「いい夫婦の秘密」を調査によって深掘りしてみると、仲が良い夫婦は圧倒的に「夢や価値観共有」が進んでいることが判明。さらにお互いの歩み寄りの努力の重要性や、両親の夫婦仲からの影響も確認できた。
11/22は言わずと知れた「いい夫婦の日」。今年は土曜日(しかも3連休初日)ということもあって、お祝いやお出かけする夫婦も多いのでは。ところで「いい夫婦」って何でしょうか?夫婦仲の良さには何か秘密や条件があるのでしょうか?それらを明らかにするため、調査してみました。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ REBOOSTチーム調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。
「いい夫婦の条件」を見える化してみると?
調査の結果、夫婦の間で夢や価値観を共有できているほど、夫婦仲も良い傾向がかなり鮮明に出ました。一言で「夫婦」といっても、その関係性は100組100様。仲が良くない夫婦間では、せっかく一緒にいるのにお互いの価値観のすり合わせが全く進んでいないというケースもあるようです。

もちろん「そもそも仲が良いから価値観共有も進む」わけなので、この結果は当然といえば当然。しかしここまで歴然とした差が出るのは予想外でした。今回の結果から「逆算」して考えれば「仲を良くするために、積極的に価値観を共有する」ことも有効なはず。相手の話を引き出すには、まずは自己開示から。まずは身近な話題で「自分はこう感じた」と投げかけるところから始めてみましょう。
いい夫婦=お互いの歩み寄りを重ねた夫婦
お互いの価値観を理解し合っているといっても、当然すべてを受け入れられるわけではありません。ストレスや違和感を感じる部分については、率直に打ち明け、時には改善の努力も必要になるでしょう。実際夫婦はどの程度すり合わせを行っているのでしょうか?そちらも調査してみました。

調査の結果を見ると、いい夫婦=仲の良い夫婦に至る道のりは「お互いの歩み寄り」の努力そのものであることがわかります。長く一緒にいれば当然何かしらの問題や齟齬は起きるもの。それを一つずつ解決していくことで夫婦の絆は磨き上げられていくということでしょう。
一方で「改善を試みたことはない」の回答割合は夫婦仲レベルに関係なく共通して40-50%程度となっています。ただその内容はおそらく違っており、仲が良い夫婦は「そもそも違和感がない」のですり合わせの必要がないケースが多く、そうでない夫婦は「あきらめている」ケースが多いことが推察されます。
\ 適切な関係性構築は正しい自己理解から/
夫婦関係の良しあしは、両親の影響を無意識に受けている
「夫婦関係」を考える時に一番のロールモデルは「両親」です。そこで、幼少期の自分の両親の夫婦関係が、現在の自分の夫婦関係にどのような影響があるのかについても調べてみました。

結果はやはり、現在の夫婦関係は、自分の両親の夫婦関係の傾向を一定引き継ぐ傾向があることが明らかになりました。喧嘩ばかりしている両親を見て育つと、「夫婦関係とはそういうものだ」という観念が定着し、大人になって自分が夫婦関係を構築する際にも同じような関係性構築を繰り返してしまうということでしょう。
夫婦間の関係性を決めるのは「夫婦観」
決定的な影響力、とまではいかないものの、両親の関係性を一定引き継ぐという傾向は明らかです。これは「夫婦関係ってこういうもの」という夫婦観が、幼少期から無意識のうちに刷り込まれることが原因。私たちは無意識に備わった「ビリーフ(信念・固定観念)」に基づいてあらゆる価値判断をしていきます。自分で考えて判断しているように思っていても、実は理性的判断の遥か手前に「無意識の感情的判断」が下されており、理性の判断は概ねそれを追認しているだけ。
今回の調査では、全体の8割が「夫婦仲は良い」と回答しました(非常に仲が良い 24.6%/どちらかというと仲が良い 57.2%)。これは「夫婦というのは仲がよいものだ」というビリーフが代々継承されている、ということでもあります。この良き継承文化をさらに磨き上げるために、お互いの価値観共有や歩み寄りを意識的に行っていく必要がありそうです。
\ ビリーフを自由自在に書き換える /
・【調査概要】
・調査名:「”いい夫婦”の関係性」の調査
・調査対象:25~59歳男女・有職者 500名(全国)
・調査期間:2025年10月21日(火)
・調査方法:インターネット調査
※表/グラフ中の数字は小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります

