「物価が上がっていくばかりで、将来のお金が不安…」
「ライフプランってどうやって立てるの?」
この記事では、失敗しないライフプランの立て方について解説しています。
「給料は上がらないのに物価だけは上がっていく…」
「ちゃんとしたライフプランを立てないと…」
「でも、ライフプランってどうやって立てればいいの?」
この記事では、失敗しないライフプランの立て方について解説します。
この記事を読むと、漠然とした将来のお金の不安から開放されて、安心して家族と笑顔で過ごせる未来の基盤を作れるようになります。
人生の理想像が具体的に思い浮かばないのは、理想としているGOAL設定があいまいだから。
「GOAL設定のワークシート」を使えば、自分が本当に望んでいる人生のGOALを言語化できます。
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失敗しないライフプランの立て方5ステップ
失敗しないライフプランを立てるための5つのステップを、以下で解説します。
- 理想の人生像を描く
- 将来のイベントを書き出す
- ライフイベント表を作る
- キャッシュフロー表を作る
- ライフプランを実行しつつ改善していく
1.理想の人生像を思い描く
ライフプランニングの第一歩は、お金の計算ではなく「理想の人生像」を自由に描くことです。
ライフプランニングで具体的な数字を考える前に「どんな人生を送りたいか」という理想像を思い描きましょう。
理想の人生像が具体的であれば、ライフプランを作成しやすくなり、計画を立てて実行するモチベーションにもつながります。
どんな人生を送りたいか、何を大切にしたいかを明確にしましょう。
- 月1回は家族旅行に行って楽しい思い出を作りたい
- 50歳でセミリタイアして海外を旅したい
上記のように、頭の中にある願望をノートに書き出していくと、自分の価値観を整理できます。
人生において絶対に実現させたいという願望が強いほど、ライフプランの達成率も上がるのです。
人生の理想像が具体的に思い浮かばないのは、理想としているGOAL設定があいまいだから。
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2.将来のイベントを書き出す
次に、理想の人生像と関連づけて、将来起こりうるライフイベントを具体的に書き出しましょう。
想定できるライフイベントを書き出しておけば、いつ、どのようなタイミングで大きなお金が必要になるかを事前に把握できます。
思いつくままにライフイベントをリストアップしてみましょう。
- 結婚
- 出産
- 住宅購入
- 車の買い替え
上記以外にも、子どもの進学(小学校〜大学)、転職、独立、親の介護など、さまざまなライフイベントがあげられます。
それぞれの費用まで細かく考える必要はありませんが、まずはイベントを時系列で並べてみるのが大切です。
3.ライフイベント表を作る
書き出したイベントを時系列に整理して「ライフイベント表」を作成しましょう。
家族の年齢と将来のイベント、必要になる費用を一覧にしておけば、人生全体の資金計画が見えやすくなります。
表には、西暦、本人や家族の年齢、ライフイベントの内容、必要な費用の目安などを記載しましょう。
西暦 | 家族の年齢 | ライフイベント | (目安) | 必要な費用||
自分 | 配偶者 | 子 | |||
2025 | 34 | 31 | 0 | 第一子出産 | 50万円 |
2026 | 35 | 32 | 1 | ||
2027 | 36 | 33 | 2 | 住宅購入(頭金) | 500万円 |
2028 | 37 | 34 | 3 | 第一子幼稚園入園 | 入園費5万円 |
上表のようにまとめておくと、どの年にどのくらいの費用が必要なのかが一目で分かり、人生設計においての重要な「設計図」になります。
ライフイベント表を作る際は、理想とするGOALを設定しておくことが重要です。
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4.キャッシュフロー表を作る
作成したライフイベント表をもとに、将来の家計の収支を予測する「キャッシュフロー表」を作ります。
ライフイベント表だけでは「イベントのある年に必要分の支出ができるか」がわかりません。
キャッシュフロー表では、収入の増減や税金・保険料・年金などを記入します。
キャッシュフロー表をつくっておけば、将来資金が不足しないか、貯蓄が順調に増えていくかを確認できるようになるのです。
金融庁のサイトで公開されている「ライフプランシミュレーター」などのツールを使えば、簡単に将来のお金の流れをシミュレーションできます。
5.ライフプランを実行しつつ改善していく
ライフプランは一度立てて終わるものではなく、定期的に見直していく必要があります。
人生には転職や出産、社会情勢の変化といった予測できない出来事が起こり得るからです。
必要に応じて、支出を減らす工夫をしたり保険を見直したりといった修正が必要です。
最低でも年に1回、家族の誕生日や年度末など、タイミングを決めてライフプランを見直しておきましょう。
収入の変動や新たな目標ができた際に、プランを柔軟にアップデートしていく姿勢が重要です。
ライフプランの立て方のモデルケース
ライフプランは家庭の状況によって大きく変わります。
代表的な3つのモデルケースについて解説します。
- 結婚・出産のモデルケース
- 住宅購入のモデルケース
- 老後資金のモデルケース
結婚・出産のモデルケース
結婚や出産は、人生の大きな喜びであると同時に、まとまった費用がかかるイベントです。
結婚式や新婚旅行などにかかる費用の平均は、約350万円〜400万円が一つの目安です。
ご祝儀などを差し引いた自己負担額も考慮して準備する必要があります。
また、厚生労働省の「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)」によると、出産費用の全国平均は約45万円。
出産費用に関しては公的医療保険から「出産育児一時金」として50万円が支給されます。(2025年9月現在)
出産自体で大きな自己負担が発生するケースは少なくなっていますが、子どもが成長するにつれて、教育費が大きな支出となります。
日本政策金融公庫の教育資金のシミュレーションによると、子どもの大学卒業までにかかる教育費は、以下のとおりです。
- 幼稚園から大学まで全て公立の場合…約822.5万円
- 幼稚園から大学まで全て私立の場合…約2,307.5万円
参照:日本政策金融公庫
出産後の育児費用や教育費用を長期的に見積もっておくのが重要です。
住宅購入のモデルケース
マイホームの購入は、人生における大きな買い物の一つです。
住宅ローンを組むのが一般的ですが、借入額だけでなく、頭金や諸費用、購入後の維持費なども考慮する必要があります。
住宅の種類別の所要資金の目安は、以下のとおりです。
- マンション…4,521万円
- 土地付注文住宅…4,257万円
- 建売住宅…3,494万円
- 注文住宅…3,454万円
- 中古マンション…3,110万円
- 中古戸建…2,574万円
(引用:三菱UFJ銀行)
一般的に、物件価格の1〜2割程度の頭金と、税金や手数料といった諸経費が初期費用として必要になります。
毎月のローン返済額とあわせて、無理のない購入計画を立てましょう。
老後資金のモデルケース
「老後2,000万円問題」が話題になりましたが、公的年金だけでは生活費が不足する可能性があるため、早めに老後資金を準備しておくのが重要です。
総務省の統計データによると、高齢無職世帯の月の支出は約23.8万円。
厚生労働省の「厚生年金・国民年金事業の概況」によると、年金受給額は以下のとおりです。
- 厚生年金(国民年金含む)…月14.6万円
- 国民年金(基礎年金のみ)…月5.7万円
参照:厚生労働省「厚生年金・国民年金事業の概況」
月の支出に対する不足額に加えて、医療費や介護費用も考慮しておく必要があります。
少子高齢化による年金の受給年齢の引き上げや減額、インフレのリスクも考えておかなければいけません。
iDeCoや積立NISAなどを活用して、若いうちからコツコツと資産形成を始めておけば、将来への安心につながります。
ライフプランの立て方で気をつけるべき3つのこと
ライフプランの立て方で気をつけるべきことは、以下の3つです。
- 楽観的な見通しを立てない
- ライフプランは定期的に見直す
- 家族やパートナーと共有する
楽観的な見通しを立てない
ライフプランを立てる際、つい「このまま順調に収入が上がる」など、楽観的な見通しを立ててしまいがちです。
しかし、病気やケガ、リストラなど、予期せぬ出来事は誰にでも起こりえます。
収入は「昇給はゼロ」や「現状維持」を基本とし、支出は少し厳しめに考えるのが堅実なプラン作りのコツです。
- 収入にボーナスを含まない
- 教育費は想定の上限値で設定(全て私立進学など)
- 住宅ローンは返済額を年収の20%以内に抑える
上記例のように、厳しめのパターンをシミュレーションしておくと、堅実で余裕を持ったライフプラン作成につながります。
ライフプランは定期的に見直す
ライフプランは一度立てたら終わりではありません。
ライフステージの変化や社会情勢によって、最適な計画は常に変わっていくからです。
たとえば、出産や転職、リストラなど、当初の計画にはなかった変化が起きたら、当初立てたライフプランが機能しなくなってしまいます。
ライフステージの変化や年末年始など、最低でも年に1度はライフプランの見直しを行いましょう。
計画と現状のズレを確認して、必要に応じてプランを修正していけば、堅実なプランを維持できます。
家族やパートナーと共有する
完成したライフプランは、必ず家族やパートナーと共有しておきましょう。
家族は、同じ目標に向かって協力し合う「チーム」です。
一人だけで計画を進めても、協力が得られなければ実現は難しくなってしまいます。
作成したライフイベント表やキャッシュフロー表を見せながら「将来どんな暮らしがしたいか」を話し合っておくのが大切です。
お互いの価値観を再確認し、同じ目標に向かって歩む意識を持てれば、プランの成功確率は格段に高まります。
ライフプランの立て方でよくある質問
ライフプランの立て方でよくある質問を、以下にまとめました。
- ライフプランには何を書くべきですか?
