「キャリアアンカー診断ってどんなもの?無料で出来る?」
キャリアの方向性を明確にしたい方へ。
キャリアアンカー診断の質問シートと、活用方法を徹底解説!
「今のキャリアのままでいいのかな?」
「今の仕事って本当に自分に合ってるのかな?」
日々働いていると、自分のキャリアに疑問が湧くことがありますよね。
現代は、キャリアの選択肢が広い反面、迷いも生まれやすい。
そんな時におすすめなのが、キャリアアンカー診断です。
キャリアアンカーの診断で使われる40の質問を用意しました。

以下の2点について解説します。
- 質問の結果の活用方法
- 8つのタイプの解説
実際に質問に答えることで、自分のキャリアにおける価値観を明確にすることができます。
キャリアの方向性に悩んでいる方は、ぜひ参考にして下さい。

無料でキャリア相談できるサービスもあります!
無料で受けられるキャリアコーチング一覧は、以下の記事をご覧ください。

【無料】キャリアアンカー診断に使われる40の質問

【キャリアアンカーとは…】
エドガー・シャイン(Edgar Schein)が提唱した「キャリアアンカー(Career Anchor)」という概念。
個人がキャリアを選択する際に最も重要とする価値観や欲求・自己認識のことを指す。
仕事においてどんな価値観を重視するか
これを知るための質問を用意しました。

