
情報系大学院修了、SE職──。 周囲から見れば「安定したキャリア」を歩んでいるように見えた岡直輝さん(33才)が、なぜ「自分なんて」と自己否定を繰り返し、将来を「すごく暗く」感じていたのか。
そして、どのようにして本音のGOALを見つけ、リーダー職への抜擢と対人支援への転身準備を同時に実現したのか。
現在は、キャリアコンサルタント資格取得に向けて勉強しながら、中学生向けボランティア活動にも参画。
「向いていない仕事」と「GOALのない将来」から脱却し、「人と向き合いたい」という本当の想いを発見。
それをきっかけに、1ヶ月で30組の1on1実施と新ポジション獲得を実現するまでの、内面的な変化の軌跡をお聞きしました。
手に職つけ、SE職に。向いていない仕事で「自分なんて」と自己否定の毎日
「人と向き合いたい」という本当の想いを発見。
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「将来が暗い」──YouTubeショート動画から始まった、もやもやの正体探し
なぜ体験セッションに申し込もうと思ったのですか?
御社のYouTubeショート動画を見たのがきっかけでした。
当時は今のままでいいんだろうかと将来がすごく暗く感じていて。
今思えば、そのモヤモヤの正体は二つありました。一つは、自分がすごく向いていない仕事をしていたこと。もう一つは、将来こうありたいというGOALが全くなかったこと。この2点が原因だったかなと思います。
なので、ショート動画を見た時に、自分の強みとか強みとかが分かるのかなという興味と体験セッションは最初無料だったので、何かきっかけになるかな、という軽い気持ちで受けた記憶がありますね。
情報系の大学院を出てSEになったのに、向いていないと感じていたのですね。なぜエンジニアという仕事を選んだのですか?
それはもう、大学が情報系だったからです。大学院まで出ていたこともあり、情報系の大学ならSEだろう、という流れがありました。
ではなぜ情報系の大学に進んだかというと、高校の時に何もやりたいことがなくて。高校受験で燃え尽きてしまった感じで、第一志望の所に入れたので、次のGOALもなく3年間だらだらと過ごしてしまいました。結局、これからは情報系なら手に職がつけられるだろう、という理由だけで、自分がやりたいかどうかではなく、学科を選んだという経緯がありますね。
自分がやりたいかどうかではなく、「安定」という理由だけで選んだキャリア。それがずっと心の奥底で引っかかっていたんだと思います。

一週間経っても忘れられなかった、涙の体験が決め手。
体験セッションは、率直にどうでしたか?
号泣した記憶が今でもありますね。
当時の私は、ずっと自己否定をしていたんです。仕事ではうまくいかず、上司や先輩には怒られっぱなし、問い詰められっぱなしで、「自分なんて」という状況でした。今思うと、ですが。
その時、担当のコーチから「自分が今までやってきたこと、頑張ってきたことを書き出してみて」と言われて内省したら、結構出てきたんです。その時に「めちゃくちゃ頑張ってるじゃないですか。それを認めてあげなよ」と言われた瞬間に、涙が抑えきれなくなって。
少しその時に、自分を認められた、受け入れられたという感覚ですかね。それで号泣してからセッションがスタートしました。それが一番最初です。
他に印象的だったシーンはありましたか?
「過去・現在・未来」を書き出していった時に、「最高のGOAL」というのがある一方で、「ここで決断しないと、今のこのモヤモヤがずっと続くよ」ということを提示された時、「確かにな」と思いました。
一度きりの人生で、この消化不良感のまま進んでもいいのかな、という感情になった記憶があります。この先の未来、このまま行っても変わらない。それが一番印象的でしたね。
では最後に、受講しようと決めた決め手は何でしたか?
