アイデンティティが仕事だけの状態から抜け出す方法は?
仕事以外にやることがない人生を解消するには?
アイデンティティが仕事だけの状態の対処法について、わかりやすく解説します。
「自分のアイデンティティは仕事だけ…」
「仕事以外にやることがない…」
「仕事でしか自分を表現できない…」
毎日仕事に明け暮れる日々。
成果も残せて、別に悪くはない。
しかし、ふと気づくと仕事以外にやることがない。
自分のアイデンティティがないのです…
仕事がない自分を考えたら、抜け殻のようなもの。
「このままだとやばい」と不安になってしまうでしょう。
必要なのは、仕事以外にもアイデンティティを持つこと。
自分の居場所を複数作ることなのです。
この記事では、アイデンティティが仕事だけの状態から抜け出す方法を解説。
最後まで読めば将来の不安を解消し、イキイキと毎日をすごせるはずです。
アイデンティティとは?意味をわかりやすく解説
アイデンティティとは、「自分が何者なのか」を指す言葉です。
自我同一性、存在証明と言われることもあります。
例えば、自分は会社で働く営業だ。
家族を大切にしている人間だ。
このような、自分に対する理解がアイデンティティです。
アイデンティティは、人生の転換期で悩んでしまうもの。
就職や結婚、転職などの機会に、「自分はどうすべきか」で悩むのです。
アイデンティティを確立できるかどうかは、人生を豊かにするうえで大切でしょう。
なぜアイデンティティは大事か?
アイデンティティが大事な理由は、生きやすい人生にするためです。
アイデンティティは、自分自身を考えるための土台。
土台がしっかりしていないと、自分が崩れてしまいます。
例えば、人生の重要な選択ができずに苦しんでしまう。
周囲の意見に流され、後で後悔する。
自分の軸を見失いやすくなるのです。
一方で、アイデンティティがあると、以下のようなメリットがあります。
- どんな状況でも自分らしく生きられる
- 選択・行動に迷いが少なくなる
- ストレス耐性が高まる
- 人との違いを受け入れられるようになる
- 「何のために生きているのか」が明確になる
アイデンティティは、人生の羅針盤のようなもの。
自分の人生を最高のものにするために、欠かせない概念なのです。
アイデンティティの種類
アイデンティティの種類は、仕事だけではありません。
以下のような種類があります。
- 個人的アイデンティティ
- 社会的アイデンティティ
- 文化的アイデンティティ
- 職業的アイデンティティ
例えば、個人的アイデンティティは価値観や経験のこと。
「〇〇が好きだ」
「〇〇を大切にしている」
このような価値観や経験が、アイデンティティとなります。
ほかにも、どのような集団に所属しているかの社会的アイデンティティ。
言語や習慣に影響する文化的アイデンティティ。
キャリアに影響する職業的アイデンティティ。
アイデンティティの形は1つではありません。
もし、アイデンティティが仕事だけなら、ほかの自分も探してみましょう。
複数のアイデンティティを持つことで、より自分らしさを作ることができます。
アイデンティティが仕事だけの人のリアルな声
アイデンティティが仕事だけの人のリアルな声を紹介します。
- 人生を仕事に全振りしているだけ
- 時間はあっても人生が充実しない
- 夢中になれるものが無くて味気ない
人生を仕事に全振りしているだけ
人生を仕事に全振りしているだけのような感覚です。
平日は仕事ばかり。
休日は疲れて寝るだけ。
毎日やりたいことがあるわけでもなく。
振り返っても何もないまま月日がすぎている。
「今まで何してたんだろう」と感じ、苦しくなっています。
時間はあっても人生が充実しない
元々は仕事ばかりの人生でしたが、苦しくなって退職。
定時で帰れる仕事に転職しました。
「これからは人生を楽しむぞ!」と決意。
勉強、ランニング、家事。
色々やってはいるものの、時間を持て余すように。
時間はあっても楽しめない。
充実していない日々を過ごすことになってしまいました…
夢中になれるものが無くて味気ない