さっそく40の質問に応えてみましょう。
それぞれの質問に、以下の0~5の点数をつけてください。
0:全く違う
1:やや違う
2:どちらかと言えば違う
3:どちらかと言えばそうだ
4:ほとんどそうだ
5:全くそうだ
質問ブロック①
専門家としての存在感を持ち、周囲から常にアドバイスを求められるくらい得意であることを目指している。
他の人々のやる気を引き出し、チームをうまくマネジメントすることで大きな成果を上げたときにこそ、仕事への最も大きな充実感を感じる。
自分で事業を立ち上げ、それを軌道に乗せることが自分の夢である。
完全な自律と自由を得られたとき、「良いキャリアを歩めている」と実感できるの。
「家族に関する自分の望み」と「仕事で求められること」がうまく両立できるキャリアを目指すことが、自分にとっての成功である。
自分の職業人生で最も満足できるのは、将来の保障を感じられるときであり、経済面や雇用面での安定が重要である。
仕事がうまくいっていると実感するのは、「社会に対して真に貢献できている」と感じる瞬間である。
キャリアにおいて最も充実感を得られるのは、一見不可能に思える問題を解決したり、困難な状況を乗り越えたときである。
質問ブロック②
経営幹部になることよりも、自分の専門領域における部門長や技術的な管理職の役割を担う方が、私にとってはより魅力的だと感じている。
管理職の道を断たれるような配属を受け入れるくらいなら、自分のキャリアを守るためにその組織を去るほうが賢明だと考えている。
自分の事業を起こすためのアイデアを常に探している。
仕事で最も満足できるのは、自分のやり方やスケジュールに従って完全に自由に仕事ができることだ。
自分自身や家族に多大な干渉をされることなく、仕事に関わりたい。
意にそぐわない配置や雇用の安定が脅かされるような組織には、長く留まるつもりはない。
自分の才能を周囲の人々のために活かし、世の中をより良くできたときにこそ、キャリアにおける根本的な充実感を得ることができる。
困難で非常に難しい課題に直面し、それを克服できたときこそ、キャリアが順調であると実感できる。
質問ブロック③
キャリアを通じて専門的なスキルや職能の技術を深く磨くことができるなら、成功への道が開けると感じる。
経営幹部としての役割は、専門分野における部門長になることよりもはるかに魅力的であると感じている。
他人の経営する組織で高い地位に就くよりも、自分自身で事業を起こすことのほうが重要だと思う。
自分のやり方やスケジュールで自由に仕事ができるキャリアを築くことが、自分の夢である。
プライベートと仕事をうまく両立させることが、自分にとってはより重要である。
組織の中で、安定と保障が十分に実感できるときにこそ、仕事への充実感を最も感じる。
人類や社会に対して真の貢献ができるキャリアを築くことが、自分の夢である。
常に困難な問題に挑戦し続けられるキャリアこそが理想である。
質問ブロック④
自分の能力を常に高め、独自のスキルや才能を活かせるときにこそ、キャリアの充実感を実感できる。
自分が成功したと実感するのは、ゼネラル・マネージャーとして組織の中で高い地位を得たときであり、その瞬間にこそキャリアが順調に進んでいると感じる。
自分のアイデアと技能を活かして何かを創り上げたとき、「良いキャリアを歩めている」と思う。
将来の保障や安心より、規則に縛られずに自分のやりたいように仕事できる方が、より大切だと思う。
個人的関心や家族の問題が犠牲になるような仕事に就くくらいなら、その組織を去るほうがましだ。
将来が保障され、安心感を持って仕事に取り組めるキャリアを築くことが自分の夢である。
自分の能力を周囲の人々のために発揮できないような役割に就くくらいなら、その組織を離れるほうが望ましい。
解決が難しい問題に挑戦することは、管理職として高い地位を得ることよりも重要である。
質問ブロック⑤
専門領域から大きく外れた人事異動を受け入れるくらいなら、むしろその組織を離れるほうが良いと思う。
複雑な組織を率いて自ら意思決定を行い、多くのメンバーに影響を与える立場を目指している。
自分のアイデアや製品を通じて新たな価値を創出し、それを実現させた瞬間にこそ、真の成功を手にする感覚を得られる。
自律性や自由を損なうような仕事に就くくらいなら、その組織を離れるほうが望ましい。
管理職として高い地位を得ることよりも、仕事と生活のバランスをとることが自分にとってはより重要である。
自由や裁量よりも、将来の保障と安定が自分にとってはより重要である。
社会全体に対して真に貢献できていると感じられるとき、「良いキャリアを歩めている」と感じる。
自分の問題解決能力と競争力を最大限に発揮できる仕事の機会を求めている。
【技術・職能別コンピタンス(専門性)】
→「質問①・⑨・⑰・㉕・㉝」の5つの数字を合計する
【全般管理コンピタンス】
→「質問②・⑩・⑱・㉖・㉞」の5つの数字を合計する
【起業家的創造性】
→「質問③・⑪・⑲・㉗・㉟」の5つの数字を合計する
【自律と独立】
→「質問④・⑫・⑳・㉘・㊱」の5つの数字を合計する
【生活様式(ライフスタイル)】
→「質問⑤・⑬・㉑・㉙・㊲」の5つの数字を合計する
【保障・安定】
→「質問⑥・⑭・㉒・㉚・㊳」の5つの数字を合計する
【奉仕・社会貢献】
→「質問⑦・⑮・㉓・㉛・㊴」の5つの数字を合計する
【挑戦】
→「質問⑧・⑯・㉔・㉜・㊵」の5つの数字を合計する
最も数字の高いものが、あなたが一番優先したい価値観になります。

本格的な質問を知りたい方は、実際に書籍を買うのがおすすめです。
参考:キャリア・アンカ-: 自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival) | エドガー・H. シャイン, Schein,Edgar H., 寿宏, 金井,白桃書房,2003
厚生労働省のサイトでもキャリアアンカー診断が可能
厚生労働省のサイトでも、キャリアアンカーに近い診断を無料で受けることができます。

「価値観診断」がキャリアアンカー診断に該当します。
以下のように、答えやすい設計になっているのが良い点です。
- 全体的に質問がシンプル
- 質問数は25問
ただし、表示される結果は5つの項目に限られます。
そのため、正確性を重んじる場合は、40の質問に答えることをおすすめします。
自分がどのような仕事を望んでいるのかが、質問に答えることでわかります。
下記のページで無料プレゼントをしているので、ぜひ使ってみてください。
キャリアアンカーにおける8つのタイプの解説

