調査の結果、受験期間に得た努力習慣や自信、また勉強する「原動力」の置きどころがその後の人生の幸福度や仕事満足度、エフィカシー(自己効力感・自信)に大きな影響を与えることが確認できました。
寒さがピークに達すると、いよいよ受験の追い込みシーズン。家族や先生の応援はあっても、勉強というのは孤独な作業です。「ライバルはもっと頑張っているのかな・・」「勉強することって本当に意味はあるんだろうか・・」など、様々な思いが去来する中、それでも歩み続けるしかありません。
そんなモヤモヤを少しでも払拭するヒントとして、受験を経験した社会人にアンケート調査を実施。いま振り返ってみて、受験を通して得られたものは何か?また当時どんな気持ちで受験期を乗り越えたのかについて聞いてみました。まずは大学の難易度別の「現在地」についてみてみましょう。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。
今のもうひと頑張りは、将来にどうつながるのか?
調査の結果、大学の難易度と個人年収や社会的地位、幸福度には一定の相関があることが確認できました。受験追い込みの「今」のもうひと踏ん張りは、決して無駄にはなりません。ただこれはあくまで傾向値として捉えるべきデータであり、大学の難易度で人生が決まるわけではありません。「超難関校」と「難関校」では役職や幸福度は逆転しているなど、必ずしも無理して難易度の高い大学を目指すこと=正解とは言い切れないようです。

受験勉強で「本当に学ぶべきもの」とは何なのか?
さて、ここからが本題です。収入や役職などわかりやすい「結果」以外に、受験時の経験がその後の人生にどのように活きるのかを見ていきましょう。

調査の結果、受験時代に困難を乗り越えて結果をつかみ取った「成功体験」を人生を支える「自信」に振り替えられた人、またその時の経験から「努力を継続する習慣」が身に付いた人は、大人になっても仕事満足度・幸福度・エフィカシー(自己効力感・自信)ともに高い傾向が確認できました。逆に受験をやり切っていない人やシニカルな態度をとった人はそれらの数値が低い傾向がみられます。
受験とは多くの人の人生の中で最初の「壁」であり、それにどう向き合うかが人生全体にも大きな影響を持つことがわかります。せっかくなら前向きに取り組んで、「合格」はもちろんその後の人生全体のベースとなる自信やスタンスを身に着けるような取り組み方ができればそれに越したことはありません。
\ 仕事満足度が上がる/
何を「原動力」として勉強すべき?
最後に、受験勉強を進めるにおいて「何を原動力にするか?」と将来の状態についての相関を確認してみました。結果、「合格後の理想の生活への期待感」や「成長実感の喜び」を原動力に勉強をした人は大人になっても高い仕事満足度・幸福度・エフィカシー(自己効力感・自信)を持つことがわかりました。逆に落ちることの恐怖心に駆り立てられたり、ライバルへの競争心や義務感を原動力にしてしまうと、それらの数値もおしなべて低くなる傾向がみられました。

同じ受験でも「何を学ぶか?」は人それぞれ
今回の調査結果で明らかになったように、同じ教科を勉強しても「そこから何を学ぶか?」は人それぞれ。そこでつかんだ感覚やコツ、習慣こそがその後の人生の豊かさや活力を左右します。「なぜ勉強するのだろう?」と自分なりに考えることそれ自体が一番の勉強といえるかもしれません。
また、好きなことや見たいコンテンツを我慢して勉強する期間は、本当に自分がやりたいことに気づくチャンスでもあります。「合格したら思う存分〇〇に取り組みたい・・」と湧き上がる様々な衝動は、その渇望感とともにすべて記憶しておくべきです。大人になって多くの人がぶつかる壁が「自分が本当にやりたいことがわからない」という悩み。受験期間とは、その壁の乗り越え方をも「予習」できる貴重な準備期間です。
\ 本当に自分がやりたいこと基点で生きる /
・【調査概要】
・調査名:「男女の自己認識とパートナーシップ」に関する調査
・調査対象:20~59歳男女・有職者 500名(全国)
・調査期間:2026年1月16日(金)
・調査方法:インターネット調査
※表/グラフ中の数字は小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります

