【仕事満足度×幸福度】の相関係数は0.47で喫煙×寿命と同レベルと判明。目の前の仕事に夢中になることが幸せな人生への最短ルートか

ハーバード大学の今年の調査で22カ国中最下位だった日本人の「幸福度」。仕事満足度(ワークエンゲージメント)と幸福度の相関係数は0.47と非常に高く、収入や生活利便以上に強い影響力を持つことが判明

認知科学に基づくコーチングを法人・個人に提供する株式会社ミズカラ(本社:東京都千代田区、代表取締役 山宮健太朗)は、2025年8月~10月にかけて25歳~59歳の既婚有職男女1500名を対象とした「幸福度と仕事満足度の相関係数」に関する意識・実態調査を行いました。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。

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松田 皓太 株式会社ミズカラ CEO

経営・マーケ戦略の専門家。銀行、Salesforce社にて従事した後、起業・メディア売却。その後株式会社ミズカラに参画し、CEOとして戦略立案や組織設計を担う。

仕事満足度と幸福度の相関係数は【0.47】と判明

多くの人にとって、人生の中で最も多くの時間を注ぎ込む対象である「仕事」。時間シェアが大きいということは、人生全体の味わいを大きく左右するファクターであるといえます。そこで今回はズバリ、仕事満足度(ワークエンゲージメント)の高低は人生の「幸福度」にどう影響しているのか?について調査してみました。

調査の結果、仕事満足度と幸福度の相関係数は0.47であり「非常に高い関連性を持つ」ことが判明しました。相関係数とは、2つの要素の関係性を表す指数で「片方が上がった時にもう一方が連動して上がる度合い」を数値化したものです。つまり毎日の仕事が充実すればするほど、人生全体の幸福度も上がることを示唆する結果となりました。

\ 仕事満足度の高いキャリア人生を歩みだす

日本の国家的課題「幸福度の低さ」を打破する鍵は、仕事満足度か⁉

ハーバード大学が2025年4月に行った大規模な幸福度調査によると、日本の幸福度は調査対象22カ国中で最下位であることが判明し、大きな話題となりました。世界5位のGDPを誇り、かつ世界ナンバーワンの長寿国でもある国であるにも関わらず、幸福度だけ目立って低い結果に。

どうやったら日本の幸福度は上がるのか?今回の調査はそのヒントになるかもしれません。調査で判明した仕事満足度(ワークエンゲージメント)と幸福度の相関係数【0.47】というのは、どの程度の関連性の強さなのでしょうか?そこで、一般的によく取り上げられる様々な相関係数を比較図としてまとめてみました。

たとえばわかりやすいのが「収入と幸福度」の関係だと思いますが、相関係数はたったの【0.09】です。また「仕事におけるワークライフバランスの度合いと健康状態」の相関係数は【0.28】という研究報告もあり、一般的に関連が高いことが自明とされている諸々のファクターよりも「仕事満足度と幸福度」の相関係数0.47というのは高いということになります。

「仕事終わりは5歳老けて見える」 × 250日 × 40年 = ・・・。

幸せ(幸福度)とは主観的なもの。だから、一日のうちなんとなく「ワクワク」している時間が長ければその一日は幸せな思い出となります。人生全体の幸福度を上げようと思ったら、起きている時間の大半を占める仕事時間という一番大きな変数を変えるのが一番の近道。

少し前に「仕事終わりは5歳老けて見える」という調査が話題になりましたが、1日に8-10時間ほど関与する仕事から受けるストレスやダメージは、幸福度はもちろん美容や健康など様々な領域に影響を与えていることでしょう。年間250日、定年まで40年間働くとすると、その蓄積の差は非常に大きくなります。

人生100年時代は、50歳が人生の折り返し地点。これからは「いかに若々しさをキープするか競争」がはじまります。女性誌がよく言う「若見え」的な取り繕った若さよりも、「若いままでいる」ほうが本質的です。セルフケアやボディメンテも重要ですが、その前に改めて考えたいのは「本当に自分がワクワクできることは何か?」ということ。認知科学コーチングも、この夢中の源泉を掘り当てることからスタートします。

\ 夢中の源泉を掘り当てて、若々しいままで生きる

【調査概要】
・調査名:「幸福度と仕事満足度の相関係数」の調査
・調査対象:25~59歳男女・有職者 1500名(全国)
・調査期間:2025年8月~10月 
・調査方法:インターネット調査
・相関係数出典:
 ・喫煙率×平均寿命:都道府県単位の喫煙率と各種指標との関連性 (和歌山県立医科大学, 2023)
 ・幸福度×買物・飲食利便性:地域幸福度(Well-Being)指標 R7全国調査結果(デジタル庁, 2025)
・健康×仕事:Well-being Report Appendix(SOMPO未来研究所, 2024)
 ・睡眠×幸福度:Sleep and happiness: Socio-economic, population and cultural correlates of sleep duration and subjective well-being in 52 countries(Lajunen et al. 2023)
 ・収入×幸福度:Income and emotional well-being: A conflict resolved(Matthew A Killingsworth, 2023)
 ・孤独感×生活満足度:Roles of loneliness and life satisfaction in the relationship between perceived friend social support, positive feelings about the future and loss of motivation(Yavuz Aslan et al. 2025)

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この記事を書いた人

神保 康介のアバター

コピーライター/外付け編集長/マーケター|広告生まれ、編集育ち|リモートシフトを機に16年間の東京生活に終止符を打ち、淡路島にiターンし独立。◀ベーシック「ferret編集部」で編集長業務&記事広告50本執筆◀カカクコム「キナリノ編集部」で広告部マネジャー/記事広告70本執筆◀DeNA「iemo編集部」で広告制作ディレクター/記事広告50本執筆◀アサツー ディ・ケイ(ADK)でアカウントプランナー◀新卒で上京し、日経社でアカウントプランナー◀関西学院大学 卒業(2004年)

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