11/11(火)は「ポッキー&プリッツの日」ですが、この好対照なキャラクターを持つ2つのブランドを通して日本人自身の「キャラ」について調査・考察しました。「キャラ変」のきっかけも明らかに。
11月は「いい夫婦の日(11/22)」と並んで、日本で最も盛り上がる記念日のひとつ「ポッキー&プリッツの日(11/11)」もある記念日ラッシュ。2020年にLINE社が「ポッキーorプリッツどちらが好き?」と調査したところ、ポッキー派が7割/プリッツ派は2割強という結果が出たというレポートもあります。
2017年には製造元の江崎グリコ社自身が、一方的にポッキーばかりに脚光が当たる状況にプリッツがすねてしまうという「ポッキーじゃないほうキャンペーン」を仕掛けて話題になりました。そんなポッキーびいきの日本人ですが、自分自身のキャラはどっちタイプなんだろう?気になったので、早速調査してみました。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。
ポッキー派が多い日本人、自分自身のキャラはポッキー派?プリッツ派?
結果はきれいに「反転」して、自分自身のキャラは7割がプリッツ派、2割強がポッキー派という実態が判明(73.3%vs26.6%)。陰から主役を支えるサポーター肌のプリッツタイプの人は、お菓子選びでは自己の憧れを投影してポッキーを選好しがち、ということなのかもしれません(・・あるいは単純にチョコが好き)。

同時にこれまでの「キャラ変」遍歴についても聞いてみたところ、半数以上は人生の中でキャラ変しており、複数回キャラ変した人も37%、中には10回以上もキャラ変しているカメレオン役者も存在(2%)。残りの半数は「変われない/変わらない」わけですが、キャラ変自体は珍しいことではないということはいえそうです。
他者という「鏡」を通して、人ははじめて変われる
人は基本的には今のままの環境に留まろうとする生き物。しかしなんらかのきっかけで現状のコンフォートゾーンから抜け出て、新たなモードの人生を歩みだすことも珍しくありません。では、そのきっかけとは何なのか?さきほどの質問で「キャラ変した」と回答した人々に聞いてみました。

変化のきっかけTOP3を見てみると、「コーチやメンター」「家族や友人」「転機に伴う新たな出会い」といずれも他者が変化のキーファクターになっていることが浮かび上がってきます。人間は社会的動物なので、書籍やコンテンツ、自己内省だけで変わるのはなかなか難しい。自分を映す鏡である「他者」を通して、はじめて自分の変化を認識できるということではないでしょうか。
\ 自分を映す鏡を通して変身する/
ポッキータイプは「エフィカシー」が高い
最後にポッキータイプ/プリッツタイプそれぞれのキャラ別にエフィカシー(自己効力感・自信)の度合いを分析してみました。結果は予想通りですが、脚光を浴びて主役になるポッキータイプの人はエフィカシーが高い傾向が確認できました。他者という鏡を通して自己は変化しますが、脚光を浴びたり注目されることでその変化にブーストがかかる可能性もありそうです。ある程度自信がついてきたら、思い切って何かに立候補したり挑戦してみると一気に「キャラ変」できるかもしれません。

「人間くさい」要素は、人をくすぐる
冒頭でご紹介した2017年のキャンペーン、話題化の肝はプリッツが「スネる」という究極に人間くさい振る舞いを演じたことでしょう。これは高度な擬人化手法ともいえます。「楽しい」「明るい」コミュニケーションが多い広告の世界で、お菓子ブランドがスネるという展開は、本来「プリッツキャラ」である7割超の日本人のココロを大いにくすぐりました。
ブランドコミュニケーションだけでなく、私たちの普段のコミュニケーションにおいても「人間くさい」要素を効果的に盛り込むことで速やかなラポール形成・強化が図れます。そうした人間くさい要素は、これまでは「他人に見せるべきではない」と覆い隠していた部分かもしれません。しかし、弱みを含めて自己開示することで、心理的距離はグッと縮まります。
ただこれまで隅に追いやってきた要素なので、パッと手に取るのは難しいかもしれません。そんな時は、新たな自己のブランドパーソナリティの棚卸しをしてみるのもいいでしょう。コーチングの経験を積んだ「他者」は、その鏡として最適です。強みはもちろん、自分の中に潜むチャーミングな「弱み」発掘にもコーチングのセッションは有効です。
\ あらたな自己のブランドパーソナリティの棚卸し /
・【調査概要】
・調査名:「ポッキー&プリッツと日本人のキャラ観」の調査
・調査対象:25~59歳男女・有職者 500名(全国)
・調査期間:2025年10月21日(火)
・調査方法:インターネット調査
※表/グラフ中の数字は小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります

