「仕事を頑張っても評価されない…」5つの原因と正しく評価されるポイントを解説

「残業や休日返上で会社に貢献しているのに評価されない」
「どうして上司は評価してくれないの？」
「仕事へのモチベーションも上がらない…」

残業や休日出勤など、自主的に仕事に関わって成果を上げていても、上司から正当な評価をもらえない。

この記事では、仕事を頑張ってるのに評価されない原因と対策について、4,000人以上のキャリア相談を受けてきたキャリアコーチングのプロが解説します。

この記事を読むと、仕事の努力を正当に評価してもらうための方法がわかり、自身の努力が報われるキャリアを歩めるようになります。

仕事を頑張っても評価されない5つの原因

仕事を頑張っても評価されない原因として、以下の5つがあげられます。

上司との評価基準にズレがあるから

仕事で評価されない原因の1つとして、上司との評価基準のズレがあります。

自分が仕事で重視しているポイントは、必ずしも上司と一致しているわけではありません。

上記のように、仕事で重視している方向性が上司とズレている場合、どんなに頑張っても評価にはつながりません。

お互いの仕事の認識を一致させるためにも、上司が何を求めているのかを正確に把握しておく必要があります。

仕事を進めるうえで、意識的にコミュニケーションをとれば、上司が何を期待しているのかが分かりやすくなります。

仕事の成果を「見える化」できていないから

仕事でどれだけ素晴らしい成果をあげても「見える化」できていなければ、周囲に伝わりません。

「頑張っています」という主観的なアピールだけでは、具体的にどのような貢献をしたのかが伝わりづらいのです。

仕事の成果を、具体的な数字で示しておくのが重要です。

日頃から業務の成果を数字で記録し、報告する習慣をつけておきましょう。

職場のコミュニケーションが不足しているから

いくら自分1人で頑張っていても、業務の進捗や課題、成果などを共有できていないと、上司には伝わりません。

上司は「今、何にどれくらい時間をかけているのか分からない」と感じ、評価のしようがなくなってしまいます。

定期的な「ホウレンソウ（報告・連絡・相談）」はもちろんのこと、日々の何気ない会話も大切です。

同僚ともコミュニケーションを取りやすい環境を作り、上手く周囲を巻き込めるようになれば仕事も進めやすく自身の評価にもつながります。

1人でもくもくと仕事をするのではなく、意識的に周囲とコミュニケーションを取っていきましょう。

市場価値に見合うスキルがないから

自分が現在持っているスキルが、会社や市場が求めるレベルに達していない可能性もあります。

企業は、事業の成長に貢献してくれるスキルを持った人材を評価します。

そのため、求められる専門性や能力と自身のスキルにギャップがあると、努力が評価に結びつきにくくなってしまうのです。

転職サイトで、同じ職種の求人情報を探し「必須スキル」や「歓迎スキル」の欄を確認してみましょう。

転職市場で求められているスキルと、自分が持っているスキルを比較すれば、今後何を学ぶべきかが見えてきます。

自身のスキルを客観視し、計画的にアップデートしていく姿勢が重要です。

評価されづらい会社にいるから

個人の努力やスキルとは別に、会社側の制度や文化が原因で評価されにくいケースもあります。

上記のような組織では、いくら個人が成果を上げても、正当な評価や報酬に反映されません。

会社の業界自体の業績が低迷していたり、部署全体が評価されにくかったりするケースもあります。

自社の評価制度が社員に明確に開示されているか、成果を出した人がきちんと評価されている実績があるか、冷静に見極める視点が大切です。

もし、会社の仕組み自体に問題があると感じたら、転職など環境を変える選択肢も視野に入れましょう。

仕事の頑張りを正当に評価させるためのチェックリスト

自分の仕事の頑張りを正当に評価できるチェックリストをご紹介します。

以下の項目をチェックして、自身の現状を把握してみましょう。

カテゴリー	チェック項目	はい	いいえ
成果の可視化	目標と評価指標を把握している
	成果を週次／月次で数値管理している
	成果物・実績を資料化している
	定量＋定性の両面でアピールしている
コミュニケーション	進捗を適切な頻度で共有している
	上司の期待値を随時リセットしている
	面談でフィードバックを引き出している
	周囲への貢献を言語化できる
組織適合・キャリア戦略	会社の評価ロジックを理解している
	専門分野で「社内第一人者」を目指している
	信頼できるメンターが社内にいる
	転職市場での自分の価値を把握している
合計点数

