調査の結果、帰省鬱や義実家ブルーは「妻」に多く、夫婦間で大きな気持ちの落差が存在することが判明。また、仕事に没頭する男性はそうでない男性の4.4倍(36.7%)帰省を楽しみにしているとの結果も。
認知科学に基づくコーチングを法人・個人に提供する株式会社ミズカラ(本社:東京都千代田区、代表:村岡大樹)は、このたび25歳~59歳の既婚男女500名を対象とした「義実家と人生・キャリアへの向き合い方」に関する意識・実態調査を行いました。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。
義実家への帰省に抵抗がない妻は「少数派」である
最近よく「帰省鬱」「義実家ブルー」という言葉をニュースや記事で見かけますが、実際どれくらいの人が感じているのでしょうか?早速調査した結果、男女差が非常に大きいということがわかりました。
「義実家に帰省することについてどう思うか?」との質問に対し、「楽しみ」と答えたのは夫が15%に対し、妻はわずか4%で、差分は3.75倍。逆に「億劫に感じる」などネガティブな感情を持つ妻は10人中7人と男性の倍の割合で、義実家帰省に抵抗がない妻はむしろ「少数派」であることが判明。
実家帰省のタイミングでは、両親や懐かしい昔の友人・知人にも再会し、改めてキャリアや人生について思いを馳せる男性も多いことでしょう。しかしその前に思いを馳せるべきは「共に人生を作っていくパートナーが、今その瞬間抱える帰省ストレス」について。「うちの妻は楽しくやってそうだから大丈夫」と思っていたとしても、内心は違うかも・・。今一度見つめなおす必要がありそうです。
義実家への気遣いは、自由なキャリア打開のブレーキにも
さて、男性の中にも妻の義実家へ行くのは億劫だ・・と考える人は一定存在するわけですが、そうした気遣いやわだかまりは人生やキャリア選択に影響するのでしょうか?「義実家に帰るのが楽しみ!」というハピ夫層と比較してみたところ一目瞭然。キャリア選択時の「自由度」に倍以上の差が発生することがわかりました。
義実家への帰省が楽しみと感じる男性は、おそらくコミュ力に長けて仕事にも自信があるのでしょう。約6割が他者の目を気にせずに堂々と自分の道を突き進むキャリア人生を送っており、次々と新たな挑戦をすることでさらに自信をつけていく。そんな好循環が生まれているように見受けられます。
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「仕事」をエンジンに、人生を駆動させる
上述の内容を裏打ちするデータもあります。同じく男性に対して「義実家に帰省することについてどう思いますか」と質問したところ、仕事に没頭している男性は、そうでない男性の4.4倍も義実家への帰省を楽しみに思っています(36.7% vs 8.4%)。
今も昔も、まずは「仕事」を起点に男性の人生は前進する、というのは変わらない事実のようです。仕事で認められることで自信がつき、生活の余裕も生まれ、新たなチャレンジへの意欲も出てくる。義理の両親も頼もしく思い、喜んでくれるでしょう。
仕事に「没頭」するあまり、見えなくなることもある
ただ、何かへの「没頭」は時に大切な何かを見えにくくしてしまう場合があります。しばらく仕事からアタマを切り離せる夏休みのタイミングだからこそ、改めてキャリアや人生について、特に「灯台もと暗し」になりがちな、最も身近な仲間である家族やパートナーについてニュートラルに見つめ直してみるのもよいかもしれません。
男女の役割分担意識は徐々に薄らいできているとはいえ、実家では夫は「ゲスト」扱い、妻は「家事手伝い」で気疲れ・・という構造は根本的には変わっていません。冒頭の調査結果はまさに、それを裏付けるものといえます。仕事を「免罪符」とせずに、特に自分の実家に滞在する際は率先して妻を「ゲスト」として扱うことで、まずは自分の実家から帰省のパラダイムシフトを起こしてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
・調査名:「義実家と人生・キャリアへの向き合い方」の調査
・調査対象:25~59歳男女 既婚・有職者 500名(全国)
・調査期間:2025年7月30(水)~ 7月31日(木)
・調査方法:インターネット調査
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