能力開発は何をする?ビジネスに必要な理由や実施方法を解説

この記事のまとめ

能力開発では何をする?ビジネスに必要な能力開発って何を学べばいい?

能力開発の目的や実施手順を詳しく解説します。

「能力開発って何をするの?」
「能力開発はビジネスの役に立つ?」
「具体的にどうやって能力開発をするの?」

従業員の能力向上は、どの企業においても課題。

山宮健太朗

能力が伸びれば、企業の業績も伸びていきます。

しかし、従業員を成長させるのはなかなか難しいもの。

どのようにして育てるか、苦戦している企業も多いでしょう。

この記事では、能力開発では何をするかや、具体的な実施手順を解説。

この記事を最後まで読めば、従業員が成長し、企業の業績拡大につながるはずです。

能力開発を行うには、従業員の意識や仕事への姿勢から変える必要があります。

従業員の仕事に対するやる気を爆増させるには組織コーチングが効果的。

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目次
松田 皓太
株式会社ミズカラ CSO
株式会社ミズカラのCSO。同志社大学を卒業後、西日本シティ銀行に入社。2021年Salesforceに転職後、副業で株式会社ACILを経営。キャリアに関する情報を発信するメディア「ポジサラ」を運営。2023年会社売却をし、株式会社GOAL-B入社。日本一本質的なキャリア支援を目指し、今日も最高の1日を作り上げるメディアを運営。

