
医療介護業界、執行役員──。 地域貢献をしたいという理想を掲げ、医療介護業界へ飛び込んだ髙岡さん。 訪問看護の現場から管理職を経て、部長職になり組織変革へ挑んだ彼女は「もう頑張れないかも」と力尽きた。
1ヶ月の休職を経て出会った一冊の本『自分の変え方』。外から見れば申し分ない成功を収めているように見える彼女が、無意識のパターンから脱却し、新たなGOALを発見する。それをきっかけに、執行役員への昇進と組織の変化を同時に実現するまでの変化の軌跡をお聞きしました。


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一冊の本との出会い
コーチングを受講開始したのは、どんな状況の時だったのですか?
当時、私は部長として組織変革に2年間取り組んでいたんですけれども、完全に力尽きてしまっていたんです。
複数の事業所があるんですけれども、それぞれが個人事業主みたいな走り方になっていて、会社として一つの集合体としての機能を果たせていなかったんです。私は訪問看護の管理者として働いている時から、その矛盾をすごく感じていました。会社のやりたいことが叶わない組織になっているなあと感じていたんです。
自分が部長になった時、全体的な仕組みを整えようと走り出し、仕組み化するという形にすることはできたんです。でも、その仕組みを動かす「人」を乗せていくというところが、もう非常に手こずりました。「こんなに必死に皆のためにやっているんだけれども、何故皆のためになっていないんだろう」というのに、耐えきれなくなっちゃったんです。それで、1ヶ月ちょっとお休みをもらうことになったんです。
元々、本を読むのが好きなのでリフレッシュがてら本屋さんに行き、なんとなく手にしたのが、村岡さんの『自分の変え方』という本だったんです。パラパラって見ただけで、「もしかしたらヒントがあるかもしれない」と思ったんです。読み進めていくと納得感があったので、体験セッションに申し込んだというのが、最初の御社とコーチングとの出会いでした。
コーチングは元々ご存じでしたか?
私、コーチングなんて全く知らなくて。「コーチってスポーツの世界じゃん」と思っていたくらいです。その本を読んだ時は、もう弱っていたのもあり「助けて」という割合が多かったです。だから体験セッションに申し込もうと思いました。
当時、仕事と家庭のバランスはどうだったのですか?
部長になってから完全に1日の時間の使い方が仕事優先に変わっていましたね。意識がどうしても「組織を守らなきゃ」が第一になっちゃって、家族を犠牲にしちゃったところもあったかなと思います。
幸いなことに、主人も仕事をすごく応援してくれる人で。「無理はするなよ」と気遣ってくれながら「やりたいことをやったらいい」と言ってくれていました。でも、私は負い目を感じていたんです。主人はいいと言ってくれているけれど本当にいいのかな?とか、子供の時間を作ってあげられていない自分がダメだなとか。一人で負い目を感じて「でも組織のこともしないといけないし」みたいにどっちにも追われるみたいな感じはありました。
体験セッションで見えた「無意識に繰り返しているパターン」
体験セッションで印象に残っているシーンはありますか?
「繰り返しちゃってるなあ」という自分の無意識でやっている思考・行動パターンを可視化して見た時に、改めてまずいと思って。パターンを変えないことには、自分が悩まされている問題やしんどさはなくならないということに気づけた時間でした。何を繰り返していたかというと、自分で自分を満たせていないのに、相手にばっかり「何でこれしてくれないの?」とか「何でこうじゃないの?」求めちゃっていた。自分が枯渇しているのに一生懸命やって、空回りしているというか。全然相手のためになっていないというか。それに気づいた2時間でした。
体験セッションを受けて、受講を決断できた理由は何だったのですか?
今まで「自分の気持ちなんて誰にも分かってもらえない」と思っていたのに、体験セッションで「分かってくれる人がいる」と思っちゃって。このしんどさを分かってくれる人がいるというのが本当に決め手だったという感じです。
コーチがこちらのペースを考えて待ってくれるし、ここだという時の刺し方がすごくジーンとくるというか出させてくれるというか。こんな関わりを私は今まで受けたことはなかったんです。ずっと自分が「しっかりしなきゃ」と生きてきたから、弱い自分を出せる相手も身近にいなかったし。弱いところを、他人なのに出せている自分がいてびっくりしたんです。自分が苦しいこと、しんどいことを出して、それを初めてなのに分かってくれている人がいるみたいな結構感動でした。
コーチングは無形のサービスですが、申し込む決断ができたのはなぜですか?
また同時に、本当の意味で自分と向き合う時間をどれだけ作ってこなかったんだということにも気づきました。自分で自分のことを分かっているつもりでいたけれど、ただがむしゃらにやるで自分を枯渇させていて力尽きたんだなあっていう。「もう一人じゃ頑張れない」と思っていたんです。
「自分を甘やかしていい」と気づいた瞬間
受講してから、どんな変化がありましたか?
当時の私は、「舐められちゃダメだ」「しっかりしていないとダメだ」「自分が守る立場にないとダメだ」という思い込みがあって。常に決断をする自分でいないと役割を果たせない、皆のためにならないとってガチガチに頑張っていたんですけれど当然笑顔はなくなりますよね。
だから、皆に変なエネルギーが移っちゃって、逆に悪くしちゃっていたことに気づいて、「笑っていていいんだ」「自分を甘やかしていいんだ」ということに許可を出すことからスタートでした。最初はすごく抵抗があったんですよ。部長だから自分の時間を決めていいんだけれども、仕事中にコーヒーを買いに行くのも、「仕事中に自分の買い物に行くなんて、自分にご褒美をあげるなんて」と罪悪感があって。
実際、少しずつできるようになってきた時に、力が抜けたというかコーヒー1杯で幸せを感じられるようになって。スタバで読書する1時間で自分が満たされている感覚を得るとやっぱり周りにも優しくなれるんですよね。自分に優しくなれると。
それがいい影響をちょっとずつ出していって、皆にも「変わったね」と言ってもらえるようになりましたし、家族からも「部長になる前、結婚したての頃ぐらいに戻ったんじゃない」と言われて。自分で背負っちゃっていたなということに気づいて、それを外していくことで、周りを苦しめていたものも剥がれていっている感覚があります。
具体的に組織にどんな変化が起きましたか?
「できたこと」を積み重ねるというのも一つ大きかったです。それに加えて、コーチたちが「素晴らしい」と言ってくれるから、それを受け取ろうと思えて、それが嬉しかったかな。自分を満たせると、相手に対しても寛容に見れるようになって。それで部下の主体性が生まれだして、壁が解けていった感覚ですね。。
「地域の子どもたちに幸せを届けたい」──組織コーチという新たなGOAL
コーチングを通じて設定したGOALについて教えてください
組織を導けるコーチのような存在になりたいんです。
なぜかといったらずっと地域に貢献したいというのがあって。どういう地域貢献を考えているかというと、やっぱりこの認知科学コーチングの手法、考え方がすごくいいなと思っていて。これが絶対、人の人生を良くするというのを、自分が身をもって感じて確信しているところがあるんですね。
最終的なGOALは何ですか?
最終的なGOALは、子供たちにこの考え方が何かの形で伝わってくれたらいいなということなんです。ダイレクトに子供たちに情報を届けるのって結構難しいなと思っていて。なぜかといったら、やっぱり保護者という大人たちが「変わりたくない」という思いが強いから。そこをまずは変えたり通さないと子供たちには届けられない。
大人たちは日頃どこにいるのかと考えた時に、企業で働いている。だから組織を導けるコーチとして会社に入ることで、そこにいる経営者さんも幸せにできるし、経営者さんが幸せになったら、そこで働く従業員さん、大人たちも間接的に幸せになる。そうすると、その家庭が幸せになって、子供たちに幸せが行き届くんじゃないかなと。それが私が思い描いている貢献の仕方だと思っています。
そのGOALを設定する時、どんなプロセスがあったのですか?
決定する時点では繋がっていなかったんですけれども、「こういうことがしたい」という点はポツポツあったんですよ。で、決定する時に、「それって本当にこれじゃん!」みたいな感じでカチッと決まったというか。結局、自分がやりたいことを全部重ねると「組織を導くコーチになること」で全部叶うじゃん、というふうに決まっていった感じです。
部長という立場を経験して、このしんどさを分かったがゆえに得たものが大きいなと思っていて。この日本をもっともっと強い国にしていこうと思ったら、一地域というか、目の前の人たち、組織を変えていかないことには大きなものは変わっていかない。自分にできることはそこに貢献すること、というのが今の設定に繋がっている状態です。
これからどんなアクションを取っていきますか?
「舐められちゃダメだ」という思い込みが自分の行動を邪魔をしているんですけれど、一回舐められてみてもいいと思うんです。「舐められない自分でいなきゃいけない」と思っている時点で、自分が舐められると思っている。でも高い視座で向かっていく人を、舐めますか?と思うと舐められないですよね。
だから、舐められないようにしなきゃと後ろを振り返るんじゃなくて、前を向き続けていくことをやっていきます。自分が見ている目標を、従業員にちゃんと伝える。「私はこういう世界をこの会社で作りたい。みんなだったらできると思うから目指したい。そのために私は挑戦するから、あなたたちも協力してくれませんか?」ということを積み重ねて、組織を導く存在になっていきます。
「分かってくれる人はいる」──コーチング検討者へのメッセージ

最後に、コーチングを検討されている方にメッセージをお願いします。
「自分と向き合うって、そう簡単なことじゃないよ」というのを伝えてあげたいかな。悩んでいた時の自分に。「なんとかしようと苦しんでいたけれど、それじゃない方法もあるよ」って。コーチという存在と出会ってそれを実感したから、興味本位でもいいからコーチと喋ってみて、と伝えたいです。
会うだけで「あの人、なんか違う」というオーラが出ているから、そこから興味が出てくると思う。会ってみる、喋ってみる、からやってほしいです。「誰も分かってくれない」とがむしゃらに頑張っている人は特に、分かってくれる人はいるよ、と。
同じ経験をした人じゃないと分からないと思っていませんか?
そう思い込んでいるのは、そうじゃないよと伝えたい。全然違う業界の人でも、なんでそんなに分かるの?というくらい分かってくれるから。本当の生き方を教えてくれる存在、という感じです。
自分を変えるというのは、人に頼らずに自分で本を読んだり、研修に行ったりして、自分で頑張るもんだという意識が強くて。「手を借りるなんて無理でしょ」みたいに思っていたんです。でも、弱っていた時に「助けて」と言えたことで、本当に変われました。
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