仕事以外に夢中になれるものがないなと感じています。
今まで、勉強や仕事しかやってこなかった。
そんな人生は嫌だと色々始めるものの、つまらない…
英語、楽器、運動。
どれも楽しくなくて続かない。
仕事以外に居場所が欲しいけど、実現できていません…
アイデンティティが仕事だけになってしまう2つの理由
アイデンティティが仕事だけになってしまう理由は、以下の通りです。
- 日本が仕事中心の社会だから
- 人間関係の希薄化が進んでいるから
日本が仕事中心の社会だから
アイデンティティが仕事だけになってしまうのは、仕事中心の社会だからです。
世の中が仕事第一になっています。
プライベートより仕事優先の人が多い社会。
- 休みの日も自己研鑽すべき。
- 休日出勤は当たり前。
- 残業してでも成果を出せ。
仕事第一に考えている人が多くいます。
仕事中心の社会にいると、自分も同じように染まっていくもの。
仕事をするのが当たり前。
プライベートを犠牲にするのが当たり前の人間になっていきます。
そのうち、仕事がないと自分を表現できない状況に。
アイデンティティが仕事だけになってしまうのです。
こんな社会だからこそ、自分の生き方を自分で決めるのが大事。
自分で決断しなければ、仕事第一の社会から抜け出せません。
あなたにおすすめなのがワークシートを使うこと。
ワークシートを使って自分の生き方を考えてみましょう。
下記のページでワークシートを配布しているので、使ってみてください。
人間関係の希薄化が進んでいるから
人間関係の希薄化もアイデンティティが仕事だけになる理由です。
自分の居場所をなかなか見つけられません。
今はスマホで簡単に連絡が取れる時代。
直接会わなくてもコミュニケーションが取れます。
やりとりが簡単な分、関係は薄くなりがち。
SNSだけの友達。
数年以上会っていない友人。
関係性はどうしても薄くなってしまいます。
関係性が薄いので、自分の居場所を見つけられない。
自分のアイデンティティがここにあると言えない状況なのです。
多くの人と関わりやすい分、深い関係を築けない点が影響しています。
アイデンティティが仕事だけになる4つのリスク
アイデンティティが仕事だけになるリスクには以下があります。
- キャリアで失敗したときに立ち直れない
- 人間関係がなく孤独になりやすい
- 燃え尽き症候群を起こしてしまう
- プライベートで何もすることがない
キャリアで失敗したときに立ち直れない
アイデンティティが仕事だけだとキャリアで失敗したときに問題です。
自分が揺らぎ、立ち直れなくなります。
例えば、仕事で失敗して左遷されてしまった。
仕事が取り柄だった自分には何もない。
このように考え、アイデンティティを喪失します。
他にも仕事を退職してしまったら。
病気で、仕事ができなくなったら。
仕事がなくなったときに、自分の存在価値もなくなってしまうのです。
人間関係がなく孤独になりやすい
孤独になりやすい点もデメリットといえます。
仕事以外に居場所がありません。
仕事がアイデンティティの場合、自分の居場所は職場です。
仕事関係以外のつながりがない人もいるでしょう。
ふと気づいたときに、相談できる人がいない。
プライベートで遊べる友人がいない。
仕事以外のつながりがないことに気づき、孤独を感じてしまいます。
燃え尽き症候群を起こしてしまう
燃え尽き症候群を起こしやすいデメリットもあります。
仕事で限界を迎えてしまうケースです。
仕事に熱中できているときは問題ありません。
自分のアイデンティティを仕事で確立できているからです。
しかし、その仕事で燃え尽きてしまったら。
例えば、重要なプロジェクトが完了した。
プロジェクトをやり切り、次にやることがない。
この先、自分はどうすべきかと苦しんでしまいます。
仕事以外のアイデンティティがあれば、別の居場所で過ごせるでしょう。
しかし、仕事しか居場所がないので、自分がどこに行くか悩んでしまうのです。
プライベートで何もすることがない
プライベートですることがないのもデメリットの1つです。
休みの日に、虚無を感じている人もいるでしょう。