キャリアアンカーは、大きく8つの価値観にタイプ分けされます。
以下の、それぞれのタイプについて解説します。
- 技術・職能別コンピタンス(専門性)
- 全般管理コンピタンス
- 起業家的創造性
- 自律と独立
- 生活様式(ライフスタイル)
- 保障・安定
- 奉仕・社会貢献
- 挑戦
技術・職能別コンピタンス(専門性)
技術や職能の専門性を重視するタイプです。(TFタイプ: Technical / Functional Competence)
この価値観を持つ人は、以下のような事に喜びを感じます。
- 特定のスキルや知識を深める
- 専門家としての道を追求する
技術・職能別コンピタンス(専門性)の強み
専門分野での高度なスキルと知識を持ち、専門家としての信用や評価を築ける。
特定分野での問題解決や効率的な作業に長けており、独自の技術を磨くことで差別化が図れる。
技術・職能別コンピタンス(専門性)の弱み
専門分野にこだわりすぎることで、キャリアの選択肢が狭まる可能性がある。
管理職や他の役割に対する興味や関心が低いため、昇進のチャンスを逃すこともある。
技術・職能別コンピタンス(専門性)の職業例
- エンジニア
- プログラマー
- デザイナー
- 医師
- 弁護士
- 会計士
- 研究者
全般管理コンピタンス
管理職やリーダーとしての役割に重点を置くタイプです。(GMタイプ: General Managerial Competence)
経営者やプロジェクトマネージャーなど、組織全体の成長を考える人に多い特徴です。
この価値観を持つ人は、以下のような事に喜びを感じます。
- 全体の戦略を考える
- チームや組織を効果的に運営する
- 責任ある立場で成功を収める
全般管理コンピタンスの強み
組織全体を俯瞰して見る能力があり、リーダーシップや意思決定力に優れている。
問題解決力やチームのモチベーション向上に寄与し、戦略的に組織を導くことが可能。
全般管理コンピタンスの弱み
具体的な専門スキルに欠ける場合があり、組織が変化すると対応に苦しむことも。
リーダーシップのプレッシャーや責任の重さがストレスになることも。
全般管理コンピタンスの職業例
- CEO
- マネージャー
- プロジェクトマネージャー
- 管理職
- 経営コンサルタント
起業家的創造性
自らのアイデアを形にし、新しいビジネスを生み出すことに魅力を感じるタイプです。(ECタイプ: Entrepreneurial Creativity)
起業家精神が強く、新しいことに挑戦し続けることが生きがいとなります。

以下のような、「革新を求める人」に多い価値観です。
- スタートアップ企業の創業者
- クリエイティブなプロジェクトのリーダー
起業家的創造性の強み
新しいビジネスやアイデアを形にする能力があり、創造性とリスクをとる精神を持っている。
変化に柔軟に対応できるため、スタートアップやクリエイティブな環境で成功しやすいです。
起業家的創造性の弱み
リスクを好むため、失敗の可能性が高くなる。
安定性を求める他者と価値観が合わずに、衝突が起こるケースも。
組織やプロジェクトの管理など、具体的なものに関心が薄く、計画性に欠けることも。
起業家的創造性の職業例
- 起業家
- スタートアップ企業の創業者
- クリエイティブディレクター
自律と独立
自由に働くことや、自分の裁量で物事を進めることに価値を見出すタイプです。(AUタイプ: Autonomy / Independence)
組織の束縛を嫌い、自分のペースややり方で仕事を進めることを好みます。
フリーランスやコンサルタント、研究職など、自分の裁量が大きい職種に向いています。
自律と独立の強み
独立性が高く、他者に依存しないため、柔軟な思考と問題解決能力を持つ。
自ら選んだプロジェクトに集中でき、主体的に創造性を発揮する。
自律と独立の弱み
孤立しやすく、他者との協力やチームで働かなければならない時に苦労する。
自由を重んじ責任を一身に背負うため、過度のプレッシャーに押しつぶされそうになることも。
自律と独立の職業例
- フリーランスライター
- コンサルタント
- アーティスト
- スモールビジネスプレイヤー
- プログラマー
生活様式(ライフスタイル)
仕事だけでなく、プライベートや家族との時間、趣味などのバランスを重視するタイプです。(LSタイプ: Lifestyle)
ワークライフバランスを大切にし、仕事が生活全体の一部として調和することを求めます。
以下のような制度を活用しながら、家族との時間や自分の時間を確保することを優先します。
- リモートワーク
- フレックスタイム制
生活様式(ライフスタイル)の強み
過度のストレスを避け、長期的に健康で充実した生活を送ることが可能。
家族や趣味を重視することで、全体的な生活満足度が高い。
生活様式(ライフスタイル)の弱み
野心や挑戦心が欠ける場合があり、長期的なキャリア成長に影響を与えることも。
自己の成長や成功よりも、安定を優先することでチャンスを逃すこともあります。
生活様式(ライフスタイル)の職業例
- 在宅勤務
- フリーランサー
- パートタイマー
保障・安定
安定した仕事と収入、そして長期的な雇用を重視するタイプです。(SEタイプ: Security / Stability)

将来の保障、安定的な生活による心理的な安心感を求めます。
この価値観を持つ人は、以下のような要素を重視します。
- リスクを避ける
- 安定した環境を求める
- 長期的に働ける環境を求める
時代の変化に左右されづらい、比較的安定性が高い職種が理想とされます。
保障・安定の強み
安定した環境で一貫して働くことができ、組織やチームにとって信頼できる存在。
リスクを避け、長期的な雇用を得るための堅実な判断ができる。
保障・安定の弱み
変化や挑戦を嫌い、成長の機会を逃すことがある。
時代の変化に柔軟に対応しづらいため、キャリアの柔軟性に欠ける場合も。
保障・安定の職業例
- 公務員
- 銀行員
- 会社員
- 保険会社の従業員
- インフラ系業界
奉仕・社会貢献
社会貢献や他者への奉仕を重要視するタイプです。(SVタイプ: Service / Dedication to a Course)
個人の利益よりも、社会全体やコミュニティにどれだけ貢献できるかを重要視します。

以下のようなことは、むしろ嫌悪することも。
- どれだけ偉いか
- どれだけ経済的に価値があるか
社会的に意味のある仕事にやりがいを感じることが特徴です。
奉仕・社会貢献の強み
社会貢献や他者への支援に情熱を持ち、道徳的で信頼感が大きい。
報酬の大小に関係なく、意義のある仕事に携わることで、自己充実感を得やすい。
奉仕・社会貢献の弱み
個人的な満足感を優先しすぎて、経済的な安定や自己のキャリア成長を後回しにしてしまう。
奉仕の精神が強すぎると、自己犠牲で疲弊してしまう。
奉仕・社会貢献の職業例
- 看護師
- 福祉職
- NPO/NGOスタッフ
- ソーシャルワーカー
- カウンセラー
挑戦
困難な課題や問題解決に挑むことに、喜びを感じるタイプです。(CHタイプ: Pure Challenge)
常に新たなチャレンジを求め、問題解決能力を発揮する場を探します。
この価値観を持つ人は、「挑戦を通じて成長し、また挑戦する」というサイクルが生きがいです。
挑戦の強み
困難な状況や問題に直面しても諦めない粘り強さ。
競争力が強く、常に新たな目標に向かって自己成長を続ける意欲。
挑戦の弱み
安定や長期的な計画を軽視し、不安に感じてしまう。
他者との協力や共感を欠き、人間関係でトラブルを抱えることも。
挑戦の職業例
- 営業(歩合制)
- アスリート
- 探検家
- 投資家
- 起業家
自分の強みを見つけることで、どのような場所で活躍できるかがわかります。
下記のページでワークシートをプレゼントしているので、ぜひ使ってみてください。
キャリアアンカー診断の具体的な活用法をわかりやすく解説

自分の価値観の奥にある「コア」を見つけ、その力を引き出す生き方をすること。

これが、キャリアアンカー診断をより上手に活用する方法です。
コアを満たすような行動を続ければ、仕事だけでなく、人生全体の満足度も高まります。
8つのタイプ、それぞれのオススメの生き方を解説していきます。
あくまで参考であり個人差はありますが、大まかなガイドラインのように使うと良いでしょう。
「技術・職能別コンピタンス(専門性)」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- 他者との差別化・特別感
→「自分だけがこの分野で突出している」という感覚が、アイデンティティ形成に繋がっている。
- コントロール感
→「自分の世界をコントロールできる」「出来ることが増えるのが快感」という感覚。
- 自己効力感と自己実現
→自分の力で問題を解決できる感覚、目に見える成果を生み出す達成感
- 社会的承認
→専門家としての立場を得ることは、他者からの認知や評価に繋がりやすく、社会的承認欲求を満たせる
これらの欲求が、技術を磨き続ける意志やモチベーションに関わっていると考えられます。
おすすめの生き方
まず最初のフェーズは、徹底的に「自分個人の成長」にフォーカスすること。

これによって、以下の3つを満たします。
- 差別化・特別感
- コントロール感
- 自己効力感と自己実現
「磨くこと」「突き詰めること」自体に快感を覚えるため、自動的に努力可能。
ある程度磨けたら、それを外側に向けましょう。

つまり「他者貢献に積極的に使う」ということ。
「承認される喜び+貢献による自己重要感」
これにより、さらに自分のやっていることに意義を見出せます。
より「もっと技術を磨きたい」という、ポジティブなループに入ることが可能です。
また、成果は出来る限り可視化させておきましょう。(わかりやすいポートフォリオ等)

なぜなら、他者が見た時に評価をしやすいからです。
わかりやすい成果物は評価されやすく、承認を生みやすい。
「全般管理コンピタンス」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- 影響力の欲求
→自分の発言・立ち振る舞いで人や状況が動かせる快感。
- 承認と評価の欲求
→「成功した」「信頼されている」といった評価は、努力が認められた結果として満足感を生み出す。
- 権力と地位の欲求
→自分の意見や決定が周囲に影響を与えられることの優越感や特別感
- 責任感の欲求
→「責任を果たせる人間だ」という感覚によって、自己重要感の満たせる
- 全能感
→自分の行動や決定で人が動くことで、自己重要感が満たせる
社会に大きなインパクトを与えられる実感によって得られる使命感
これらが、高い地位や責任ある役割にやりがいを感じる価値観を形成する要素と考えられます。
おすすめの生き方
まずは、とにかく出世を優先しましょう。
なぜなら、シンプルに組織の上層に行かなければ、管理する立場にはなれないからです。
必要な実績・成果を出し、管理する側に回ることを最優先事項に置くことが重要。

取れる経験・資格は、積極的に取っていきましょう。
プライベートでも「小さなリーダーシップ」を発揮すると、より満足度が高まります。
- イベント
- 旅行
- 友人との遊び
小さくとも組織を管理し、指示を出し、全体をコントロールすると喜びを感じられるでしょう。
注意すべきは「目先の報酬」に惑わされないこと。
この価値観を持つ人は、あくまで「組織を管理すること」が報酬です。

この点はブレないようにしましょう。
もちろん「年収」「人脈」といったものは、あるに越したことはありません。
しかし、それ自体が目的ではないということを覚えておきましょう。
「起業家的創造性」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- 創造性の発揮欲求
→自分の独自性や創造性を発揮し、自己実現感を実感できる
- リスクテイクと冒険心
→リスクを受け入れることで得られるスリルや、挑んでいる自分への充実感
- 経済的自由と成功の欲求
→経済的な自由や成功を追求する
- 自己決定と自由の欲求
→自分のビジョンや価値観に基づいて自由に決断できる環境を求める
おすすめの生き方
とにかく片っ端から始めて、片っ端から試すこと。

このスタンスが大切です。
持ち前の「リスクテイク力」で、とにかく色々試してみる事が重要。
片っ端から試すことで、何かしらヒットするものが生まれます。
それをスケールさせ、手離れできる状態を構築し、余力でまた新たな創造を始めるのです。
基本、一か所にとどまって、同じことを繰り返す事には向かない。

