
高校時代からの夢、大手小売店での役職、目に見える成果──。
周囲が羨む全てを手にした30歳の大澤寿美礼さんが、なぜ「認められても嬉しくない」と感じたのか。
そして、どのようにして本当の充実感を見つけ、熱中できる毎日を手に入れたのか。 大手小売業で商品開発に携わり、年齢に対してそれなりの役職も与えられ、実際に成果も出していた大澤さん。
外から見れば申し分ない成功を収めているように見える彼女が経験した、4年間の虚しさからの脱却と、内面的な変化の軌跡をお聞きしました。
大手小売業で成果を出し、 役職も上がるが、心が満たされず虚しい毎日
7年勤めた会社を退職
自分の本音を軸にして、 仲間と熱中できる仕事へ
\想像を超えた現実を作るなら/
※強引な勧誘は一切ありません
「認められても嬉しくない」4年続いた虚しさの正体
ーまずは、キャリスピを受ける前の状況について教えてください。
大澤寿美礼です。現在30歳で、株式会社ミズカラでキャリアコーチとマーケティングを担当しています。
受ける前は大手小売業で商品開発をしていました。皆さんも手に取ったことがあるような商品を作っていて、関係者をまとめながら1つの商品をリリースしていく仕事でした。
高校生の時からこの仕事をやりたいこととして目指していて、念願叶ってその仕事に就けてました。また、年齢に対してもそれなりに役職が与えられて、実際に成果も出ていた。
でも、認められても嬉しくなかったんです。何なんだろうという不安がありました。
ー高校時代からの夢を実現して、成果も出ているのに満たされない。どういう状況だったんですか?
夢に向かって、努力と成果を積み上げていった上で、夢が叶ったら「めちゃくちゃ幸せ」「やりたいことが仕事でできて毎日が楽しい」みたいなのを想像してました。
でも実際は、やりがいもあるんだけれども目の前のことに追われてたりとか、常に仕事のことを考えてる生活で「苦しいな」っていう。 「こんなものだったのかな」とか「想像してたのとちょっと違うかも」って思ったんです。
ー気づいたらそうなってたという感じですか?
そうですね。最初は、苦しくなっていることには全く気づいてませんでした。
役職があがっていくうちに、仕事のカレンダーに書いてあるタスクを毎朝見て「はい、私はこれをやればいいのね」っていうやらされてる感が増えていった感じですね
ちょっと戦ってるなっていうのがあって。「揚げ足を取られないようにしなきゃ」とか「隙を見せないようにしなきゃ」とか「印象を悪くしないようにしなきゃ」とか、常に周囲の顔色を見てる感じでした。
今思うと、仕事ではいかに効率よく最小限のエネルギーでで済ませるかだけを考えてましたね。
ーそんな状態はどのくらい続いていたんですか?
4年ぐらいですね
大手企業っていうところと、自分がやりたかったことをやれてるんだっていう諦められない気持ちがあって。「これでいいんだ」「今辞めたらきっと後悔するし、逃げたって思いたくない」って、自分に言い聞かせてました。
思考は前向きにもっていこうとするけれど、身体は動かなくなっていくという「虚無」な感覚がありましたね。

転機となった体験セッション
ーそこから、どういうきっかけで体験セッションに申し込んでいただいたんですか?
YouTubeで、ミズカラの動画が急に出てきて見ているうちに、面白そうなことをやっている人達だなって、気がついたら見入ってました。笑
ーその時どういう感情でした?
仕事もプライベートも全取りしている姿を見て、「あ、本当にこういう人っているんだ」っていう驚きがありました。どこかでちょっと全て取るってちょっと綺麗事というか何かに犠牲しなきゃいけないっていうのがあったんですけど、そこを全部なんか証明してくれたっていうか。希望をもらった感じですね。
ーそこからの体験セッションはどうでしたか?
今まで周りから言われたことないことや見ないようにしていたことなどたくさん私の人生について向き合ってもらった時間でした。
2つ言われたことがあって。
まず1つが、話し方でした。セッション中、自分の人生について話しているのに「おります」とか「いたします」って無意識に喋っていて、コーチから「緊張していますか?今日は面接じゃないですよ」って言われたんです。今まで言葉遣いの違和感を指摘されたことがなかったので、「え?」みたいな感じで。今思うと、着飾るというかちゃんとしなきゃって意識が染み付いてましたね。
もう1つが「そうやって自分の気持ちに蓋をして、生きてきたんじゃないですか」っていうのをズバっと言われた感じでした。
ー核心を突かれた感じですね。
最初は入ってくるのに時間がかかりました。後ろからいきなり叩かれたみたいな感じで、圧倒された時間でしたね。
でも話しているうちに徐々に自分の中でも「あの時もそうだったな」とか思い出してきて。自分の気持ちに蓋をすることに対してどんどんどんどん迫ってくる感覚があって、「私本当にこれ今変えないと変われないなあ」「1人じゃ変えられないな」っていよいよ向き合わざるを得ないと思いましたね。

「蓋をしてごまかしてきた」自分との向き合い
ー体験セッションで、なぜ自分で変えなきゃいけないと思ったんですか?
70歳ぐらいの未来まで一緒にコーチが描いてくれて。死ぬことなんてあんまり考えたことなくて、そうなった時に自分が作り上げてきたもので満足してる人生にするのか、今までみたいなパターンでやってく人生、どっちがいいですかっていう時に「自分でやらなきゃ」って思ったんですね。
ーコーチングの本セッションを受けてみてどうでしたか?
30年間、自分がこうだって信じてきたものが一気に覆って、「本当は私はこっち行きたかったんだ」っていう路線変更を大きくした感覚がありました。
自己理解では、相手と同じ目線に立ちたいという欲求が明確になって相手の目線に立ちながら「本当はこう考えてるでしょ」みたいな相手の本音や考えてることを突くようなことを幼少期からずっとやっていて。商品開発の仕事やってた時も、これでやってたなってとても腑に落ちました。
ー本当はもっと聞きに行きたいし、ぶつけに行きたかったんですね。
本当にそうです。本当はもっと人に聞きに行きたいし「こう思ってるでしょ」ってぶつけに行きたいのに、今までの自分の感情に蓋をするパターンで押し殺して自分が出せない感じをずっと繰り返してました。
でも本当は、1対1の深い関わりとか本音で関わり合えるような環境とか仲間とか、それを手にした時に一番輝いてたなと気付きました。
ーそれが見えてきた時に、どんなGOALを設定されましたか?
誰に自己機能を向けたいかというGOALを描く話になった時に、まさにキャリスピを受ける前の自分でした。20代後半で、ある程度役職も成果も手にしてきているんだけど、トータルの人生で考えた時に、最高とは言い切れず、何が満たされていないのか自分がわかんなくなっちゃってる人の役に立ちたいって想いが出てきたんです。
「本当はこう自分の中に答えがあるよね」みたいなことをやってあげるような仕事をしたいなと。
ーそのGOALが設定された時の感覚は?
「自分が満たされてるな」っていうのがまず1番最初に見えました。
言葉と心が一致したって言うんですかね。人生の中でその感覚は初めてでした。

7年いた会社を辞める決断─「ヒリヒリしてる感覚が正しい」
ーGOAL設定から、どんなご決断をされましたか?
現職を辞める決断をしました。
GOALから見た時に「今の職場でこれってできますか?」ってコーチから聞かれた時に「できないな」っていうのが明らかになって。本当にこれを獲得したいって思ってたので、「これを手放すしかない」って思いました。
まさか自分が退職するとは思ってなかったので「この先どうしよう」とか「これを手放しちゃって大丈夫なんだろうか」みたいな怖さがありました。
ー新卒から7年在籍されていましたから、もうほぼキャリアの全てじゃないですか。何が一番怖かったですか?
退職した後にまた0からキャリアを作っていかなきゃいけないことが怖かったです。実際、職場に退職を伝えた日の帰り道にめちゃくちゃ不安になっちゃったんですよ。「勢いで言っちゃったんじゃないか」「この先本当に大丈夫なのかな」「逃げなんじゃないか」って。
で、ちょっとコーチにブれてる自分が出てきちゃったっていうのを伝えたら、すぐ面談組んでくれて。
「すみれさん、ブれてないですよ。そのヒリヒリしてる感覚が正しいです」って言われた時、「この決断は間違ってなかったんだ」「じゃあもう正解にしてくしかないな」って思いました。
ー「ヒリヒリしてる状態が正解」なんて普通思わないですよね。
思わなかったです。「何を言ってるんだ」みたいな。笑
でもまさにコンフォートゾーンの外側とはこのような感覚になるものであり、人生を変える時ってやらなきゃいけないなとわかっていたのと、そこで負けてたら同じことを繰り返す方が嫌だったからできた決断でした。
今、キャリアコーチとして「熱中」できる毎日
ー転職されて、現在はどんな状況ですか?
今はキャリアコーチとしてクライアントさんと向き合わせてもらっています。大人になってから、挑戦することってなかなかないので、そこに携われてる喜びと、自分をもっとアップデートしていきたいっていう前向きな気持ちがすごく今あります。
ー当時の自分と比較してどういう感覚で仕事ができてますか?
本当に自分が思ってる本音を言葉にして関わるってことができて、楽しいです。伝えた本音が伝わった時に、心で通じ合ってる感じが満たされます。
また、仕事内容もなんですけど、働く仲間がすごくいいっていうのがこれまでになかった感覚です。今までは周りと戦う、隙を見せちゃいけないっていうような関わりだったんですけど、今は同じ志を持つ仲間と仕事ができている環境で、熱中している感覚ですね。
ープライベートも含めてどんな感じですか?
前は結構仕事が優先の時間軸で過ごしてたんで、「やりたいけど仕事があるから」とか「仕事が入りそうだからできない」とか色々制限があったんですけど、今は自分がやりたいことを先に設定して、仕事をしていくスタイルができています。
ガチガチの会社員生活からはもう解き放たれて、念願のワンちゃんを買って暮らすっていう生活を手に入れています。
ー他にどんな変化がありますか?
今までは降りてきたタスクをこなしていたんですけど、今は「やりたいです」って遠慮なく言えるし、挑戦することができる環境にいます。
総じて、自身が変化したからこそ、新たな自分に適した環境が見つかったなと思います。
環境を変えても、自分が変化していなかったら、また同じ人生を繰り返すことになっていたなとは思いますね。
最後に:視聴者へのメッセージ
ー最後に、同じような状況の方へメッセージをお願いします。
私がコーチングを受講して感じたこととしては、頭で考えても時間が経ってくだけっていうのは多分皆さん分かってるんじゃないかなと思ってて。
ちょっとでも「いいな」って思ったら、まずは試してみる・プロに頼んでみるみたいな、一旦飛び込んで身を任せてみてほしいなと思います。飛び込んだら見えてくるものが必ずあるので、その一歩を踏み出すことをお勧めします。
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