実は即決はせずに一週間ぐらい色々調べていたんですよ。コーチングのランキングとか、ブログの記事で比較表があったりするじゃないですか。ああいうのを見たり、あとは口コミとか、そういうところを見ていました。
それで自分の中の不安を少し解消しつつも、やはり決め手になったのは、あの時の涙です。
あれが真実だよな、と思って。その場で涙を流してしまうほどのコーチングがこれから本格的にあると思ったら、変われそうだ、という期待感があって決断しました。一週間経っても忘れられなかった、あの涙の体験が決め手でした。
「ヒトカゲなのにカメックスを目指していた」──自己否定から自己受容への250日間
セッションが始まったと思いますが、受け始めた時のご自身と、今受け終わったご自身とで、一番変化したなと思う部分はどこですか?
やはり、自信を持てるようになったところですかね。「俺、やるじゃん」みたいな。自己否定まみれだったあの頃に比べて、気持ちの面でそこが一番大きな変化です。
理由は二つあると思っています。一つは、「自分は出来る」というワークです。今日一日やったことを9個書いて、最後に「なぜならば私がそう言うから」と締めくくる。それを250日くらい続けました。
自分を否定する内なる声が常にいたのですが、その声を、自分を認めてあげられるように、トレーニングで減らしてきたというか、聞こえなくなってきたというところがあります。ちゃんと言葉に出して、文字に書き出してワークをするというのは良かったなというのが一つです。
もう一つは何ですか?
執着を手放せたことです。「SEたるものプログラミングが出来なきゃいけない」「プログラミングができない自分はダメな人間だ」みたいに思い込んでいました。
ですが、セッションの中で自分の好きな動詞や苦手な動詞を書き出した時に、「自分はプログラミングが苦手で、人と関わることが好きなんだな」と知ることができました。
それをきっかけに、例えるなら、自分は炎タイプなのに、水タイプの技を覚えようとしていたなと。「ヒトカゲなのにカメックスを目指してたな、それは無理だろ」みたいに、自己概念の執着がなくなったんです。その時に自分の強みも見えてきて、「だったらこのタイプの技を覚えていけばいいじゃないか」と受け入れられた。この二つが大きかったと思います。
日常生活で変化を感じた出来事はありますか?
だいたい4ヶ月ぐらい経った時ですかね、ガラッと自分が変わったなと感じたのは。上司から怒られたり失敗したりすると、いつも「できない」部分に焦点を当てて自分を責めてしまっていたのですが、失敗は失敗として受け入れて、「できる」部分に焦点を当てて「じゃあ次はどのようにしてできるようにしていこうか」という考えに変わりましたね。
この捉え方の変化は大きかったです受講していく中で、ちょうどその時、自分の強みが生かせるようなリーダーのポジションに変わったということもあって、より自信がついたというか、認めてもらえて結果も出せた、という実感がありました。仕事の環境とマインドの変化が噛み合って、変化していったのかもしれません。

手汗が止まらない決断──上司への告白と、怒涛の1ヶ月30組1on1
リーダーのポジションへの変化は、ご自身からリクエストしたのですか?
リクエストしました。もともとメンバーとして入ったのですが、「自分はこうしていきたいです」ということをパワーポイントにまとめて、上司や先輩に伝えたんです。
そうしたら、「俺らもそういうチームにしていきたいと思っていた」と言ってくれて、それがきっかけでそのポジションに就くことができました。以前の私だったらあまりしなかったと思います。
チャンスだと思ったんです。ミズカラさんに体験コーチングを申し込んだ時のように、チャンスは自分で掴んでいくものだ、という「自分が源」という考え方がセッションの中であったので、やれることはやってみようと思いました。
順調に聞こえますが、大変だったことや、しんどかった時期はありますか?
しんどかったな、と思うことは二つあります。
一つ目は「決断」です。SEとして今は向いているポジションで仕事をさせてもらっていますが、やはり自己理解でみえた自分の好きな動詞が「人と関わること」だったことからもっと人と向き合うことを仕事にしたいという思いもあり、キャリアコンサルタント、対人支援の領域でやっていくGOALを設定したんです。
そうなったら、現職を手放すことが必要になることもわかっていました。それを決断して上司に伝えるまで、特に話す直前は本当にすごく緊張したのを今でも覚えています。
経験もなければ、勉強などの準備もしていない中で、それを言うのか、と。
コーチとのセッションでは、怖くて先延ばしにしたいから、当初「10月頃に宣言します」と言っていたんです。でもコーチから「」先延ばしにする理由を聞かれた時に言い訳しかなくて。確かに怖いから先延ばしにしていると変わらないほうが嫌だ。でも怖い、という葛藤で手汗が止まらなかったのですが、「やります」と宣言して、その週のうちに上司との1on1を申し込んで伝えました。
その日の朝は、せっかく用意してもらったポジションを失うのではないか、冷遇されるのではないか、という不安でいっぱいでした。でも、コーチと約束したので、意を決して上司に言いましたね。
言ってみて、どうでしたか?