上記の12 項目を、はい＝1点／いいえ＝0点 で自己採点し、合計点をメモしてください。

仕事を頑張っても評価されないときに取るべき対策

仕事を頑張っても評価されないときに取るべき対策を、以下で詳しく解説します。

上司以外からも信頼を得る

上司からの評価だけでなく、同僚や他部署メンバーからの信頼も非常に重要です。

周囲からの「あの人は仕事ができる」「いつも助けてもらっている」といった評判が、自然と上司の耳にも入るからです。

部署を横断するプロジェクトへ積極的に参加したり、他部署のメンバーが困っているときにサポートしたりするなど、自分の行動範囲を広げてみましょう。

第三者からの評価は自身の信頼を積み重ねる効果があり、上司にも成果が伝わりやすくなります。

自分の強みを活かしたスキルを磨く

仕事で評価されるためには、自分のスキルを磨いていく必要があります。

苦手なことを平均レベルまで引き上げるよりも、もともと得意なことをさらに尖らせる方が、自身の市場価値が上がりやすくなります。

まずは、自分の得意分野を棚おろししたり、信頼できる同僚に聞いたりして、自分の強みを見つけましょう。

自分の強みを伸ばせれば、仕事の成果も上がりやすく、会社での正当な評価にもつながります。

仕事の成果を「見える化」する

自分がどれだけ会社に貢献しているか、仕事の成果を数字で「見える化」しておきましょう。

忙しい業務のなかで記録するのは大変ですが、記録グセをつけておけば、将来的に自分の実績を提示できる資産になります。

日々の進捗報告にプラスして、データ化した実績も提示できれば、より深みのある評価を得られます。

転職・異動を検討する

どれだけ仕事を頑張ったり対策を講じたりしても、評価されないケースもあります。

会社自体の企業風土（年功序列制）や評価制度そのものに問題がある場合、個人の努力だけでは限界があります。

自分の市場価値を正しく把握し、正当な評価制度のある会社に身を置いて、自身のキャリアアップにつなげましょう。

仕事を頑張っても評価されないときのマインドの持ち方

仕事を頑張っても評価されないと、モチベーションの低下につながり精神的にも辛くなってしまうものです。

前向きになれるマインドの持ち方を、以下で解説します。

地道にスキルを積み上げる

自分でコントロールできない他人の評価よりも、コントロール可能な領域に意識を集中させる方が生産的だからです。

着実に1歩ずつ前進できている実感があれば、仕事へのモチベーションも維持しやすくなります。

たとえ会社ですぐに評価されなくても、地道な努力で身につけたスキルは、かけがえのない財産になります。

コーチングを受ける

自分1人で悩んで答えが出ないときは、第三者からの客観的な視点を取り入れるのが効果的です。

同じ職場の人間には話しにくい内容でも、プロのコーチに相談すれば、悩みの本質を上手に引き出して問題解決の具体的なアクションを明確にできます。

仕事の悩みなら「キャリスピ」のような、キャリア専門のコーチングサービスを受けるのがおすすめです。

仕事を頑張っても評価されないときによくある質問

仕事を頑張っても評価されないときに、よくある質問を以下にまとめました。

仕事を頑張っても評価されない人の特徴は？

仕事を頑張っても評価されない人に共通する主な特徴は、以下のとおりです。

仕事を頑張っても評価されない人の特徴

• 仕事の成果を「見える化」できていない
• 上司が求めている仕事の成果が分かっていない
• 職場のコミュニケーションが取れていない

仕事の成果をアピールできず、上司が求めているものを理解できていないと、どれだけ頑張っても評価にはつながりません。

上司や同僚とも適度にコミュニケーションを取って、社内のニーズに合わせて連携を取っていくのが重要です。

まともな人が辞めていく職場の特徴は？

まともな人が辞めていく職場には、いくつかの共通点があります。

まともな人が辞めていく職場の特徴

• 評価制度があいまいで
• 上司の好き嫌いで評価が決まる
• 長時間労働やサービス残業が当たり前
• ハラスメントが横行している

スキルがあって真面目な人ほど、上記のような職場は早々に見切りをつけて辞めてしまいます。

もし、自分の会社が上記の特徴に当てはまる場合は、転職も選択肢の1つとして考えておきましょう。

仕事に向いていないサインは？

仕事へのモチベーションが著しく低い場合、今の仕事自体が自分に向いていない可能性もあります。

仕事に向いていないサインの例

• 月曜の朝が憂うつ
• 仕事内容に全く興味が持てず、やりがいを感じられない
• 成果を出しても達成感がない

上記のように感じる場合、心と体が発する危険信号かもしれません。

一度立ち止まって、自分のキャリアを見直す時間を作りましょう。

雑用ばかりで仕事の成果が見せられないときはどうしたらいい？

一見、雑用に見える仕事でも、工夫次第で成果としてアピールできます。

ミズカラくん

大切なのは「改善」の視点を持つことです。

たとえば、資料整理の方法を改善して作業時間を短縮した、備品管理をシステム化してコストを削減したなど、一見小さなことでも具体的な成果として報告できます。

また、雑用を効率的に終わらせて生まれた時間で、より付加価値の高い業務に自主的に取り組む姿勢も高く評価されます。

仕事の成果を上手くアピールできる方法は？

仕事の成果を上手くアピールするためには、以下のポイントを意識しましょう。

仕事の成果をアピールするポイント

• 数字を使って具体的に説明する
• 成果に至るまでのプロセスや工夫も伝える
• 職場でのコミュニケーションを意識する

仕事の成果を数字化して、工夫したポイントと合わせてアピールしましょう。

職場で良好なコミュニケーションを取っておくと、意思疎通や業務のすり合わせもスムーズになり、第三者からの評価にもつながります。

まとめ：仕事を頑張っても評価されない｜5つの原因と正しく評価されるポイントを解説

本記事では、仕事を頑張っても評価されない原因と、正当に評価されるための方法について解説しました。

仕事を頑張っても評価されない原因は、以下の5つです。

仕事の成果を数字で「見える化」し、上司や同僚とのコミュニケーションを意識的に行って、職場で求められている方向性を確認しておきましょう。

自分の持っているスキルが市場のニーズにあっているかの振り返りも定期的に行い、スキルアップしていく姿勢も大切です。

もし、仕事で評価されない状況が改善されない場合は、コーチングを受けるのもおすすめです。

プロのコーチによって自分の潜在的な能力が引き出され、今までの視点を切り替えるきっかけをつかめます。

コーチングについて、詳しくは以下の動画をご覧ください。