ただし、経済的な成功や自由を得るためには、一定の継続的な努力が必要です。
そこで鍵となるのは「自分ひとりで全部やらなければならない」という状況を、いかに早く抜け出すか。
創造性を確保するために、なるべく「暇である」状態の確保を優先させることが重要です。
「自律と独立」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- コントロール欲
→自己の人生を自分でコントロールしたいという願望
- 自己表現の欲求
→他者の意見や期待に縛られずに、自分らしさを貫きたい
- マイペース
→急かされたり強制されることを嫌う
- 身軽でいたい
→責任からの逃避、他者からの逃避。
これらが、自由な生き方を追求する価値観を形成する要素と考えられます。
おすすめの生き方
現代は、「自由さ」がかなり許容される時代です。

その時代の恩恵を、大手を振ってたっぷりと享受しましょう。
- リモートワーク
- フリーランス
- アドレスホッパー
様々な選択肢から選べる、素晴らしい時代を生きています。
自由さは、時に「ワガママ」と捉えられがち。

ですが、そんな他者の尺度に従う必要はありません。
人間が「自由」を求めるのは自然なこと。
自由さを貫くために、きちんと毎日毎日「自分の価値観」を目で再認識しましょう。
なぜなら、簡単に他者から価値基準を押し付けられてしまい、「自由さ」を見失ってしまうから。
自由を求める人が、価値観を無視して無理に多くの責任を背負おうとしても動けません。

なぜなら、シンプルにそんなものを求めていないから。
とはいえ、どうしても「自由」には「責任」がつきもの。
だとすると、「線引き」が重要になってきます。
どれくらいの不自由さに譲歩し、どれくらいの責任を許容するか。
自分なりに明確な基準を持っておくことが、キャパシティを越えないための重要なポイント。
以下の線引きが、一番わかりやすいでしょう。
生きるためのミニマルコストを計算し、その分を稼ぐだけの不自由さは妥協する。
いずれにせよ、背負う責任を必要以上に増やさないことを優先順位のトップに置きましょう。
「生活様式(ライフスタイル)」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- 愛情と平穏
→身近な人との関係が安定し、愛情に包まれた生活を望む。
- 全てバランスさせたい
→仕事とプライベートのバランスを取りたい。
- 自分のペース
→急かされず、マイペースで生活したい。
- 安定と安心感
→生活の安定性を外的要因で揺るがしたくない
これらが、ワークライフバランスを重視する価値観を形成していると考えられます。
おすすめの生き方
まずは自分が「何をどれくらい譲れないのか」を明確にし、それに従って生きることが重要。
自分の基準をしっかりと持ち、それをブレずに守ることです。
- 仕事の拘束時間
- 人間関係の距離感
- 必要な収入
- 住む場所
- 休日のルーティーン
あなたが「これだけは絶対に守りたい」と思うものを全てリスト化しましょう。

「バランスホイール」のフレームワークを使うのがオススメ。

それぞれの領域で、守りたい範囲を具体的に言語化することが重要です。
ぼんやりとした基準は、いつの間にか自分を疲弊させ、ストレスにさらす原因になります。
最も注意すべきは「家族のために一生懸命働く」という価値観に浸食されてしまうこと。
家族のために働こうとすればするほど、かえって家族との時間が犠牲になります。
家族が寂しがり衝突が起こる、という本末転倒な状態に。

よくあるパターンです。
また、自分の時間も無くなってしまうため「なんでこんな一生懸命働いてるんだろう…」という疑問が湧いてくることも。
最悪の場合、燃え尽き症候群になりかねません。
幸福度を維持するための「ブレない価値観作り」。
理想は、メモ等に書き出して毎日基準を見直すことをおすすめします。
「保障・安定」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- 予測可能性
→将来が不確実でない状態に恐怖し、リスクを避けたい。
- 安心感
→一定の場所や職業に留まり続けることで得られる精神的な安定感。
- 恐怖の回避
→環境が急激に変化することに対する抵抗や恐れ
これらが、安定した仕事や生活環境を選ぶ動機に繋がっていると考えられます。
おすすめの生き方
まずは、「経済的安定」を最優先に考えることが大切です。
不安定を選択しても、ストレスによってどんどん幸福度が下がってしまいます。