例えば、休みの日は、家で寝るだけの人。
時間があってもやりたいことがありません。
暇があれば仕事のことばかり考える。
仕事がない状態は、自分が何もできない状態。
仕事しかアイデンティティがないと、プライベートが充実しないのです。
仕事以外にやることがないのは、熱中できるものがないから。
まずは自分が何をやりたいか探してみましょう。
簡単なのはワークシートを使って探すこと。
質問に答えるだけで、あなたが本当にやりたいことを見つけ出せます。
下記のページでプレゼントしているので、ぜひ受け取ってください。
アイデンティティが仕事だけの状態を抜け出す4つの方法
アイデンティティが仕事だけの状態を抜け出すには、以下の方法を試してみましょう。
- 自分のやりたいことに向き合う
- 新しいコミュニティに参加する
- 仕事以外に自分の価値を見出す
- 新しい自分を発見する
自分のやりたいことに向き合う
アイデンティティが仕事だけの場合、まずはやりたいことと向き合いましょう。
自分の本心を探ってください。
よくあるケースが、やりたいことが思いつかないこと。
休みの日なのに、何も行動できない人はこのパターンです。
まずは自分のやりたいことが何か考えてみましょう。
仕事以外に熱中できるものを探すのが大切です。
新しいコミュニティに参加する
新しいコミュニティーに参加するのもおすすめです。
自分の居場所を作ることができます。
アイデンティティは、所属する場所によっても出来上がるもの。
「〇〇の場所に所属している」というアイデンティティが発生します。
コミュニティに参加すれば、それも自分を表すものに。
趣味や習い事などコミュニティに参加してみましょう。
仕事以外に自分の価値を見出す
仕事以外に、自分の価値を見出すことも大切です。
自分の長所を探してみてください。
アイデンティティがないのは、自分には仕事しかないと思っているから。
他の事はできない自分だと勘違いしているのです。
しかし、アイデンティティは自分で作り出すもの。
- 自分は家族を大切にしている
- 自分は絵を描くことが好きだ
- 運動する事は、自分の日課だ。
このように、様々なアイデンティティを作り出せます。
仕事以外で、自分がどのような人間かを考えてみましょう。
日々の行動に自分で価値を見出すことが大切です。
新しい自分を発見する
新しい自分を発見するのもおすすめです。
未知の領域に挑戦してみましょう。
例えば、副業を始めてみる。
本業以外に、自分の価値を見出せる可能性があります。
あるいは、家庭菜園のように趣味を始めてみる。
仕事以外に自分の居場所が見つかるかもしれません。
アイデンティティ探しのため、新しいことを始めてみましょう。
自分のアイデンティティを作り出すことも1つの方法です。
仕事以外のアイデンティティを持つ4つのメリット
仕事以外のアイデンティティを持つと、以下のようなメリットがあります。
- メンタルが安定しやすい
- キャリアが変化しても対応できる
- 仕事以外でのつながりができる
- 成果や肩書きに依存しなくなる
仕事以外のアイデンティティを持つことで、メンタルが安定しやすくなります。
自己複雑性理論です。
自己複雑性理論とは、自分を認識する側面が多いほど、感情は安定しやすいということ。
自己評価の高さも維持される特徴があります。
例えば、自分の長所をいくつも回答できる人。
仕事で失敗しても、「ほかにもできることがあるし」と落ち込みません。
別の長所を評価することで、メンタルが安定します。
一方で、仕事しか長所がないと考えていたら。
仕事で失敗すると、自分をすべて否定してしまうことになります。
仕事以外のアイデンティティがあれば、メンタルが安定しやすいのです。
キャリアが変化しても対応できる
キャリアの変化に対応しやすい点もメリットです。
仕事が変化しても落ち込みづらくなります。
もし、アイデンティティが仕事しかない場合。
仕事でうまくいかない時点で落ち込んでしまうでしょう。
自己否定に走る可能性もあります。
一方で、アイデンティティが複数あれば。
仕事でうまくいかなくても、別の自分でフォローができます。
