【若いうちに苦労した方がいい5つの理由】苦労しなかった人の末路ややっておくべきこと3つ

「若いうちの苦労は買ってでもしろって言うけど、本当？」
「若手をうまく使いたいだけの言葉なんじゃないの？」

この記事では、若いうちに苦労した方がいい理由や苦労をしてこなかった人の末路、苦労を乗り越えるマインドの持ち方や成功者の経験を解説します。

この記事を読むと、若いうちに苦労するメリット・デメリットや苦労を乗り越えてきた成功者のマインドがわかり、どんなことにも対応できる最強のビジネスパーソンに一歩近づきます。

若いうちに苦労した方がいい理由5つ

若いうちに苦労した方がいい理由は以下の5つです。

順番に解説します。

若いうちは回復力が早いから

若いうちは社会人の中で一番気力・体力が充実しており、回復力も早いです。

仕事であちこち走り回ったり夜遅くまで残業したりしても、すぐに回復できるので多少の無理がききます。

回復力の早さをいかして幅広くさまざまな経験を積んでいけば、成長スピードも上がります。

率先して大変そうな仕事に取り組んでいけば、回復力とともに耐久力も上がっていくので、より強いビジネスパーソンに成長していくことが可能です。

若いうちの失敗はある程度許されるから

若いうちは上司がいる状態が多いので、何か失敗をしたとしても上司の責任となることが多いです。

社会人としての経験値の少なさから「まだ若いから仕方ない」と失敗の責任を厳しく問われることも少ないです。

しかし、年齢が上がると職場での立場も変化して、それにともない責任の重さも変わってきます。

ある程度の失敗が許される若い時期に、何でも挑戦してみて仕事の経験値を積み上げていくことがおすすめです。

若いうちは一番吸収力があるから

人間の脳は、加齢とともに委縮して脳の神経細胞も減少していきます。

また、先入観や固定概念が邪魔をして、年齢が上がるほど新しい情報を取り入れにくくなります。

若いうちは仕事に対する先入観がなく柔軟に物事を考えやすいので、仕事の吸収力が高いです。

若いうちの吸収力をいかして、どんな仕事も積極的に覚えていけば後の社会人生活にいきていきます。

苦労した数だけ仕事の幅も広がるから

若いうちは早く仕事を覚えてもらおうと、周囲からさまざまな仕事を頼まれるでしょう。

慣れない仕事に苦労したり、雑用などの仕事をたくさん振られたりと理不尽に感じるかもしれません。

しかし、振られた仕事の数だけできることが増えていき、社会人としてさらに成長できます。

上記のようにただの雑用も工夫をすれば自己成長につながります。

どんな仕事も試行錯誤しながら取り組めば、社会人として大きくステップアップすることも可能です。

年齢が上がると苦労する機会が減っていくから

若いうちは社会人経験の少なさと、覚える仕事量の多さで苦労をすることも多いです。

しかし、年齢が上がると次第に慣れてきて若い頃ほど苦労せずに仕事ができるようになってきます。

一見いいことのように思えますが、基本的な仕事に慣れるだけでは自分で考えて臨機応変に対応する仕事はできないままです。

若いうちは分からないことを質問しやすく、間違えても周囲の注意や助言で軌道修正する機会もありますが、年齢が上がると注意してくれる人もいなくなります。

若い頃苦労しなかった人の末路

若い頃に苦労しなかった人の末路は以下のとおりです。

以下でくわしく解説します。

すぐに諦める

若い頃に苦労した経験がないと、仕事で壁にぶつかったときにすぐ諦めてしまいがちです。

困難を乗り越えた経験がないので成功体験が積めず、無難で楽な方向に流されてしまいます。

打たれ弱くなる

若い頃に対人関係で苦労した経験がないと、周囲から少し注意されただけで心が折れてしまいます。

仕事のスキルだけでなく対人スキルも低いままなので、自分の意見を言ったり周囲の助言を正しく受け止められなかったりします。

楽な道しか選ばなくなる

若い頃に苦労しないと、無難で楽な道しか選ばなくなります。

苦労を乗り越えてきた経験が少ないため失敗を過剰に恐れてしまい、挑戦する気持ちがなくなってしまうからです。

仕事で自信が持てなくなる

若い頃の苦労や挑戦をさけていると仕事で成果を上げることは難しく、仕事に対して自信が持てなくなります。

自信がないのでさらに挑戦する気が起こらず、仕事で成長する機会が訪れないという悪循環に陥ります。

簡単な仕事しかできなくなる

若い頃に苦労してこなかった人は、できる仕事の幅も限られてしまうので、簡単な仕事しかできません。

任される仕事も誰でもできる仕事ばかりで、職場での自分の存在意義を見出せなくなります。

してもいい苦労・しなくてもいい苦労の違い

若い頃の苦労は大切ですが、なにがなんでも苦労すればいいというわけではありません。

してもいい苦労と、しなくてもいい苦労を知っておけば効率よく成長できるようになるので、この機会に抑えておきましょう。

してもいい苦労

若いうちにしてもいい苦労は以下のとおりです。

若いうちから自己管理・時間管理を徹底して、目標に向かって試行錯誤しながら新しいスキルを習得していくことが大切です。