- ライフプランの構成は?
- ライフプランの3大テーマは?
- ライフプランを立てるときの注意点は?
- 独身でもライフプランは必要ですか?
- ライフプランには何を書くべきですか?
-
ライフプランに決まった形式はありませんが、主に「将来のイベント」と「お金の流れ」を書くのが基本です。
具体的には、理想の人生像を基にした「ライフイベント表」と、将来の家計収支をシミュレーションする「キャッシュフロー表」の作成が中心となります。
まずは自分の年齢や家族構成、将来の夢などを時系列で書き出してみましょう。
さらに、収入・支出・貯蓄といったお金の情報を加えていけば、自分だけのライフプランが完成します。
- ライフプランの構成は?
-
ライフプランは、主に以下4つの要素で構成されます。
ライフプランの構成- 目標設定…理想の人生像を描く
- 現状把握…将来のイベント、現在の家計状況を書き出す
- 未来予測…ライフイベント表、キャッシュフロー表を作る
- 計画修正…プランを実行しつつ、改善していく
上記の構成を意識すれば、スムーズかつ堅実なライフプランを作れるようになります。
- ライフプランの3大テーマは?
-
ライフプランの3大テーマは、以下のとおりです。
ライフプランの3大テーマ- 教育資金…子どもの進学にかかる費用
- 住宅資金…マイホーム購入や賃貸にかかる費用
- 老後資金…退職後の生活費用
上記3つは、とくに金額が大きく準備に長い時間がかかるため、ライフプランにおいて中心的な課題となります。
- ライフプランを立てるときの注意点は?
-
ライフプランを立てるときの注意点は、以下の3つです。
ライフプランを立てるときの注意点- 楽観的な見通しを立てない
- 定期的に見直しをする
- 家族やパートナーと共有する
楽観的な見通しでライフプランを立てると、少しのズレで破綻するおそれがあります。
病気やケガによる収入減少や、社会保障の変化も踏まえた堅実なプランを立てて、年に一度は見直しましょう。
家族やパートナーと協力し合えば、よりプランの達成率や充実感も上がります。
- 独身でもライフプランは必要ですか?
-
独身の方にこそライフプランは重要です。
独身の場合、将来の収入や貯蓄、老後資金など、すべて自分で計画する必要があります。
結婚や出産の予定がない場合でも、キャリアプランや住宅の購入、病気やケガへの備え、老後資金の準備など、考えるべきテーマは数多くあります。
自分の理想の生き方を実現し、将来のリスクに備えるために、独身であっても積極的にライフプランを立てておきましょう。
まとめ:ライフプランの立て方はどうやるの?失敗しない5ステップを解説
ライフプランニングは、漠然とした将来への不安を解消し、具体的な行動にうつすための第一歩です。
お金は、理想の人生を実現するためのツールにすぎません。
まずは「どんな人生を送りたいか」という理想像を明確にし、以下の5つのステップでライフプランを立ててみましょう。
- 理想の人生像を思い描く
- 将来のイベントを書き出す
- ライフイベント表を作る
- キャッシュフロー表を作る
- ライフプランを実行しつつ改善していく
作成したライフプランは、定期的に見直しを行いながら、設定した理想の人生像に向かって進んでいきましょう。
コーチングとは
プロのコーチとの対話を通して、自分が本当に大切にしているものや価値観を引き出して、理想の人生を歩めるようになるサポートのこと。
プロの視点から自分の中にある価値観を引き出してもらえれば、より現実的で納得のいくライフプランを作成できます。
コーチングについて詳しくは、以下の動画で解説しています。