意外にも上司が応援してくれて、すごく嬉しかったです。「岡くんの人生だから、最終的に決める権利がある。そこは応援するよ」と前向きな言葉をいただけたのは、本当にありがたいなと思いました。
ずっと溜まっていたものを、パッと吐き出せたような。本当に感謝しています。世界が晴れたような感覚でした。
もう一つあるとおっしゃっていましたね。
もう一つは、2024年7月頃ですね。セッションの中で「もう一度GOALとか自己概念を見直してみませんか?」と提案されたんです。
当初は資格を取らないと活動できないと思っていたのですが、「資格取得のスクールが始まる8月より前にやれることがあるでしょう」と。それで、「対人支援をやっている団体に10団体応募して一つジョインする」「1on1を10組やる」「聴く力に関する本を5冊読む」といった目標を立てて、それをスクールがスタートする1ヶ月間でやろうと。
その7月はすごく怒涛で大変でしたが、やり切ったなという感じでした。
結果的に1on1は目標の3倍の30組ぐらいやりました。仕事後でも2、3組入れている日もあったのですが、全然苦じゃなくて。やっぱり人と関わるのが好きなんだなとという自信がつきました。そして、活動の一つとして、小学生や中学生向けの対人支援の団体にボランティアという形でジョインさせていただくこともできました。その7月で、一気に走り抜けたなという感覚はありましたね。
REBOOSTで叫んだ本音──「俺はシステムじゃなくて、人と向き合いたい!」

REBOOST(体験型自己理解プログラム)も参加されたということで一番変化したことは何ですか?
GOALが変わりました。
当時のGOALは「200人規模の飲み会をやる」みたいなものだったんです。
人を巻き込むことや、場の雰囲気を明るくしたいという欲求があるので、そこがうまく噛み合ったのが飲み会の幹事だとおもって設定していたんです。
でも、REBOOSTで自分の想いを叫ぶセッションがあったのですが、その時「俺はシステムじゃなくて、人と向き合いたい仕事をしたいんだ!」という言葉が、すっと出てきたんです。
それで、やっぱり自分は対人支援の領域で頑張っていきたいんだな、と。当時は、なんだかんだで今の職場は環境も待遇もいいし、と理由をつけて転職などは考えていなかったのですが、それをきっかけに、将来的には対人支援の分野にキャリアチェンジしていきたい、という思いになりました。
GOAL設定は何度か変わったのですね。
実はGOAL設定は2回ぐらい変えていて。対人支援でキャリコンを取る、となってからも、「資格は手段だよね、じゃあどうするの?」という話になり、「対人支援の実績を積み上げていきたい」というGOALに、もう一度見直しました。
コーチの言葉で印象的だったのが、「走っている中でGOALは変わるものだし、変えていいんだよ」というものです。最初は一度決めたGOALは変えずに突き進むんだ、と思っていましたが、実際にやってみて、実体験を踏まえてGOALを見直していくことは良いことなんだな、と気づきがありました。
常に前進しているから、GOALもどんどん進化していくんですね。
一人じゃない走り方と、これからの展望

他に何か、伝えておきたいことはありますか?
繋がりができた、というのはすごく大きいなと思っています。それもこのサービスの強みだなと。
一人で走るのではなく、コーチを始め、REBOOSTで会ったメンバーや、1on1で出会った人たちと、助け合いながら前進していく。一人で走っているんじゃないんだ、と感じられるこの環境は、すごくありがたいなと思います。
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