そもそも能力開発では何をするのか

能力開発とは

能力開発とは、本人が持っている能力を整理し、高めること。

山宮健太朗

すでに持っている力を成長させることです。

能力開発の方法には、以下のようなものがあります。

能力開発の方法
  • OJT
  • 合同型研修
  • メンター制
  • eラーニング
  • 組織コーチング
山宮健太朗

一般的な方法で言えば、OJTや研修があります。

社員育成の方法として取り入れている企業も多いでしょう。

近年では研修の効率化のため、eラーニングを取り入れる企業も。

また、新しい能力開発の方法としては、組織コーチングの導入が増加しています。

組織コーチングについては、下記の記事をご参照ください。

能力開発の目的

能力開発の目的

社員の能力開発が必要なのは組織をより強くするため。

変化の激しい現代を勝ち抜くには、個々の社員の能力が不可欠です。

新しいスキルを身につけるだけではなく、今ある力を伸ばすことも欠かせません。

山宮健太朗

従来と同じことをするだけでは、他社に劣ってしまいます。

個人の能力を底上げすることにより、組織の力も伸ばしていかなければならないのです。

自己啓発(自己開発)の違い

能力開発と自己開発(自己啓発)の違い

能力開発と自己開発は、異なる意味を持ちます。

能力開発すでに保有している能力を高めるもの
自己啓発自主的に知識や技術を増やすもの
自己啓発(自己開発)の違い

能力開発はすでにある力、自己啓発は新しい力を得る点で異なります。

どちらも社員の能力を伸ばすものですが、対象が違うことは覚えておきましょう。

ビジネスに必要な能力開発を行う手順

能力開発を行う手順

ビジネスに必要な能力開発を行うには、以下の手順がおすすめです。

ビジネスに必要な能力開発を行う手順
  • 目標項目を決める
  • 目標達成基準を決める
  • 目標達成期日を決める
  • 達成に向けた計画を立てる

目標項目を決める

まずは何を成長させるのか、具体的な目標を決めましょう。

山宮健太朗

具体的なスキルを考えます。

  • 問題解決力を高める
  • プレゼン能力を高める
  • 論理的思考力を高める

設定する能力は、業務に関係することが大事。

成果を出すために、何が必要かを考えましょう。

目標達成基準を決める

目標達成基準を決める

どこまで成長を目指すのか、目標達成基準を決めましょう。

山宮健太朗

基準がないと成長したかがわかりません。

たとえば、問題解決力を高める場合。

「組織での課題を分析し、解決策を提示して課題解消を果たす」

このように、具体的な目標を定めておきます。

「成長しよう」だけでは、社員もどこを目指すか悩んでしまうので気をつけてください。

目標達成期日を決める

いつまでに達成するか、期日も決めておきましょう。

目標達成期日があることで、スケジュールを明確にできます。

期日を決める際には、実現できるかを意識しましょう。

あまりにも現実離れした目標は、モチベーションを下げるだけ。

山宮健太朗

余裕で達成できる目標だと成長につながりません。

「頑張れば達成できそうだ」

そう意識できるからこそ、「やってやろう」と思えます。

達成に向けた計画を立てる

目標達成に向けて、具体的な計画を立てましょう。

山宮健太朗

「いつまでに、何をするか」を決めます。

たとえば、組織での問題解決力を高める場合。

  • 1ヶ月後にマネジメント研修を受ける
  • 2週間後までにビジネス本を1冊読む
  • 実際に起きた課題に1ヶ月対処する

期限が明確にあることで、行動しようと思います。

期限がないと先延ばしにしてしまうので、明確な達成期限を決めておきましょう。

能力開発目標設定の具体例

能力開発の目標設定をどのようにすべきか、具体例を紹介します。

能力開発目標設定の具体例
  • 営業職の具体例
  • 事務職の具体例

営業職の具体例

営業職の能力開発例を紹介します。

営業職に必要な能力の1つが「プレゼン能力」

顧客への提案はもちろん、社内での提案にも欠かせません。

プレゼン能力の能力開発目標を決めるなら、次のように考えられます。

目標項目を決めるプレゼン能力を開発する
目標達成基準を決める新規顧客への営業時に、1ヶ月で5件成約する
目標達成期日を決める6ヶ月後
達成に向けた計画を立てる・プレゼン研修を受ける
・2週間に1冊プレゼン関連の本を読む
・1週間に1回プレゼン練習をする
・上司からフィードバックを受け改善する
・1ヶ月に10回、顧客にプレゼンを行う
目標項目を
決める
プレゼン能力を開発する
目標達成基準
を決める
新規顧客への営業時に、
1ヶ月で5件成約する
目標達成期日
を決める
6ヶ月後
達成に向けた
計画を立てる
・プレゼン研修を受ける
・2週間に1冊プレゼン関連の本を読む
・1週間に1回プレゼン練習をする
・上司からフィードバックを受け改善する
・1ヶ月に10回、顧客にプレゼンを行う

事務職の具体例

事務職における能力開発の具体例も見てみましょう。

事務職で必要なスキルの1つが、書類作成能力。

書類作成能力の開発目標を決める場合、以下のように考えられます。

目標項目を決める書類作成能力
目標達成基準を決める・請求書を30分で作成できるようになる
・ミスを0件にする
目標達成期日を決める2ヶ月後までに
達成に向けた計画を立てる・1週間に10件の請求書作成を行う
・1件作成までの時間を測り、改善を話し合う
・作成後は上司に確認し、ダブルチェックを行う
・タイピング能力向上のため、1日30分タイピング練習をする
目標項目を
決める
書類作成能力
目標達成基準を
決める
・請求書を30分で作成できるようになる
・ミスを0件にする
目標達成期日を
決める
2ヶ月後までに
達成に向けた
計画を立てる
・1週間に10件の請求書作成を行う
・1件作成までの時間を測り、
改善を話し合う
・作成後は上司に確認し、
ダブルチェックを行う
・タイピング能力向上のため、
1日30分タイピング練習をする