リスクを取らず、堅実に進めるのがポイント。
できるだけ安定した職業に就くこと、そして日常の生活リズムを崩さないように心がけましょう。
チャレンジをするにしても、「基盤を手放さない範囲で」という条件をつけるのも良いでしょう。
また、長期的な視点で自分の将来設計を立て、計画に基づいて行動することが重要です。
この計画は、「その通りに行かせること」が目的ではありません。
あくまで、「予測と準備をしている」という事実による安心感を得ることが目的です。

急激な環境の変化は避け、着実に進んでいきましょう。
職業や生活がある程度安定してきたら、次に「予測可能な生活リズム」を大切にしましょう。
毎日同じ生活リズムを保つことで、メンタルの安定感が増す。
「奉仕・社会貢献」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- 他者への貢献欲
→他者のために尽くすことで、「優しさを持てる自己像」を感じられることが好き。
- 感謝や評価を受けたい
→他者に与える影響や助けに対する感謝や承認を求める
- 共感と支援
→他者の痛みや困難を理解し、手助けしたいという願望
これらが、他者への奉仕活動や社会貢献に対する意欲を生み出しています。
おすすめの生き方
まず、自分がどのような形で他者に貢献できるかを明確にしましょう。
自分の得意なことや好きなことを通じて、人を助ける方法を見つけることが重要。
自分の得意なことや好きなことであれば、自己犠牲の度合いを下げることができます。
成長も「誰かの役に立つため」という前提で行うと、モチベーションがキープしやすいです。
ボランティア活動に積極的に参加し、他者の役に立つことで充実感を得るのも良いでしょう。
「自分の楽しめる活動が、同時に他者の貢献にもなる」という状態が理想。
また、他者からの感謝や評価を、直接面と向かって受け取れる活動であることも重要。
感謝をダイレクトに感じられれば、より強くやりがいを感じることができます。

結果として、他者貢献に対する意欲がより強くなります。
ただし油断すると尽くしすぎてしまい、自己犠牲に陥ってしまいます。
自分を置いてけぼりにしないことにも、注意を払いましょう。
「挑戦」の方にオススメの生き方
この価値観を持つ人には、以下のような「コア」が隠されている場合があります。
- スリルと達成感
→新しいことや難しい課題に取り組むことで感じる充実感
- 自分の人生を自分でコントロールしてる感
→自分で道を切り開いている”主人公感”が欲しい
- 競争し打ち勝つことへの欲求
→自分には力がある、ということを自分にも他人にも証明したい
これらが、挑戦的な仕事や活動を選ぶ原動力となります。
おすすめの生き方
挑戦できる環境を意識的に作りましょう。

仕事でも趣味でも、どの領域でも構いません。
新しいことに飛び込み、未知の領域に挑むことが重要です。
その中で、「仮想敵」を据えるのも良いでしょう。
「同世代の年収の倍は稼いでやる」
ポイントは、ワクワクも感じつつも、しっかりとリスクを感じられる挑戦。

「やりたい」と心が求めている でも「実現は難しそう」
この絶妙なバランスが、最もパフォーマンス高く能力を発揮できます。

「リスクに快感を感じる」は才能。
この才能を最大限生かし、様々な挑戦を試みることで成長を図りましょう。
自分の方向性がわかれば、具体的なアクションを決めるのも大事。
キャリアについて考える場合は、キャリアのプロと一緒に考えると良いでしょう。
キャリアカウンセリングを受けたいと感じた方は、下記の記事をぜひご覧ください。

キャリアアンカー診断を120%活かすコツ

キャリアアンカー診断を”受けただけ”では、人生が良くなることはありません。

診断結果を知ることは、単なるスタート地点です。
以下の2つの行動で、理想のキャリアを現実にしていきましょう。
- ワークシートを併用する
- 具体的なアクションに落とし込む
ワークシートを併用する
キャリアアンカーの診断は、あくまで大まかなキャリアの方向性を指し示すもの。

具体性が低いことが欠点。
キャリアのプロが用意するワークシートを使って、具体性を高めることが重要。
- 具体的にやりたいことは何なのか
- 具体的にどんな仕事を選択するのか
- 必要なスキルは何なのか
- 活かせる「自分の強み」は何なのか
「価値観」という抽象度の高いものを、具体的なレベルに落とし込みましょう。

「結局、何をしたらいいのかわからない…」
という状況に陥ることを防げます。
自分が本当は何をしたいのかを知り、自分らしく生きるためには、まずGOAL設定をすることが大切です。
たった30秒で無料で受け取れるので、ぜひ試してみてください!
具体的なアクションに落とし込む
診断結果を基に行動するためには、具体的なアクションプランを策定することが不可欠です。
具体的なアクションが決まって、初めて行動に移すことができる。
- どの仕事・副業を始めるか定める
- 実際に副業を始める
- 実際に自分の名前だけで仕事を取る
- 最低限必要な生活費を計算する
- より安定感のある業界を調べる
- 必要であれば転職の準備を始める
- 投資を始める
- 支出の見直し
ポイントは、「準備をしないこと」です。

例えば「副業」。
準備ではなく、最低限必要な情報を入れたら、すぐに行動に移しましょう。
- 本当に向いてるかどうか
- 楽しいかどうか
- 続けられるかどうか
- どんなスキルが必要か
このようなことは、実際に始めるからこそ感覚的にわかってくることです。
もちろん必要な情報は集めるべきですが、どれだけ準備をしても結果を予測することは不可能です。

とはいえ、いざ行動しようと思っても怖いですよね。
そんな時は、この言葉を思い出して下さい。

全ては「実験」「お試し」。失敗ではなく、ただの学習。
キャリアアンカー診断を受けたい人によくある質問

キャリアアンカー診断を受けたい人からよくある質問に回答します。
- キャリアアンカーの3要素は?
- キャリアアンカー診断の結果は変わることがありますか?
- 診断結果と現在のキャリアが合わない場合、どうすれば良いですか?
キャリアアンカーの3要素は?
一般的に言われるキャリアアンカーの3要素は、以下の3つです。
- コンピタンス(スキルへの自信)
- 動機(やりたいこと)
- 価値観(何を大事にするか)
ミズカラでは、以下の3要素をキャリアの軸に置いています。
キャリアアンカー診断の結果は変わることがありますか?
結果が変わることはあります。

変わるのは至って自然なことです。
そもそも価値観は「あるか、ないか」ではなく、全ての要素がある程度内在しています。
どの要素が強くなるかは、あなたの経験や成長に応じて変化する。
重要なのは、結果を固定的に捉えず、柔軟な姿勢で自分のキャリアを見つめ続けることです。
診断結果と現在のキャリアが合わない場合、どうすれば良いですか?
短期的な困難を受け入れてでもキャリアチェンジすることを推奨します。

長期的なキャリアの充実のためです。
今の小さな苦しみを避け続けると、将来大きな後悔に繋がる可能性を増やしてしまう。
人生の後半でキャリアの選択を後悔しても、取り返すのは難しい場合が多いです。
未来を見据え、今の決断が長期的な幸せに繋がるか否かを考えることが大切です。
まとめ:無料でできるキャリアアンカー診断!8つの価値観を解説!

無料で出来るキャリアアンカー診断40の質問を紹介しました。
キャリアアンカー診断を受けて、あなたにとっての正しい人生の方向に進みましょう。

ぜひ、その価値観を行動レベルに落とし込んでください。
価値観に沿った行動は、長期的な幸福をもたらす。
とはいえ、価値観に沿った行動をすることは、なかなか難しいことです。

勇気もいりますよね。
そんな時は、キャリアのプロの力を借りましょう。
プロのコーチが強い味方となってくれるからこそ、あなたは自信をもって行動できます。
コーチングを体験してキャリアを明確にできた方の体験談をご紹介します。