合わせが大事です。
部下側が1on1をなぜ実施するのか、わかっていない場合もあります。
なんとなくで参加しても効果は見込めないでしょう。
まずは何のために実施するのか、目的を伝えてください。
- 成長につなげるため
- より成果を上げられるようになるため
など、部下のために行うことを伝えてください。
これから話す内容を伝える
何について話し合いをするのかも、あらかじめ伝えておきましょう。
部下も心の準備ができるためです。
いきなり話があると言われると、部下も緊張してしまいます。
何か叱られるのではないかと不安になる人もいるでしょう。
そのため、事前に何について話すのか伝えておくのがオススメです。
成長するためなど、ポジティブな内容であることを先に伝えておいてください。
現状について話し合う
ミーティングが始まったら、現状について話し合いましょう。
部下の意見もしっかりと聞いてください。
上司の認識と部下の認識が違う場合もあります。
認識のずれたまま話をしていても、うまくまとまらないでしょう。
部下の話も聞き、受け止めることが大事です。
一方的な押し付けにならないように気をつけてください。
今後の目標を決める
これからどうしていくか、今後の目標を決めましょう。
目標があるからこそ達成しようと努力します。
目標が決まっていないと何をしていいかわかりません。
成長したくても、どのように成長するかわからないでしょう。
部下と2人で話し合い、今後の目標を決めてください。
ポイントは部下自身に決めてもらうことです。
自分で決めたことだからこそ、達成しようと努力します。
ただし簡単すぎる目標では成長につながりません。
あえて難しい目標を設定すると良いでしょう。
定期的な開催日を決める
次回以降に向けて、定期的な開催日を決めてください。
継続して行うことが大切です。
例えば、毎週月曜日の15時のように決めてしまいます。
明確に決めることで、習慣化できるためです。
開催日を決めておかないと、忙しいと言って実施しない場合があります。
予定として組み込んでおき、開催する状況を作っておくことが大切です。
2回目以降は前回の内容を振り返る
2回目以降を実施する場合は、前回の内容の振り返りを行ってください。
目標が達成できたか話し合いましょう。
この時、ポジティブに振り返ることが大切です。
目標が達成できなくても、叱る場面ではありません。
大切なのは、どのようにすれば目標達成できるかです。
ポジティブなコミュニケーションを取ることを意識してください。
1on1ミーティングを意味ないと思われないための注意点
1on1ミーティングに意味ないと思われないための注意点は以下の通りです。
- 1on1ミーティングの目的や意図を伝える
- 上司が一方的に話す場にしない
- 部下を叱る場にしない
1on1ミーティングの目的や意図を伝える
意味ないと思われないために、目的と意図を伝えましょう。
意識を共有することで意味あるものになります。
「ミーティングをします」だけでは何をするか伝わりません。
部下は心構えもできないでしょう。
とりあえずで参加しても、意味はないと思われるだけです。
あらかじめ目的は伝えておきましょう。
上司が一方的に話す場にしない
上司が一方的に話す場にしないことも大切です。
無駄な時間を過ごしたと思われてしまいます。
1on1ミーティングは、お互いが話す話です。
上司が言いたいことを言う場ではありません。
話を聞くことで、部下も自分の話を聞いてもらえると思うようになります。
自分の意見が言える意味のある場だと理解してくれるでしょう。
部下を叱る場にしない
部下を叱る場にしないことも大切です。
叱られるだけのミーティングを大事だと思う人はいないでしょう。
ただ、叱られているだけでは、部下もモチベーションが下がります。
定期的に開催しても、参加したくないと思うでしょう。
1on1ミーティングは叱るためのものではありません。
成長につなげる場であることを理解しておきましょう。
1on1ミーティングの目的を理解することで成果を出した事例
1on1ミーティングの目的と向き合ったのが、日新産業株式会社。
代表の橋崎さんにインタビューを行いました。
橋崎さんは代表ながらも、自ら1on1を行うこともあります。
部下について理解するために、1対1で話すことが大事だと考えていました。
しかし、会社全体を見ると、あまり状態は良くない。
業績は悪くないけど、社員の主体性が伸びない組織だったのです。
その時に部下に言われたのが、「社長と面談すると指導教育の場になる」という言葉。
良かれと思ってやっていた1on1が、実は従業員の主体性を奪っていました。
社長に言われたことをやるしかない。
社長にいろいろ言われるから、自分たちの意見が言いづらい。
1on1がマイナスに作用していたのです。
その後、橋崎さんは1on1の目的を考え直すことに。
「部下の話をいったん聴こう」と意識するようになりました。
すると、部下の話や考え方が聞こえてくるように。
自分が部下の話をブロックし、跳ねのけていることに気づいたのです。
1on1への姿勢を変えてから組織の様子は急変。
社員は積極的に発言するようになり、現場が主体的に回るようになりました。
会社の変化の様子は、下記の動画でも紹介しているのでぜひご覧ください。
1on1ミーティングの目的に関するよくある質問
1on1ミーティングの目的に関するよくある質問は以下の通りです。
- 1on1ミーティングが苦痛でやめてほしいといわれるのはなぜ?
- 1on1ミーティングの目的の伝え方は?
- 1on1ミーティングが苦痛でやめてほしいといわれるのはなぜ?
-
1on1ミーティングが苦痛と言われるのは、ただ上司の話を聞かされるからです。
目的もわからず、「何のために?」と部下は思っています。
一方的なコミュニケーションは、負担で苦痛になるだけ。
実施の目的を伝え、双方向のコミュニケーションを取ることが大事です。
- 1on1ミーティングの目的の伝え方は?
-
1on1ミーティングの目的は、部下のために実施することを伝えましょう。
なぜ必要か、どのようになってほしいかを伝えます。
部下に「自分にとって必要だ」と思ってもらうことで、参加の姿勢は大きく変わります。
参加する意味があると思ってもらえるように、目的を伝えてください。
まとめ:1on1ミーティングの目的は?実施のメリットも解説
1on1ミーティングの目的は、以下の通りです。
- 部下の成長を促進する
- 目標を明確にする
- モチベーションを向上させる
- 部下の意見を聴く
- 部下と信頼関係を築く
1on1ミーティングは、ただ上司の意見を伝える場ではありません。
部下の成長のため、話し合う場です。
上司がどのようにコミュニケーションを取るかで、効果は大きく変わります。
1on1ミーティングの効果を発揮するためには、コミュニケーションを学ぶことが大事。
どのような接し方が、部下の成長を促進できるのかを知りましょう。
マネジメントに大切なことが学べるのがJCCキャリアコーチ養成講座。
理論だけではなく、実践で活用できるまで徹底的に学べます。
下記のページで詳細を紹介しているので、ぜひご覧ください。
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