結婚式について男性の約半分が「こだわりがない」と考えており、女性は男性の約4倍「相手は自分より温度感が低い」と感じている。挙式にかける費用については一転、女性の方が堅実志向に。
人生のハイライト=結婚式に対する男女の意識差
人生のハイライトともいえる結婚式ですが、主役の2人=男性と女性それぞれで捉えかたに差はありそうですよね。そこで、まずは自分にとっての「結婚式の位置づけ」について、25歳~59歳の既婚男女500名を対象に結婚式の意識調査をかけてみました。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。

結果は大方の予想通りだとは思いますが、女性の方が結婚式を重視している人が多いという結果になりました。そして「やはり・・」というところですが、男性の半分は「どっちでもいい」と思っているということもわかりました。
ただ男性でも約4割は前向きに捉えているというのも(意外な)発見ではないでしょうか。意外に近い人生における男女の結婚式の位置づけ。では実際式が近づくにつれて、両者は同じ目線を保てるのでしょうか?
\ 結婚式以外にも人生のハイライトを沢山つくりたい/
秋と夏ほどちがう、結婚式に対する「男女の温度差」
結婚式に対する男女の温度差を調査したところ、冒頭の質問とは対照的に男女に明確な差が生まれました。自分の方が温度感が高いと感じる割合は女性の方が約4.3倍(5.6% vs 24.0%)も高く、結婚式に対して「夫がどうも協力的ではないな・・」と感じる女性が多いという状況が浮かび上がりました。
冒頭の調査で明らかなように、男性もアタマでは「結婚式は大事だ」ということは理解しています。しかし実際に結婚式に向き合い始めると、女性の方が圧倒的に温度感が高く「全部私が決めている・・」という不満が噴出するようになってきます。

この温度差については、そもそも男女が大人になる道のりにおいて「結婚式」についての刷り込みが大きく違うことが要因かもしれません。幼少の頃から女性がシンデレラストーリーを観ながら「自分の結婚式ではあんなことがしたい」というイメージを着々と蓄えてきているのに対し、男性がNO IMAGEであれば両者の会話が盛り上がらないのも当然。女性側も、この前提意識(知識)の違いを意識しながら、男性とコミュニケーションしてみる必要がありそうです。
挙式の費用については女性は一転、リアリストに。
結婚式に対する温度感は圧倒的に高い女性ですが、挙式にかける費用については一転シビアになります。「一生に一度の大事なイベントだから、予算を気にせず理想を追求したい」と考える女性はたったの4.0%で、男性よりも少ないことが判明。約半数(49.6%)の女性はなるべくお金をかけず、他のことにまわしたいと考えているようです。

男女は同じ方向を向き、別々の景色を観る。
共に歩んでいく人生のパートナーとして誓いをたてた2人が、最初に迎える一大イベントが「結婚式」。男性のほうも温度差を出したくて出しているわけではないはずで、それは冒頭のアンケート結果にも表れています。同じ熱量で作り上げたいけど、なぜかテンションが合わない。
仕事なら迷わず判断できるのに、どうも妻の結婚式のこだわりはわからない。その原因は、大人になるまでの20-30年間で養ってきた尺度の違い。女性は「女の子」時代からシンデレラストーリーを観ながら結婚式に憧れ、以降「どんな結婚式がいいかな?」という問いを頭の片隅に常に持ち、尺度を磨き上げていきます。
これは認知科学コーチングではRAS(Reticular Activating System)とスコトーマ(心理的盲点)で説明します。人は目に映る全情報を処理するわけにはいかないので、RASが無意識に情報を選別します。同じ世界を生きていても結婚式のイメージを着々と養うのはRASが結婚式に向いている女性のほう。一方の男性の目には結婚式情報はスコトーマなので見れども視えず、の状態。
絶対に達成したい目標が生まれた時など「人生のモードが変わる」ような体験があれば、再びRASの設定が変わりスコトーマが外れることがあります。これによって今まで気づかなかったことが気になり始めます。人生の中でこれを繰り返していくことで、視野の広い人間になることができます。
【調査概要】
・調査名:「結婚式に対する男女の意識差」の調査
・調査対象:25~59歳男女・有職者 500名(全国)
・調査期間:2025年9月24日(水)~9月25日(木)
・調査方法:インターネット調査
\ スコトーマを自在に解除し自由に生きる /

