「年収は上がったのに幸福感を得られない…」
「周囲からは評価されるけど、虚しさを感じる…」
この記事では、年収上がったのに幸せじゃないと感じる理由と解決策について、解説しています。
「年収上がったのに幸せを感じない…」
「むしろ前より息苦しく感じる…」
この記事では、年収が上がったのに幸せじゃないと感じてしまう理由と抜け出すための5つの方法を、15,000人のキャリア相談を受けてきたキャリアコーチングのプロが解説します。
この記事を読めば、年収と幸福度の関係性が分かり、仕事とプライベートの両方が充実できる人生を送れるようになります。
年収は上がったのに幸せを感じられないのは、人生のGOALが定まっていないから。
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年収上がったのに幸せじゃないと感じる3つの理由
年収が上がったのに幸せじゃないと感じてしまう理由は、以下の3つです。
- お金で得られる喜びは一瞬だから
- 仕事の責任が重くなりストレスを感じるから
- 時間の自由がきかなくなるから
お金で得られる喜びは一瞬だから
年収が上がって経済的な豊かさを手に入れても、お金で得られる喜びには限界があります。
生活や娯楽に使えるお金が増えてもすぐに慣れてしまい、満足感が得られにくくなるためです。
たとえば、長年憧れていた高級時計を手に入れた瞬間は、達成感や特別感で一時的な高揚感を得られます。
しかし、手に入れた喜びは時間とともに薄れてしまい、また別の高級時計に目が行くように。
結果として、物質的な幸福は長続きしないため、持続的な幸福感にはつながりにくいのです。
内閣府による「満足度・生活の質に関する調査」(2024年8月)によると、生活満足度に最も影響を与える分野は1位から順に、以下の結果が出ています。
- 生活の楽しさ・面白さ
- 家計と資産
- 健康状態
(参照:内閣府 満足度・生活の質に関する調査)
上記の結果から、年収が上がるよりも、日々の楽しさや面白さの方が幸福感に影響を与えている可能性があります。
また、同調査では「家計と資産」を重視している方は全体の56.2%にのぼる一方で、高く評価している(満足している)方は30.6%にとどまるという結果も出ています。
多くの方がお金を重要だと考えながらも、高年収だけでは満足できていない状態がうかがえます。
仕事の責任が重くなりストレスを感じるから
年収が上がると、自然と仕事における責任も重くなります。
役職が上がったり、より難易度の高いプロジェクトを任されたりすることで、プレッシャーや精神的な負担が増大します。
結果として、心身の疲労が蓄積し、幸福度を下げてしまうのです。
実際に、管理職に昇進して部下のマネジメントや業績への責任が加わり、自分だけではコントロールできない領域が増えるにつれて心理的なストレスは増大します。
また、長時間労働が常態化し、プライベートな時間を確保できなくなるケースもあります。
年収が増えても、プライベートを楽しむ心や時間の余裕がなければ、幸せを実感するのは難しいのです。
仕事の責任やストレスに押しつぶされそうになってしまうのは、自分の強みを活かしきれていないからかもしれません。
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時間の自由がきかなくなるから
年収アップと引き換えに、時間の自由を失ってしまうのも幸せを感じにくくなる大きな要因です。
仕事の責任やレベルが上がると、以下の機会が増えていきます。
- 重要な会議
- 取引先との会食
- 残業や休日出勤
結果的にプライベートの時間にまで影響し、自分や家族のために使える時間がどんどん削られていきます。
お金はあっても、趣味や家族との時間を楽しむ余裕がなければ、心は満たされません。
どんなに収入が増えても、趣味に没頭したり、大切な人とゆっくり過ごしたりする時間がなければ、人生の豊かさは感じにくいものです。
お金は稼げても、失われた時間を取り戻すことはできないのです。
後悔しないためにも、人生において優先したいものは何なのか、時間を使う優先順位を明確にしておく必要があります。
年収上がったのに幸せじゃない状態から抜け出す5つの方法
年収が上がったのに幸せじゃない状態から抜け出すには、普段の視点を変えて意識的に行動を起こす必要があります。
今すぐできる5つの解決策を、以下で解説します。
- 具体的なGOALを設定する
- 「自分の幸せ軸」を持つ
- ほどよい幸せを大切にする
- 年収以外の部分に幸せを見出す
- 小さなことにも感謝の気持ちを持つ
具体的なGOALを設定する
年収を上げてどうしたいのか、何のためにお金を稼ぐのか、具体的な目標(GOAL)を設定しましょう。
ただ漫然と「お金が欲しい」と思っているだけでは、お金のためだけに働いているような感覚になり、いざ年収がアップしても虚しさを感じやすくなります。
年収が上がったら何をしたいか、前もってお金の使い道を明確にしておくのが大切です。
- 年に1回は家族で海外旅行に行く
- 専門スキルを学ぶため大学院に通う
- 専門分野の本を毎月5冊買って知識を深める
目標が具体的であればあるほど、仕事へのモチベーションも維持しやすくなります。
また、3年後や5年後までなど、やりたいことの期限を決めておくと、目標を達成させるのに効果的です。
いざ具体的なGOALを設定しようと思っても、難しい方もいるかもしれません。
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「自分の幸せ軸」を持つ
誰かと比較して自分の幸せを決めていると、永遠に本当の幸せは見つかりません。
現代ではSNSで他人の華やかな生活を見る機会が増えた影響で、より他人軸で自分の幸せを決めてしまいがちです。
- 限定物のブランド品をゲットしている
- 高級タワマンに住んでいる
- 外車を乗り回している
しかし、家や車、ブランド品といった他人軸による地位や名誉による満足感は長続きしません。
他人との比較ではなく「自分自身の幸せの基準」を明確にするのが大切です。
自分が何に喜びを感じるのか、自分自身と向き合って考えてみましょう。
- 週末は家族で趣味のキャンプに行く
- 趣味の野球を地域の子ども達に教える
- 家で静かに好きなクラシックを聴いている
自分の幸せ軸がはっきりしていれば、収入の増減に左右されず、常に満足感を持っていられます。
他人や世間の評価を気にせず、自分が本当に大切にしたいものを選択するのが、長期的な幸せにつながるのです。
ほどよい幸せを大切にする
大きな成功や高価なものだけを追い求めるのではなく、日常にある「ほどよい幸せ」に目を向ける習慣をつけましょう。
中国の古典「老子」には「足るを知る」という言葉があります。
今あるものに満足できる心こそが、本当の豊かさをもたらすという意味です。
年収が上がっても心が満たされないのは、常に「もっと、もっと」と上を求め続けているから。
仕事で成果を追うのも大切ですが、物質的な幸せを追い求めすぎると本当の意味での幸せは遠のき、虚しさだけが残ります。
終わりのない競争から一旦降りて、自分の周りにある「ほどよい幸せ」に目を向けてみましょう。
- 家族と穏やかに談笑して過ごす
- 仕事帰りにスタバでお気に入りのコーヒーを飲む
- 近所をウォーキングしながら季節の移ろいを感じる
特別なものではなく、日常にある喜びを大切に思う気持ちが「足るを知る」心です。
日々の何気ない幸せを大切にすれば、年収の額だけでは測れない、穏やかで持続的な幸福感へとつながっていきます。
年収以外の部分に幸せを見出す
人生を豊かにする要素は、年収だけではありません。
お金以外の部分に意識的に価値を見出せれば、人生の幸福度を大きく高められます。
- 健康
- 趣味
- 人間関係
- 社会貢献
気の合う友人との会話、趣味に没頭する時間、ボランティア活動への参加など、自分にとって心から楽しいと思えるものを見つけましょう。
内閣府の「満足度・生活の質に関する調査報告書」でも、生活満足度には所得や資産だけでなく、以下のさまざまな要素との関係が影響を与えていると示されています。
- 健康状態
- 生活の楽しさ・面白さ
- 交友関係やコミュニティとのつながり
年収という一つの側面にとらわれず、人生全体のバランスを整える視点を持つのが大切です。
小さなことにも感謝の気持ちを持つ
日々の生活の中で、小さなことに感謝する習慣を取り入れましょう。
感謝の気持ちはポジティブな感情を引き出し、ストレスを低減する働きがあります。
- 家族が淹れてくれたコーヒーがおいしかった
- 同僚が仕事を手伝ってくれた
- コンビニの店員が笑顔で接客してくれた
どんな些細なことでも構いません。
当たり前だと思っている日常に対して意識的に感謝すると、世界がより温かく豊かなものに見えてくるはずです。
年収上がったのに幸せじゃないときによくある質問
年収が上がったのに幸せじゃないときによくある質問を、以下にまとめました。
- 年収いくらあれば幸せになれる?
- 一番幸せになる年収はいくらですか?
- 年収いくらなら裕福ですか?
- 年収が上がったのに幸せを感じない理由は?
- 本当の幸せを得るにはどうしたらいい?
- 年収いくらあれば幸せになれる?
-
一概に「年収いくらで幸せになれる」という明確な答えはありません。
ミズカラくん
必要とする生活費や価値観は、人それぞれ異なるからです。
しかし、内閣府の「満足度・生活の質に関する調査」(2024年8月)を見ると、年収と生活満足度には一定の相関関係があるのがわかります。
上記調査では、生活の満足度について0点から10点で評価しており、世帯年収が高くなるにつれて生活満足度の平均値も上昇している傾向です。
しかし、生活満足度に最も影響を与える分野では、1位から順に以下の結果を示しています。
生活満足度に影響を与える分野- 生活の楽しさ・面白さ
- 家計と資産
- 健康状態
(参照:内閣府 満足度・生活の質に関する調査)
上記の結果から、年収という経済的な側面だけでなく、日々の充実感や心身の健康といったさまざまな要素が幸福感を作っているといえます。
- 一番幸せになる年収はいくらですか?
-
「一番幸せになる年収」という具体的な数字は存在しません。
しかし、内閣府による「満足度・生活の質に関する調査」(2024年8月)では、世帯年収が上がるにつれて生活満足度は上昇している傾向です。
ただし、収入が増えるほど幸福感が上がるとはいえ、ある程度で頭打ちのラインも存在します。
実際、年収が3,000万円〜5,000万円になると、満足度の伸びは頭打ちとなり、5,000万以上の高所得層では、逆に満足度が低下している傾向が示されています。
(参照:令和2年「満足度・生活の質に関する調査」に関する第4次報告書)
重要なのは、他人と比較するのではなく、自分自身が満足できる生活を送るために必要な収入を把握して、お金と健全な距離感で付き合うことです。
自分にとっての「最適な年収」を見つけるのが、幸せへの近道といえます。
- 年収いくらなら裕福ですか?
-
「裕福」の定義は主観によるので人によって異なりますが、一般的には所得階層の上位層を指します。
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」(令和4年)によると、所得金額の中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べたときの中央の値)は423万円、平均所得金額は545.7万円でした。
(参照:国民基礎生活調査の概況)
一般的に、世帯年収で1,000万円を超えると「高所得者層」と見なされることが多いですが、家族構成や生活スタイルによって実感は変わります。
単身世帯と子供が複数いる世帯では、同じ年収でも生活の余裕は大きく異なるため、一概に「いくらなら裕福」と断定するのは難しいのです。
物質的な裕福さを追求するのも大事ですが、家族や友人との交流、趣味の時間といった心理的な裕福さを充実させると、人生の幸福感を得られやすくなります。
- 年収が上がったのに幸せを感じない理由は?
-
年収が上がったのに幸せじゃないと感じてしまう理由として、以下があげられます。
年収が上がったのに幸せじゃない理由- お金で得られる喜びは一瞬だから
- 仕事の責任が重くなりストレスを感じるから
- 時間の自由がきかなくなるから
上記の原因が重なって、年収が増えたにも関わらず幸福感を得られない状況に陥ってしまうのです。
物質的な豊かさのみ追求していても得られる幸福感は一瞬で、いずれは虚しさを感じてしまいます。
収入だけではなく、心理的な豊かさを充実させる方が、長期的な幸福感につながります。
- 本当の幸せを得るにはどうしたらいい?
-
本当の幸せを得るためには、お金という尺度だけにとらわれない必要があります。
まずは、他人との比較をやめ「自分にとっての幸せとは何か」という、自分なりの幸せの基準を持ちましょう。
自分にとっての幸せの例- 毎日健康でご飯を美味しく食べられる
- 仕事で顧客から直接感謝の言葉をもらう
- 信頼できる仲間とお互いを高め合って仕事ができる
健康や人間関係、自己成長といった、お金では買えないものを大切に育んでいくのが重要です。
日々の小さなことに感謝の気持ちを持って、充実した気分で毎日を過ごせると、豊かな人生を送れます。
お金はあくまで幸せになるための一つのツールと考え、人生全体のバランスを整える視点を持てるようになれば、持続的な幸福感につながります。
まとめ:年収が上がったのに幸せじゃないのはなぜ?5つの解決策を解説
年収が上がって物質的には豊かになったと思っても、お金で得られる喜びは一時的で、本当の意味での幸せにはつながりません。
物質的な幸せだけを追い求めていると、仕事の責任の増大やプライベートに使える時間が減ってしまい、逆に幸福から遠ざかるという矛盾した現象が起ってしまうのです。
年収が上がったのに幸せじゃない状態から抜け出すための方法は、以下の5つです。
- 具体的なGOALを設定する
- 「自分の幸せ軸」を持つ
- ほどよい幸せを大切にする
- 年収以外の部分に幸せを見出す
- 小さなことに感謝の気持を持つ
コーチングとは
プロのコーチとの対話を通して、自分自身の無意識にある価値観や欲求を引き出して、仕事や人生の方向性を整理できるサービスのこと。
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