若いうちは、厳しい上司やクライアントの対応に苦労することも多いでしょう。

しかし、厳しい環境での対応力や忍耐力を上げる良い機会になります。

若いうちから厳しい環境に慣れておくと、どんな状況にも動じないメンタルが手に入ります。

また、職場で良好な人間関係を築くスキルも重要です。

常に意識して疎かにしないことで、自然と周囲の信頼度も高まり良いチームワークで仕事ができるようになります。

良いチームワークで仕事をすると仕事の成果にも繋がるので、コミュニケーションスキルを向上させることは非常に重要です。

しなくてもいい苦労

若いうちにしなくてもいい苦労は以下の通りです。

若いうちは自己成長のためにスキルアップや資格取得に力を入れる人も多いでしょう。

しかし、目的がなく取るスキルや資格には意味がありません。

いくら若くても、心身の健康に支障をきたすレベルの長時間労働はする必要がありません。

若い頃は仕事で注意を受ける場面も多くありますが、注意に一貫性がなくパワハラやモラハラレベルの強い叱責をする上司もいます。

低賃金やパワハラ・モラハラが横行しているブラックな職場で働くのは、若いうちに使える時間と労力を消耗するだけになるおそれがあります。

若くても過度なストレスで心身を壊してしまうと、回復までにかなりの時間を要します。

自分の身を守るためにも休職するか転職をするなどして環境を変えるのがおすすめです。

若いうちにやっておくべきこと3つ

若いうちにやっておくべきことは以下の3つです。

それぞれについて解説します。

失敗を恐れず何でも挑戦する

若いうちは失敗を恐れず何でも挑戦することが大切です。

失敗を恐れて何も経験しなかった場合、自己成長の機会もなくなるため仕事のスキルも上がらないままです。

失敗するだけ自分の経験も積み上げられて、より成長することができます。

失敗を恐れず挑戦して、自分自身の可能性を広げていきましょう。

自分のキャリアプランを決める

若いうちから自分のキャリアプランを決めておくのも重要です。

キャリアプランや目標が明確でないと仕事の目的意識が持てず、ただ作業をこなすだけの社会人生活になってしまいます。

さまざまな経験を積んで色んな人と交流していけば、将来なりたい人物像やキャリアの築き方が明確になっていきます。

普段からさまざまな経験をして、幅広い年代の人と関わっていくこともキャリアプランを決めるうえで重要な判断材料になります。

自己分析を行う

若いうちから自己分析を行うのも、自分を成長させるためにとても重要です。

自己分析を行うと、自分の強みや人生において大切にしたいことなど、人生の軸が見つかりやすくなります。

社会人としての経験が浅いため、始めはうまくいかないかもしれません。

普段の仕事で他の人より早く終わる作業や、やっていて苦にならない仕事を思い浮かべると自己分析がしやすいです。

しかし、自分の強みを意識して見つけようと思っていても、最初はなかなか上手くいかない人も多いものです。

「ミズカラ」では自分の強みを見つけるためのワークシートを用意しています。

無料で配布しているので、ぜひ受け取って自己分析に役立ててください。

苦労を乗り越えるマインドの持ち方

若いうちの苦労を乗り越えるマインドの持ち方は以下の3つです。

それぞれについて解説します。

良いセルフイメージを持つ

セルフイメージは過去の経験や他者の評価によって築き上げられていき、ポジティブであれば自己肯定感が高く、新しいことにも挑戦しやすいマインドになります。

一方で、セルフイメージがネガティブだと、行動もネガティブになってしまいます。

上記のような良いセルフイメージを意識していれば、自信が持てて行動できるようになり、仕事での苦労も乗り越えやすくなります。

常にポジティブなセルフトークをする

仕事で追い込まれたときに「やばい」「もう無理かも」などの言葉を思い浮かべていると、仕事にも影響が出てしまい十分なパフォーマンスを発揮できなくなります。

一方で、「大丈夫」「自分にはできる」などのポジティブなセルフトークを意識的に行うことで、メンタルが前向きになり仕事の苦労も乗り越えやすくなるのです。

苦労を乗り越えると、自分に自信がつき自己肯定感も上がるので、さらに仕事で良い結果が出せるようになります。

セルフトークについては以下の記事でくわしく解説しています。

目標やゴールを明確にする

達成したい目標やゴールが明確だと、仕事で辛いときも頑張れます。

目標やゴールが明確であればモチベーションを維持しやすく、どんな状況でも前向きに取り組めます。

目指したい方向が定まっているので、困難な場面でも「どうやって乗り越えるか」と考えられるのです。

一方で、目標やゴールがない状態で仕事をしていると、作業をして給料をもらうだけの社会人生活になってしまいます。

目標やゴールを設定していない人はコスパ・タイパ重視で「いかに楽できるか」しか考えられません。

苦労を乗り越えて社会人として充実した人生を送るためにも、目標とゴール設定は重要です。

成功者が経験してきた苦労

成功者と呼ばれる人々も若いころには、さまざまな苦労を経験しています。

例として、以下の3人が経験してきた苦労について紹介します。

松下幸之助

松下幸之助はパナソニックの創設者として知られていますが、子供の頃からさまざまな苦労を乗り越えてきています。

松下氏は9歳で親元を離れて奉公に出るという経験をしていますが、奉公先で商売の基礎を学びました。

20歳の会社員時代に身体を壊したことにより日給が不安定になりましたが、後に独立するきっかけになっています。

独立後もさまざまな困難に直面していますが、逆境を乗り越え「経営の神様」と呼ばれるまでの成功をおさめています。

稲盛和夫

稲盛和夫は、京セラ株式会社やKDDIの創業者として知られていますが、社会人のスタートは苦労の連続でした。

同僚も次々辞めていくなかで自分の不運を嘆いていましたが、ある日心持ちを変えて研究に没頭します。

すると、今までになかった成果があらわれて、赤字続きだった会社で唯一黒字を出す部門まで成長させるという実績をおさめました。

後に会社（京セラ）を創業し、晩年では経営破綻したJALを再生させるという偉業を達成しています。

スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズは、アップルの創業者として有名な人物ですが、彼もさまざまな苦難を経験しています。

養父母のもとで大切に育てられていましたが、学校では問題行動が多く、大学も興味が持てない科目だったため半年で中退しています。

中退しても自分の興味のある科目には隠れて聴講しており、この経験が後のコンピューター開発につながります。

後に会社の政権争いによって自分で立ち上げたアップル社を追放されますが、新たに会社（NeXT）を立ち上げ、経営不振に陥ったアップルに自分の会社を買収させる形で復帰しています。

【若いうちに苦労していなかった場合】やり直すための具体的な方法3つ

若いうちに苦労をできておらず悩んでいる人もいると思います。

ここでは、若いうちに苦労していなかった人がやり直す方法を紹介します。

それぞれについて解説します。

今までの経験を棚卸しする

今までやってきた業務の中から「好き・嫌い」「得意・不得意」とカテゴリー別に棚卸ししてみましょう。

好き・嫌いのカテゴリーで業務を分けていくと、好きな業務の中から共通点を見出せます。

今後のキャリアを考える上で、キャリアの棚卸しをしていくと自分の強みが見つかりキャリアにもいかしやすくなります。

自分の好き・得意な分野を極める

キャリアの棚卸しで自分の好き・得意な分野がわかったら、より特化して伸ばしていきましょう。

自分の専門性がいかせる分野で働けば、会社で必要とされる存在になれて充実した社会人生活を送れます。

コーチングを受けてみる

自分のキャリアを見直すために、コーチングを受けてみるのも一つの方法です。

コーチングを受けると以下の効果があります。

コーチングにはさまざまな種類がありますが、キャリアに特化した「キャリアコーチング」を受けるのがおすすめです。

コーチングについては、以下の記事でくわしく解説しています。

若いうちの苦労についてよくある質問

若いうちの苦労についてよくある質問について、以下にまとめました。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というのはどういう意味ですか？

「若いうちは楽な道を選ばず、あえて困難な方を選択して苦労をすべき」という意味を持った”ことわざ”です。

若いうちに苦労して困難を乗り越える経験をした人ほど、人として大きく成長できるので若い人に対してよく使われます。

若いうちに苦労してきた人の特徴はありますか？

若いうちに苦労してきた人は、数々の困難を乗り越えてきた経験があるので逆境に強く、どんな場面でも落ち着いて対応できます。

人間関係でもまれた経験もあるので、さまざまな立場の人の気持ちがわかり、コミュニケーション力も高いです。

20代のうちにやるべきことは何ですか？

20代では仕事やプライベートに関わらず、何でも挑戦することがおすすめです。

20代のうちにやるべきことの例

• スポーツをする
• 楽器を弾く
• 一人旅をする
• 仕事関連の資格を取る
• ビジネスマナーを勉強する
• 経営者の講演会に行く

上記のように気になることがあったら、失敗を恐れずに挑戦してみましょう。

20代は気力・体力共に充実した世代で、どんなことにもチャレンジしやすく、挑戦していくうちに自分の好きなことや向いている分野が分かってきます。

まとめ：【若いうちに苦労した方がいい5つの理由】苦労しなかった人の末路ややっておくべきこと3つ

この記事では、若いうちに苦労したほうがいい理由や、苦労しなかった人の末路について解説してきました。

若いうちからなんでも挑戦する姿勢で入れば、色んなスキルが身についたり今後の自信になったりして選択の幅も広がります。

「今の状態が正しいのかわからない」
「自分に合った方向性やとるべきアクションがわからない」

コーチングのプロとの対話を通すと自分が本当にやりたいことや悩みの本質、隠れた強みが明確になり、キャリアにおいての迷いがなくなります。
コーチングに関しては、以下の記事でくわしく解説しています。