仕事がダメでも落ち込みすぎる事はないでしょう。
アイデンティティが複数あれば、1つが変化しても対応しやすいのがメリット。
キャリアの変化に対しても、前向きに対応できるのです。
仕事以外でのつながりができる
仕事以外のつながりができるメリットもあります。
孤独を解消できるでしょう。
例えば、フットサルのサークルに入っている人。
フットサルでの人間関係ができます。
フットサルというアイデンティティも確立できるでしょう。
アイデンティティを増やすことで、人間関係が増えることも。
仕事以外につながりを作ることができるのです。
成果や肩書きに依存しなくなる
成果や肩書に依存しにくいのもメリットです。
自分の中にアイデンティティを作り出せます。
例えば、仕事しかアイデンティティがない場合。
- 仕事で成果を出している自分
- 課長という肩書きを持つ自分
- 大企業で働いている自分
成果や肩書きに依存しやすくなります。
一方で、仕事以外にアイデンティティがあれば。
- 家族を大切にしている自分
- 趣味を楽しんでいる自分
- 目標に向かって全力の自分
成果や肩書きに依存しない人生を歩めます。
仕事だけの人生は、仕事がダメになると苦しくなるもの。
仕事以外にアイデンティティを持つことも大切なのです。
成果や肩書きにとらわれていると感じる方は、下記の動画もぜひご覧ください。
成果にとらわれ続ける理由がわかります。
アイデンティティが仕事だけの人からよくある質問
アイデンティティが仕事だけの人からよくある質問に回答します。
- 職業的アイデンティティとは何ですか?
- アイデンティティクライシスの症状は?
- アイデンティティとは性格のことですか?
- 職業的アイデンティティとは何ですか?
-
職業的アイデンティティとは、「職業に基づいた自己認識」のことです。
職業的アイデンティティの例- 私は医師だ。人を救うことが使命だ
- 営業職として、人の役に立てるのがやりがいだ
- エンジニアという肩書きが、自分の一部になっている
このように、仕事の内容や職業的役割が自己と結びついている状態。
しかし、この職業的アイデンティティが揺らぐこともあります。
キャリアに迷ったときや転職のタイミングは注意しましょう。
- アイデンティティクライシスの症状は?
-
アイデンティティクライシスとは、自分が何者なのかわからない心理状態のこと。
次のような症状が発生します。
アイデンティティクライシスの症状- 自分の価値がわからない
- 存在意義を見失う
- 将来に希望が持てない
- 生き方に自信が持てない
- 情緒不安定になり、自信喪失に陥る
- 周囲の期待に合わせようと無理をする
- SNSや他人と比べて苦しくなる
アイデンティティクライシスが起こるのは、変化が起きたとき。
たとえば、「仕事=自分」となっていた人が職を失う。
昇進・退職などの環境変化が起こる。
このような状況で、迷子に陥ってしまうのです。
- アイデンティティとは性格のことですか?
-
性格とアイデンティティは別物です。
性格は、先天的な行動傾向のこと。
例えば、真面目、社交的、おとなしいなどが性格です。
アイデンティティは、後天的にできたもの。
自分で意味づけしてきた、自分とは何かというものです。
まとめ:アイデンティティが仕事だけの状態を抜け出そう
アイデンティティが仕事だけの状態は、苦しくなることも。
仕事でうまくいかないとき、自分が崩れてしまいます。
アイデンティティが仕事だけの状態を抜け出すには、以下のことを実践してみましょう。
- 自分のやりたいことに向き合う
- 新しいコミュニティに参加する
- 仕事以外に自分の価値を見出す
- 新しい自分を発見する
大切なのは、複数のアイデンティティを持つこと。
仕事も含めて、自分の理想の人生を考えてみましょう。
アイデンティティに悩む時におすすめなのがキャリアコーチング。
プロの力を借りて、これからの人生を考えてみましょう。
コーチの力により、理想の人生を実現できた事例も。
インタビューの様子を動画にしたので、ぜひご覧ください。