「昇進したけど満足感がない…」
「なぜか不安や虚無感を感じてしまう…」
この記事では、昇進したけど満足感がない理由と解決方法について解説します。
「昇進したけど満足感がない…」
「嬉しいはずなのに、違和感を感じるのはなぜ?」
この記事では、昇進したけど満足感がない理由と5つの解決方法について、15,000人の仕事の悩みを解決してきたキャリアコーチのプロが解説します。
この記事を読めば、自分の役職に納得して、やりがいを持って仕事ができるようになり、心が満たされた状態で日々を過ごせるようになります。
昇進したけど満足感がないのは、具体的な目標(GOAL)が定まっていないからかもしれません。
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昇進したけど満足感がない4つの理由
昇進したけど満足感がない理由として、以下の4つがあげられます。
- 責任の重さと周囲の期待に対するプレッシャーを感じるから
- 自分に務まるのか不安を感じているから
- 心理的な満足感を得られていないから
- 報酬と負担のバランスが取れていないから
責任の重さと周囲の期待に対するプレッシャーを感じるから
昇進すると、仕事で求められる責任が格段に増します。
- 部下のマネジメント
- 重要な場面での意思決定
- 売上や業績目標の管理
自分の働きが直接チームや部署の評価につながるという重圧は、想像以上に大きいものです。
同時に、上司や部下、他部署からの「期待される役割」も大きくなり、自分がその期待に応えられるのかというプレッシャーも感じやすくなります。
結果的に、昇進で本来得られるはずの達成感や喜びよりも、プレッシャーによるストレスが上回ってしまい、満足感を得られなくなるのです。
プレッシャーに押しつぶされないためにも、一人で抱え込まずにチーム全体で仕事を進める意識が大切です。
自分に務まるのか不安を感じているから
昇進は、新しい役割や未知の業務への挑戦を意味します。
特に初めての管理職など、これまで経験したことのない立場に就いた場合、自分に務まるのかという強い不安を感じやすくなるものです。
不安感が続いてしまうと自己肯定感の低下にもつながりやすく、せっかくの昇進を素直に喜べない原因になります。
ですが、不安を感じるのは「責任を真剣に受け止めている証拠」です。
時間をかけて経験を積み、スキルを磨いていけば、徐々に自信と安定感を育てていけます。
昇進で大きな不安を感じてしまうのは、自分の強みを活かしきれていないからかもしれません。
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心理的な満足感を得られていないから
昇進という結果は得たものの、仕事そのものから心理的な満足感を得られていないケースも考えられます。
人の働く動機には、主に以下2種類の動機づけがあります。
- 外発的動機づけ
…給与や地位といった、外部からの影響で起こる動機 - 内発的動機づけ
…仕事へのやりがいや成長の実感といった、内面から起こる動機
昇進は外発的動機づけを満たす要素ですが、外的な動機だけでは心の充足にはつながりません。
たとえば、昇進によって自分がやりがいを感じていた現場の仕事から離れなければならなくなった場合、仕事への興味や楽しさが失われ、意欲が低下してしまいます。
いくら地位が上がっても、日々の業務に「面白い」「成長している」という実感を持てなければ、本当の意味での満足感は得られません。
自分の心が本当に求めているものが、昇進による外的なものか、やりがいを感じられる内的なものか、一度確認してみましょう。
報酬と負担のバランスが取れていないから
昇進によって増えた責任や業務負担に対して、給与などの報酬が見合っていない状態も、満足感を損なう理由の一つです。
管理職になったことで残業代が支給されなくなり、実質的な時間あたりの給与が減ってしまった、というケースも多いです。
いわゆる「名ばかり管理職」問題です。
名ばかり管理職とは
管理職という肩書きを持ちながら、実際には労働時間や業務内容が一般社員とほぼ同じで、残業代や時間外手当が支払われない状態を指します。
責任は重くなり、労働時間も長くなったにもかかわらず、見合った対価が得られていないと感じれば、不満がたまるのは当然です。
「これだけ大変な思いをしているのに、報われない」という気持ちが、昇進への喜びを打ち消してしまいます。
報酬と負担のアンバランスは、仕事へのモチベーションを著しく低下させ、満足感とは程遠い状態に陥らせるのです。
昇進によって、あまりにも負担だけが増えている場合は、上司や人事に業務量の負担を相談しましょう。
昇進したけど満足感がないときの解決策5つ
昇進したけど満足感がないときの具体的な解決策は、以下の5つです。
- 自分のキャリアで達成させたいGOALを設定する
- 業務負担や役割分担を上司に相談する
- 意識して休息を取る
- 昇進以外の満足感を見つける
- キャリアコーチなどの専門家に相談する
自分のキャリアで達成させたいGOALを設定する
まずは、昇進を「ゴール」ではなく「通過点」ととらえ直し、自分自身のキャリアにおける最終的なGOALを設定しましょう。
より大きな目標を持てば、目先の出来事に一喜一憂せず、現在の状況をポジティブにとらえられるようになるからです。
自分が仕事を通じて本当に成し遂げたいことは何か、リアルに映像が浮かぶくらい、具体的に考えてみましょう。
- 3年後には今の部署を業界トップの成果を出せるチームに成長させる
- 5年後には、管理職で得られた経験を活かして新規事業を立ち上げる
上記例のようにGOALを設定すれば、仕事の責任やプレッシャーも、貴重な経験と思えるようになります。
達成したいGOALが具体的であればあるほど、仕事への熱量や業務へのモチベーションも大きく高められるのです。
具体的なGOALを設定しようと思っても、上手く思い描けない方もいるかもしれません。
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業務負担や役割分担を上司に相談する
一人でプレッシャーや業務を抱え込まず、現状を上司に相談しましょう。
相談する際は、ただ「忙しい」と不満を伝えるのではなく、現状を客観的に示す資料(タスクリストや労働時間の記録など)を用意し、建設的な改善策を交えるのが大切です。
- 現在の業務量が週◯時間で、自分のキャパシティを超えている
- 業務の一部を他のメンバーに任せたい
具体的な理由と改善策を伝えれば、上司も対応しやすくなり、解決の糸口が見つかる可能性も高まります。
一人で抱え込まず、チームとして最適なパフォーマンスを発揮できるよう、積極的に上司とコミュニケーションを取れる関係性を築きましょう。
意識して休息を取る
責任感の強い人ほど、無意識のうちに無理をしがちです。
高いパフォーマンスを維持するためにも、心身の健康を保ち、意識的に休息を取りましょう。
休息は単なる「サボり」ではなく、長期的に活躍するための重要な「仕事」の一部です。
週末は仕事のことを完全に忘れる時間を作ったり、有給休暇を計画的に取得したりして、リフレッシュする機会を確保してください。
仕事の合間にも適度に息抜きをすれば、逆にパフォーマンスを向上できます。
- 昼休みにデスクを離れて近くを散歩する
- 会議やタスクの間に10分の小休憩をいれる
- 休憩中に首や肩を伸ばすストレッチをする
心に余裕が生まれると、プレッシャーや不安に対しても冷静に対処できるようになります。
自分を大切にすれば、結果的に良い仕事へとつながるのです。
昇進以外の満足感を見つける
昇進だけが働く目的になってしまうと、得られる喜びが限定的になってしまいます。
昇進という地位や給与(外的要因)だけでなく、日々の業務から得られる「やりがい」や「チームワーク」といった内的要因からも満足感を得られるようになりましょう。
仕事で得られる満足感には、外的要因と内的要因の2種類があり、得られる満足感にもそれぞれ特徴があります。
- 外的要因の満足感
…役職や給与といった報酬による満足感で、持続時間は一時的 - 内的要因の満足感
…顧客からの感謝、仲間との連帯感といった精神的な満足感で、持続時間が長い
内的要因による満足感は、指導した部下が成長する姿に感じる喜びなど、人とのつながりで得られるのが特徴です。
昇進後の立場を活かし、社員同士が助け合える良好なチームワークを築いていければ、外的要因だけではない心からの満足感を得られます。
キャリアコーチなどの専門家に相談する
社内の人には相談しにくい、自分一人では考えがまとまらないなど、一人での解決が難しい場合は、キャリアコーチングなどの専門家に相談するのも有効な方法です。
一人で抱え込まず、プロのサポートを受ければ、昇進後のモヤモヤを解消する最短ルートが見つかりやすくなります。
キャリアコーチングについて、詳しくは以下の動画をご覧ください。
昇進したけど満足感がない状態を改善できなかった場合は転職も検討
昇進したけど満足感がない状況をどうしても改善できず、心身の不調が続くようであれば、転職を検討するのも一つの選択肢です。
今の会社や役職が、自分の価値観や働き方に合っていない可能性も考えられます。
無理に適応させようとし続けると、心身の病につながってしまうため、注意が必要です。
環境を変えることで、新たなやりがいや自分に合った働き方が見つかるケースは多くあります。
昇進によって得た経験やスキルは、転職市場において間違いなく自分の強みとなります。
自分の心と体を守ることを最優先に考え、現在の職場から離れる「転職」という決断も、前向きなキャリア選択の一つだととらえましょう。
昇進したけど満足感がないときによくある質問
昇進したけど満足感がないときによくある質問を、以下にまとめました。
- 昇進を希望しない理由は何ですか?
- 昇進を断ってもいいですか?
- 出世したいと思う女性の割合は?
- 出世しやすい人はどんな特徴がありますか?
- 出世しないほうが勝ち組に入れますか?
- 昇進を希望しない理由は何ですか?
-
昇進を希望しない理由は人それぞれですが、主なものとして以下の理由があげられます。
昇進を希望しない理由- 責任の重圧から逃れたい
- プライベートの時間を大切にしたい
- 給与が上がる以上の負担増を避けたい
昇進によって責任が増えてプレッシャーになる、という理由で昇進を希望しない方が多いです。
一方で、昇進によって収入や仕事の裁量権も増えて、キャリアの幅が広がるというメリットもあります。
昇進か現状維持、どちらの生き方を選ぶかは、自分のキャリアの価値観に沿って決めていきましょう。
- 昇進を断ってもいいですか?
-
原則として、昇進を断るのは可能です。
ミズカラくん
しかし、断る際には慎重な対応が求められます。
会社からの期待や評価の表れである内示を断れば、今後のキャリアパスに影響を与える可能性があります。
もし断る場合は、感謝の意を示したうえで、前向きで納得感のある理由を伝えるのが重要です。
昇進の前向きな断り方の例- 現場で専門性を高めたい
- しばらくは育児との両立を優先させたい
上記例のように、具体的な理由を説明すれば、会社側も理解を示しやすくなります。
一方的な拒絶ではなく、今後のキャリアについて会社とすり合わせる機会ととらえましょう。
- 出世したいと思う女性の割合は?
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女性の出世意欲は、年代や環境によって異なりますが、依然として男性に比べて低いのが現状です。
厚生労働省の「令和5年度雇用均等基本調査」によると管理職に占める女性の割合は、以下のとおりです。
管理職に占める女性の割合- 課長以上…12.7%
- 係長以上…15.1%
- 部長…7.9%
女性の管理職が少ない背景として、家庭との両立の難しさや、長時間労働を前提とした働き方への懸念などが指摘されています。
ただし、近年は女性活躍推進の動きもあり、意欲のある女性がキャリアアップしやすい環境整備も進みつつあります。
- 出世しやすい人はどんな特徴がありますか?
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出世しやすい人には、いくつかの共通した特徴が見られます。
出世しやすい人の特徴- コミュニケーション能力が高い
- 主体的に仕事に取り組む
- 目標達成への意欲と実行力が高い
- ポジティブで精神的に安定している
単に個人のスキルが高いだけでなく、チームとして成果を上げられるように考えて、周囲から信頼されている人物が評価される傾向にあります。
- 出世しないほうが勝ち組に入れますか?
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「勝ち組」の定義は、個人の価値観によって大きく異なります。
かつては昇進により高い地位や収入を得ることが成功の証とされていました。
しかし、現代では価値観が多様化しており、昇進や地位は重要視しない傾向になってきています。
多様な価値観の例- 仕事よりプライベートを充実させたい
- あえて出世せず、少ない負担で仕事をしたい
上記のような価値観から、あえて出世を目指さない生き方を選択する方もいます。
ただし、出世を目指さない生き方には以下のデメリットもあるため、注意が必要です。
出世を目指さない生き方のデメリット- キャリアの幅が狭まり、転職したいときに不利
- 昇給のチャンスがなくなる
- 年下の上司のもとで働く場面が増える
自分にとっての「幸せ」や「豊かさ」の基準を明確にし、価値観に沿った生き方ができているのであれば「勝ち組」といえます。
自分の価値観とじっくり向き合い、どちらの生き方を選ぶか後悔のない選択をしましょう。
まとめ:【昇進したけど満足感がない】4つの理由と解決策5つを徹底解説
昇進は喜ばしい出来事である一方、大きな環境の変化で心にさまざまな負担を与えます。
昇進しても満足感を得られないのは、決して異常なことではありません。
なぜ満足感を得られないのか、自分の気持ちと向き合って、以下の解決策を試してみてください。
- 自分のキャリアで達成させたいGOALを設定する
- 業務負担や役割分担を上司に相談する
- 意識して休息を取る
- 昇進以外の満足感を見つける
- キャリアコーチなどの専門家に相談する
もし、自分一人での解決が難しいと感じた場合は、キャリアコーチングを受けるのがおすすめです。
キャリアコーチングについて、詳しくは以下の動画で解説しています。