能力開発目標設定のコツ

具体例を参考に、実際に能力開発目標を設定してみましょう。

その際、社員と話し合い、本人の意思で結論を出すのがポイントです。

人から言われた目標では、なかなかモチベーションは上がらないもの。

山宮健太朗

自分で決めたからこそ、「やろう」とやる気が出ます。

目標設定のサポートはしつつも、最終決定は社員に任せてみてください。

能力開発目標を達成するための方法

能力開発の方法

能力開発目標を達成するための方法には、次のような方法があります。

能力開発目標を達成するための方法
  • OJT
  • 合同型研修
  • メンター制
  • eラーニング
  • 組織コーチング

OJT

OJT

OJTとは、実際の仕事を通してスキルアップする方法です。

社員に対してトレーナーが付き、育成を行います。

OJTのメリットは、実務経験も積めること。

山宮健太朗

方法論を教わるだけでは、成長が難しいのも実情です。

実際に経験を積むことで、現時点の実力や今後の改善点が明確になります。

知識を学ぶだけよりも、成長が見込めるでしょう。

合同型研修

合同型研修

合同型研修とは、複数人が集まり、一緒に研修を受けることです。

山宮健太朗

一度に大勢の社員を育成できるメリットがあります。

注意点は、指導内容が幅広くなってしまうこと。

社員一人ひとりに合わせた能力開発にならない恐れもあります。

研修だけを行うのではなく、OJTなどほかの方法と組み合わせるのが効果的です。

メンター制

メンター制

メンター制とは、社員に指導役の社員(メンター)を1人つけること。

経験豊富な社員をメンターにすることで、知識や経験を学ぶことができます。

メンター制の場合、社員に合わせて指導できる点もポイント。

  • どのような指導が必要か
  • どのようなペースで進めるか
  • どのような接し方が良いか

これらの課題に対処できるのは、一対一のメンター制ならではです。

注意点は、社員とメンターの相性が影響すること。

相性が悪いと指導効果が減り、双方に負担も掛かります。

会社としては社員とメンター両方にサポートを行いながら、進めるのが大切です。

eラーニング

eラーニング

eラーニングはオンライン研修のこと。

インターネット環境さえあればどこでも手軽に学べるのがメリットです。

また、同時に何人でも研修できる点も効率的でしょう。

注意点は受け身になりがちで、社員任せになってしまうこと。

山宮健太朗

社員の学習意欲が低いと、思うように効果を発揮しません。

また、知識を得るだけで、実践機会に乏しい点もデメリットになります。

組織コーチング

組織コーチング

能力開発の手段として、組織コーチングも効果的です。

組織コーチングとは、自走する組織を作るためのコーチング。

山宮健太朗

社員の主体性を育て、自主的に動き出すコーチングです。

主体性が育つことで、成長意欲も増加。

目標を達成するために、自主的に成長しようと努力します。

会社が能力開発を促しても、社員のやる気がないと育ちません。

組織コーチングで意識を育て、能力開発を実現させましょう。

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  • 社員の能力を伸ばしたい
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能力開発に関するよくある質問

能力開発でよくある質問は以下の通りです。

能力開発に関するよくある質問
  • 能力開発がビジネスに与える効果は?
  • 能力開発は個人でできる?
能力開発がビジネスに与える効果は?

能力開発を行うことで、社員が自分の能力を最大限発揮できるようになります。

能力が伸びるので、成果が出せるようになるでしょう。

新しい知識や技術を学ぶだけではなく、能力を伸ばすことも大切。

強みを伸ばすことで、より強大な成果を実現できます。

能力開発は個人でできる?

方法がわからず、やる気の維持も難しいでしょう。

最短で能力開発を行いたいなら、プロの力を借りるのが効果的。

能力開発の方法を勉強しなくても、すぐに実践できます。

プロの力を借りて能力開発を行った例を紹介するので、ぜひご覧ください。

【組織コーチング】組織コーチングでメンバーのマインドが変化。3ヶ月で月商が”自然と”130%に向上した理由。株式会社VDT様

まとめ:ビジネスに必要な能力開発をするなら組織コーチング

能力開発を行う方法は、以下の5つです。

能力開発を行う5つの方法
  • OJT
  • 合同型研修
  • メンター制
  • eラーニング
  • 組織コーチング

何をするか迷ったら、組織コーチングを行いましょう。

山宮健太朗

能力開発で大切なのは、社員自身のやる気。

やる気がないと学ぼうとせず、成長にもつながりません。

組織コーチングが育てるのは、社員の主体性から。

  • もっと学びたい
  • もっと成果を出したい
  • もっと会社に貢献したい

主体性が伸びると学びも増え、自身の能力が成長し続けます。

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この記事を書いた人

株式会社ミズカラ 最高執行責任者。プロコーチ。株式会社BUDDICA COO。 株式会社ミズカラ入社後は、個人向けコーチングの事業責任者に就任。1期目で年商3,000万を達成する。その後は組織コーチングに取り組み、以下の実績を持つ。「社員売上2.5倍」「3ヶ月で月商130%アップ」「半年間で月商約1,300万円増加」組織と全力で向き合い、日々企業の変革を推進。

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