調査の結果、日本人の16.8%しか年末年始の振り返りや誓いを活かせておらず、86%は日常生活に戻ったら思い出すこともなくなっていることが判明。行動を変える深い内省には3カ月程度かかることも示唆された
一年を振り返りながら来たる新年に向けてのあらたな誓いに思いを巡らせる12月。多かれ少なかれ、誰しも振り返りや反省はするものだと思いますが、個人の内省的な話でもありその実態はつかみにくいもの。
はたして年末年始の反省や誓いによって「実際にその後の行動や習慣を変えられる人」はどれくらい存在するのでしょうか?その謎を明らかにすべく「これまでの一年の振り返り」を振り返ってもらう調査を実施しました。
※本記事に含まれる調査結果は引用・転載可能です。ご掲載頂く際は、必ず『㈱ミズカラ調べ』 と明記の上、参照リンクの設定をお願いします。
年末年始の振り返りや誓いって、意味あるの?
調査の結果、日本人の中で振り返り上手さんは100人に3人しかいないことが判明。仕事では高速PDCAを回して成果を出しているあの人も、おそらく自分自身のPDCAは回っていません。「ある程度変わった」まで含めても16.8%しか、実りある振り返りができていないという実態が浮かび上がってきました。

\ 100人に3人の振り返り上手になるのは厳しいかも・・/
年始に誓った「何か」は、ほどなく「・・何だっけ?」に変わる
年末年始の振り返りや誓いが実際の行動にはほとんど結びついてない、という哀しき現実。そもそも、振り返ったことや誓った内容自体を忘れているのではないか・・?ということで、そちらも調査してみました。

結果は予想通り、せっかくの誓いを常に意識して行動していた人は4.8%、週に数回は思い出していた人を入れても14%しか日常的に意識していませんでした。その他の人は、日常モードが始まると同時に反省や誓いは忘却の彼方へ。三歩あるいたら忘れる・・などとネコのことを笑っている場合ではなさそうです。
正しく反省するには、年末年始だけでは短すぎる?
そもそも1週間程度の年末年始で、充分な反省や価値観の更新はできるのでしょうか?そこで参考までにキャリアの「壁」にぶつかった時に、それを打ち破る試行錯誤にどれくらいの時間が必要なのかも調査してみました。まず直近でキャリアの「壁」を打ち破った人は10人に3人程度存在することがわかりました。

キャリアの「壁」を超えた人の試行錯誤期間を見ると、短くて1カ月、長くて半年。概ね3カ月前後でブレイクスルーを起こしていることが分かりました。これを見ても1週間程度の年末年始期間だけで正しく反省し、軌道修正するのはそもそも難しい可能性があり、日常のルーティンの中に内省時間を確保するなどの工夫が必要になりそうです。
反省だけなら、誰でもできる。
「反省しっぱなし、誓いを立てっぱなしの私」はズボラなのか?普通なのか?そのあたりのモヤモヤを明らかにすべく、今回調査をしてみましたが、結果は概ね予想通り。しかし、みんなできていないからといって安心していては成長はありません。逆に捉えると「正しい振り返りと目標設定をして、それを実行」すれば100人に3人の人材になれるということ。ここに勝機を見い出し、内省習慣をアップデートさせたいもの。
ただ、せっかく新年に誓った「何か」もほどなく「・・何だっけ?」に変わってしまうように、アップデートした内省習慣自体も「・・何だっけ?」になる可能性もあります(むしろその可能性は高い)。今年こそ変わりたい!と本気で思うなら、ミズカラの提供するコーチングはその有効な選択肢のひとつです。
\ 誓った「何か」を「・・何だっけ?」にしない思考習慣 /
・【調査概要】
・調査名:「一年の振り返り」の振り返り調査
・調査対象:25~59歳男女・有職者 500名(全国)
・調査期間:2025年10月21日(火)
・調査方法:インターネット調査
※表/グラフ中の数字は小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります

